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カラーパープル [ミュージカル・音楽映画]

ミュージカル映画「カラーパープル」をニッショーホール(旧ヤクルトホール)で観てきました。

ポスター画像

(C)2023 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.


1985年スピルバーグ映画で当時10部門のアカデミー賞ノミネートされた「カラーパープル」のミュージカル版映画。ピューリッツァー賞受賞のアリス・ウォーカーの同名小説が原作で、ブロードウェイでもロングランヒットしたミュージカルの映画化。スピルバーグ、オプラ・ウィンフリー、クインシー・ジョーンズなどが制作。



(ぴあから写真拝借)

映画上映前にゲスト出演。LiLiCo、3時のヒロインのゆめっち、かなでの皆さん。3人で歌って踊っての即興ステージが華やかで楽しかった。

1900年初めのアメリカ南部にいる黒人の少女セリーは父の子を2回産んだ後、ミスターと呼ばれる4人の子供のいる男に無理やり嫁がされそこでも性暴力、虐待を受け奴隷のように働いている。セリーの心のよりどころは妹のネティだったが、彼女も父の性暴力を受け家を飛び出し、セリーの家ではミスターにちょっかいを出されるためセリーたちからも離れセリーに手紙を送っていた。しかしミスターにより手紙の受け取りを妨害され、セリーは希望なく生きていた。ある日ミスターの元恋人だった歌手のジャグが町に戻ることになり、町が華やぐ。ジャグはセリーと心を通わしセリーが暴力を受けていることを知り、彼女をそこから救い出す…。

ミュージカル映画で歌もポップなものが多く、重いストーリーなのにそれが軽減され観やすかったです。最後はセリーに財産が転がり込み、好きだった洋裁のスキルを使ってズボンの仕立て屋を始め仕事は成功。ミスターは改心して、ネティのアフリカからの帰国証明書を得る手伝いをするため自分の持っていた土地を売却、セリーとも仲を修復、ネティもアフリカから戻ることができセリーと再会。しかもセリーが乳飲み子の時に手放した子供二人と孫までもが再会といったハッピーエンドが待ち構えていました。全て丸く収まる。よくできていてホロリとさせられましたが、少し時間が経つと前半の重い現実が苦しすぎてこんなに軽いノリで済む話のかと思えてきました。

制作に携わっているオプラ・ウィンフリーはアメリカでは有名な司会者でプロデューサー、起業家で慈善家ですが、彼女自身も子供の時にレイプされ10代で出産したことを明かしています。1985年の「カラーパープル」で映画デビュー。2010年に私も観た「プレシャス」https://naoazucar.blog.ss-blog.jp/2010-04-10 の映画製作総指揮もしています。オプラがまたこのミュージカル版の「カラーパープル」の制作にも関わっているのは、性的虐待をこの世から無くしたい、それが人生かけてのテーマの一つだからなのだと思いました。

観て良かったのが悪かったのか、観ている間は多少ミュージカルで胡麻化されるけれど終わってしまうと何かズドーンと心に重いものが。この手の映画、かなり苦手。好きなミュージカル映画と言えどもかなり凹んだ。ミュージカル映画としてよくできてるけど好みかと言われればどうかなあ…。naonaoお勧め度★★★★

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2024-02-03 12:50) 

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