WOOD　JOB!～神去なあなあ日常：naonao　日々のこと：SSブログ

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WOOD　JOB!～神去なあなあ日常　[日本映画　ドラマ] [編集]

有楽町朝日ホールで「WOOD JOB!～神去なあなあ日常」を観てきました。

映画公式サイト：http://www.woodjob.jp/

「ウォーターボーイズ」や「スイングガールズ」「ハッピーフライト」を作った矢口史靖監督の最新作。三浦しをん原作「神去なあなあ日常」を映画化。お気楽に過ごしていた都会っ子が、大学受験に失敗しパンフの美女につられて一年間の林業研修にやってくる。ケータイも通じない、コンビニもない、鹿やマムシ、ヒルがいる山で悪戦苦闘する勇太（染谷将太）。出演はほかに長澤まさみ、伊藤英明、優香、西田尚美、柄本明など。

三重県の山で代々木を植え、切り出してきた林業に従事する人たち。その中に飛び込んだ都会っ子は初めはひ弱でどうしようもないのですが、徐々にたくましくなり、最後は都会の喧騒に違和感を覚えまた舞い戻るところで映画は終わります。ヒルに襲われお尻丸出しにしたり、まむしに食われ耳たぶを大きくはらしたり、山の斜面で足を滑らせ泥まみれになったり、祭りで大木を轢いている時足をロープに取られいきなり大木の上に乗って山の下まですごい勢いで落ちることになったり・・・・。笑うポイントが映画全編で満載。その一方でほろりとさせられました。

友達の友達が興味本位でこの村にやって来て暴言を吐くとき、「もう帰ってくれ」と言い放つ勇太。また子供が山に入っては行けないその日に一人で山に入り、神隠しにあったと村では大騒ぎになり、村挙げて子供を探したとき、勇太がその子供を探して山を降りてきます。神様の行事である村祭りには村人でなければ参加できないしきたりでしたが、一年で戻ってしまう勇太は村人と言えるのか疑問を投げかける長老たちに説得に当たってくれたのは住み込み先のヨキ（伊藤英明）でした。「どうせすぐ都会に戻ってしまうんでしょ？」と最初は言っていたチラシの美女の直紀（長澤まさみ）も、勇太が去る最後の日、バイクで駆けつけいつまでも見送っていました。勇太は一年と言う間にすっかり山の男となり、たくましくなります。

林業という仕事や、林業で生活するということ、村での生活など、この映画では疑似体験ができた感覚になりました。都会には都会の良さがあるけれど、村には村の良さがあるなあと思いました。

三浦しをん原作の映画「舟を編む」も辞書作りというあまり日の当たらない仕事にスポットを当てたいい映画でしたが、これも彼女の原作で林業という仕事にスポットを当て、とてもステキないい映画に仕上がっていました。三浦しをんの原作は一冊も読んだことがないけれど、彼女の作品はたくさんの映画になっているので、まずは映画のほうもチェックしてみたいなあと思いました。「風が強く吹いている」もそうだったとは。知らなかった。