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ソン・ランの響き [ベトナム映画]

ベトナム映画「ソン・ランの響き」(Song Lan)を観ました。

ソン・ランの響き [DVD]

ソン・ランの響き [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2020/09/04
  • メディア: DVD

2018年の作品。IMDb評価は7・7。ドラマ、ブロマンス。世界各国の賞をたくさん獲った映画。80年代ののサイゴン(=現ホーチミン)を舞台に二人の男の心の交流と、ベトナム楽器ソン・ランの調べ、ベトナムの伝統歌劇カイルオンが見もの。演目と現実がシンクロする最後がとても印象的でした。

母がベトナム伝統歌劇の劇団員であったが父と自分の元を去り、父に育てられたユン。幼い時からこのベトナム伝統劇のカイルオンに親しんでおり、借金取りの仕事をしている今もたまにカイルオンを観たりしている。父も既にこの世を去り一人ぼっちのユン。カイルオンの花形スターであるフンは借金取りのユンが劇団の衣装を燃やそうとするところを止めて、自らの持ち物で借金を支払おうとする…。或る時フンが店で酔っている客に絡まれているところをユンに助けられる。また家の鍵を失くしたフンはその夜ユンの部屋に泊めてもらうことにする。ユンの父が生前ソル・ランの演奏家でもあり、ユンもソル・ランをうまく演奏することができることを知ったフンはユンに借金取りから足を洗い、ソル・ランの演奏家になり一緒にカイルオンをしようと勧める。そしてユンは演奏家になることを決心して、全財産を売って他人の借金の支払いをしてあげようとする。舞台ではソル・ランの演奏、足で鳴らすカスタネット、カイルオンの華やかな舞台が進行中。愛する者が亡くなり嘆き悲しんでる舞台のシーンをフンが演じているとき、ユンはその借金をチャラにしてあげようとした人から恨まれまさに刺され命を落とすところでした…。

ベトナムの伝統歌劇のカイルオンというのを初めて知りこの映画で観ました。一見京劇にも似ている。でもやはりベトナムの方が南国的な感じ。そしてとても華やかな衣装が素敵。歌も独特。ソル・ランの調べも初めて聞きました。生演奏というのもいい。二人の男の心の交流とこの歌劇とソル・ランの響きでとっても素敵な映画でした。80年代のサイゴンの雰囲気も味わえ、ちょっとレトロなかんじもまたいい。ベトナム行き損ねてますが、行ってみたくなりました。そして是非生でカイルオンを観たいと思いました。80年代のニンテンドーのカセットタイプでスーパーマリオをプレーしてたりするのも懐かしいし、タバコを1本、2本で買えるのも何だかインドみたいと思ったり、カップを使ったお灸もアジア全体にあるんだなあと思ったりしました。naonaoお勧め度★★★★★

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-08-17 10:27) 

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