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アンナ・カレーニナ [イギリス映画]

「アンナ・カレーニナ」を観ました。

アンナ・カレーニナ [DVD]

アンナ・カレーニナ [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • メディア: DVD

2012年イギリス映画。トルストイの小説を映画化。アカデミー賞衣装デザイン賞受賞作品。

ドーナル・グリーソンとアリシア・ヴィキャンデルが出ているので、観たいと思っていました。観れて良かったです。二人はそこそこ出演していて、主役のアンナ・カレーニナ(キーラ・ナイトレイ)とその相手役アレクセイ・ヴィロンスキー伯爵(アーロン・テイラー=ジョンソン)の激しい恋愛と対比すると静かな恋愛をして素敵な夫婦(コンスタンティンとキティ)になっていく役柄でした。その役もとっても良かったです。そしてこの映画は映画自体が芝居小屋での舞台を観ているようで、また絵画の枠に素敵な絵が収まっているような効果を狙ったシーンもあり良かったです。もちろん衣装も素敵です。

年の離れたアンナの夫アレクセイ・カレーニン伯爵にジュード・ロウ、アンナの兄スティーヴンにマシュー・マクファディン(この人どこかで顔を観たことあると思っていたら「ダーク・エイジロマン 大聖堂」での修道院長のフィリップ役を演じた人でした)、コンスタンティン・リョーヴィン(アンナの兄、スティーヴァの旧友)にドーナル・グリーソン、キティ(スティーヴァの妻ドリーの妹)にアリシア・ヴィキャンデル。

1870年代のロシア。兄夫婦のけんかの仲裁のためにモスクワにやってきたアンナは若い貴族の将校ヴィロンスキーに出会い、互いに惹かれあう。するとサンクトペテルブルグに戻ったアンナを追ってヴィロンスキーはやってくる。アンナはヴィロンスキーの子供を宿し生むが、寛大な夫はアンナを許すとまで言いだす。そしてそれが社交界に知れ渡ると、怪訝な顔でアンナは見られ彼女の居場所はなくなってしまいます。仕舞いにはうまくいっていた二人の仲もうまくいかなくなり、アンナは列車に身を投じるという悲劇。一方、キティに求婚して断られたコンスタンティンは失意の中、領地に戻り農業の仕事に精を出すが、ヴィロンスキーに夢中だったキティもまたヴィロンスキーに無視され失意のどん底へ。その二人は後に再会し結婚し、静かな農村での生活を送るのです。

アンナ役のキーラ・ナイトレイはいつも思うのですが、ちょっと痩せすぎ。そしてちょっとお人形さんみたい。最後は現実だか幻想だか、何が何だかわからないちょっと精神が病んだ人になっていて、その苦悩みたいなものが尺が短かったためかうまく演じきれなかった感がありました。またこの時代に不倫は大変な代償を強いられたでしょうが、18歳くらいで恋も愛も知らずに結婚して、本当にこの人だと思った時には既に自分は結婚し子供までいたら、大抵の人はそのまま諦めて生きていくしかないのでしょうが、アンナはその気持ちのままに好きな人の元へ突っ走ったのが天晴ですが悲劇の元でした。当時の人にはもちろん容認されず、彼女には自殺しか残っていませんでした。

純朴なコンスタンティンが「結婚はこの人と一生と思った人とすべきで、そうでなければ誰とでもとなると野獣(畜生)と一緒です」みたいなセリフがあったのですが、この言葉がとっても輝いていました。また妻の不貞を寛大に許してしまう夫という存在が本当に神様。でもきっとアンナにとってはそういうところがまたイヤなんだろうなあと思いました。私もそんな神様みたいな人は苦手かもしれません。これを機会にアンナ・カレーニナ読んでみようかなと思いました。

それにしてもドーナル・グリーソンとアリシア・ヴィキャンデルが「エクスマキナ」以前にもこの映画で共演しているなんて、もうびっくりでした。今一番注目している二人が出ている作品を観れたのはとっても楽しかったです。


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2017-03-12 14:40) 

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