SSブログ

PKピーケイ [インド映画]

インド映画「PKピーケイ」を観ました。


PK ピーケイ [Blu-ray]

PK ピーケイ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2017/04/28
  • メディア: Blu-ray

2014年の作品。IMDb評価は8・2。アーミル・カーン主演。「きっと、うまくいく」を超えるインド歴代興行収入No.1の作品。SFコメディ。個人的には「きっと、うまくいく」のほうがずっと良かったのですが、この映画もなかなか良かったです。

宇宙からやってきたPK(アーミル・カーン)が自分の星に戻る時に使う緑色のペンダント型のリモコンを盗まれてしまい、探しまわります。すると「神様のお恵みあれ」「神のみぞ知る」と人々が口にすることから、「神様が行方不明」のポスターを作り神様を探しまわるのです。神様が見つかりさえすればリモコンが見つかり星に戻れると信じて。それを見たテレビ局の記者であるジャグー(アヌシュカ・シャルマ)は特ダネになると考え彼に近づき取材し始めます…。

歌あり踊りありは健在でしたが、少なくて残念でした。もっと歌と踊りがあっても良かった。ラジャスタンの民族衣装のカラフルさにワクワクしました。ロケ地をベルギーのブルージュ、砂漠のラジャスタン地方、デリーと移し、街並みを見るのも楽しくてブルージュが可愛い街並みなので行きたくなり、またインドの街の様子は懐かしく見ているだけでウキウキしました。

宗教に関する素朴な疑問を次々と投げかけていく宇宙人のPK。神様はやはり一人一人が心に持って信仰するだけにして、集団に入らないのが一番いいなあと思いました。「電話のかけ間違い」と映画の中では表現していましたが、神様の声を取次ぐ仲介人がいるとどうしても変な方向へと行ってしまいます。「具合の悪い妻がいるのにどうしてわざわざ遠い聖地にまで足を延ばしてお祈りしないといけないのだろう。妻のそばにいて世話するのが普通なのではないだろうか?」「世界には今にも死にそうな人たちがいるのにどうして神様はすぐに救ってくれないんだろう?」「(神様のグッズ売りの屋台で)神様の大きさによって何が違うの?」…。キリスト教、ジャイナ教、シーク教、仏教、ヒンドゥー教、イスラム教…となぜこんなにも違うのか、こちらの宗教でいいことはあちらの宗教ではダメとされるなんて、とPKが投げかけます。

インドとパキスタンの国同士が仲が悪いことから、インド人のジャグーがブルージュで知り合ったパキスタン人の男性と恋に落ちても悲恋に終わるだろうと思っていて、ヒンドゥー教の教祖から「彼は裏切るだろう」との預言をもらい二人は結ばれないことを決定づけたと最初に思いました。しかし宇宙人のPKのお陰で真実がわかり、ちょっとした間違いから二人がすれ違っていたことが最後にわかります。インド人とパキスタン人の仲が映画の中だけでも保たれていて良かったです。

PKとのお別れ。PKのジャグーに対する淡い恋心もわかり涙するジャグー。PKが巻き起こす騒動、宗教に関して投げかける問い。純粋無垢なPKのキャラクターがとっても光る映画でした。PKのように6時間人の手をとりその人の言葉を短期に習得できる能力があったなら、どんなに素敵だろうかと思いました。

nice!(11)  コメント(1) 

nice! 11

コメント 1

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2021-05-16 17:51) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。