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わたしに会うまでの1600キロ [アメリカ映画 ドラマ]

「わたしに会うまでの1600キロ」を観ました。

バッグパック一つで砂漠と山道を一人で歩く物語。私自身もかつてバッグパッカーだったので(観光目的だったので砂漠や野山をひたすら歩く目的のこの映画とは違ってはいますが)興味があり、観てみました。

わたしに会うまでの1600キロ [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray

シェリル・ストレイドの自叙伝の映画化。母の死をきっかけに、自暴自棄になり誰彼構わず一緒に寝て、ドラッグに走り、離婚して二進も三進もいかなくなったとき、メキシコ国境からカナダ国境までアメリカ西海岸を南北に走るパシフィック・クレスト・トレイルを歩くことに決める。1600キロ、3か月にも渡る踏破。歩きながら自分自身を見直し、主人公の人生を振り返る映画になっています。

主役のシェリル役をリース・ウィザースプーン、シェリルの母親役をローラ・ダーンが演じています。リース・ウィザースプーンが実際に20キロ~30キロものバッグパックを背負って砂漠や山道を歩き、人生の立て直しを図るこの映画はなかなかいいところもありましたが(お母さんの優しさを振り返りながら大自然の中を歩くことなど)、セックスやドラッグ漬けの昔の日々を回想するその場面が何度も出てくるためヘビーで、辟易したりもしました。それでも観れて良かったです。

映画の中では、使える燃料を間違えておかゆを温められず冷たいまま食事をしたり、雪があるので迂回してヒッチハイクをすることになったり、水がなくなり泥水を吸い上げヨウ素剤を入れて飲んだり、知らない男2人組みに襲われそうになったり、あちこちで「女一人でこんなところを歩いているなんて初めて見た」と言われたりします。私が昔旅行であちこち廻っていたころ、白人の旅行者から「日本人の女の子が一人で旅行しているなんて初めて見た」と何度も言われたのを思い出しました。本当は、当時だって結構日本人の女性一人旅もあったのですが、全体数はやはり少なかったのでしょうね…。でも今はもっとたくさんの女性一人旅の人がいるんだろうなあと思います。また映画の中ではすごい重そうなバッグパックを背負っていて、途中でバッグパックの中身を点検して軽くした方がいいとアドバイスを受けていましたが、私は初めからこんな見るからに重いバッグパックを背負って歩くなんて正気の沙汰ではないなあと思って観ていました。当時の私のバッグパックはたぶん8キロくらい。10キロになると重く感じ、それでもお土産を持って帰国する時は10キロくらいになってはいたと思うのですが、極力荷物は軽くしようとしていました。白人のバッグパッカーはインスタントのコーヒー瓶をそのまま入れたりしていたので、だから重くなるんだよと思っていたのを思い出しました。でも20キロも30キロも平気で担いで歩いている白人の女性たちは逞しいんですけどね。

サイモン&ガーファンクルの「コンドルは飛んでいく」や「ボクサー」「早く家へ帰りたい」などの名曲が使われていたのはとっても良かったです。それと行ったことのないパシフィック・クレスト・トレイルの風光明媚な景色はすごく印象的でした。

私個人は朝から晩までひたすらバッグパック背負って歩くことにはあまり興味がないのですが(それでもネパールのジョムソントレックは1週間くらいかけて歩き、原風景が今でも目に焼き付いていて素晴らしい思い出になってはいますが)時にはやはり一人旅が絶対に必要だなあとこの映画を観て強く思うのでした。一人旅をすると自分の過去の思い出や思いが次から次へと沸き出てきて、この映画の主人公のように自分との対話になり自分の内なる声に耳を傾けることになります。そこから浄化が起こるのかもしれません。そしてその点こそが一人旅の良さだと思うのです。

こういう映画を観ると一人旅がまたしたくなります。

リース・ウィザースプーンはアカデミー賞主演女優賞を獲った「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」や出演だけでなくプロデュースも手掛けた「ペネロピ」などいい映画に関わっているので、他にもいろいろ観てもいいなあと思いました。でも「ゴーンガール」のプロデュースもしていると今回知ったので驚きでした。


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2016-07-20 22:35) 

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