太陽を抱く月

韓国ドラマ「太陽を抱く月」(Moon Embracing the Sun)を観ました。

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コンパクトセレクション 太陽を抱く月 DVD-BOXII

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2012年の作品。韓国では42％の最高視聴率を獲った大作で数々の賞も受賞しています(IMDb評価で8.6の高評価)「星から来たあなた」を観てキム・スヒョンが気になったので、トライしてみました。思った以上に本当に素晴らしいドラマで、どの役者さんたちもうまく（特に子役たちの演技は大人の演技を喰っているほどうまく）、ストーリー展開も面白かったのでのめり込みました。切なくて切なくて泣いて泣いて泣きまくりました。

皇子フォン（キム・スヒョン（子役ヨ・ジング））と娘ヨヌ（ハン・ガイン（子役キム・ユジョン）は出会ってお互い惹かれあい結婚の準備も整いますが、陰謀によりブラックマジックを使われヨヌは命を落とします。王となってもヨヌを忘れられないフォン。そこにヨヌにそっくりなウォルが巫女となって目の前に現れますが、記憶を失くしているヨヌ＝ウォルはあくまでも巫女として振る舞うのです…。

フォンのヨヌを慕う気持ち、ヨヌがフォンを慕う気持ちがまっすぐでその純粋な気持ちに酔いました。お互いを思う気持ちが陰謀を暴き、ヨヌの記憶も戻り、ハッピーエンドへと導き観た後もとってもホッとして満足しました。王のフォンがここまで王さまが泣くかという位たくさん泣き、ヨヌもたくさん泣いて、その度に私も一緒に泣いていました。また異母兄弟のヤンミングン（チョン・イル（子役イ・ミノまたはイ・テリ）が自由人で地位も名誉も財産も要らないと公言し、ヨヌが大好きでフォンの兄貴分として立ち振る舞い、最後の最後までフォンの味方であり命を落としてしまったのが（相手に殺されるままでいて自殺に近かった）とっても泣けました。ヨヌが大好きでヨヌと一緒になれれば死ぬこともなかったのでしょうが。彼の生き方には本当に涙が出ます。

そしてヨヌの兄で、フォンの師匠のハンサムなヨム（ソン・ジェヒ（子役イム・シワン）に淡い恋心を抱き、様子を見に行ったとき敵の来襲に遭って果敢にヨヌを守り命を落としたソル（ユン・スンア）にも。ソルは奴婢でヨヌとヨムの家で奉公していてヨヌの大切な友達でもあり、彼女がどれほど気にかけていたかをまた聞きしたヨムが涙したときにも泣けました。

フォンの護衛のウン（ソン・ジェリム（子役イ・ウォングン）の口少ない感じがとても格好良くて、またフォンのそばにいつもぴったりくっついている内官のヒョソン（チョン・ウンピョ）がいつも笑いを提供してくれ、顔を見るだけで笑ってしまうほどでした。

巫女最高の地位にある国巫（クンム）のノギョン（チョン・ミソン）はフォンの祖母の圧力からヨヌに呪いをかける一方、墓からヨヌを掘りだし命を救い８年もの間彼女を巫女として育て最後はフォンの呪いをブロックしますが、このノギョン役をやった役者さんが１年前に自殺したと最近知りました。ご冥福をお祈りいたします。

ヨヌの兄がハンサムで彼とどうしても結婚したいミナ王女（ナム・ボラ（子役チン・ジヒ）がその意地を通したばかりに、彼女が知らないとはいえ自分の結婚相手の妹ヨヌを殺すことになってしまうなんて、気の毒といえば気の毒でした。またヨヌがいなくなったとき王妃として迎えられたボギョン王妃（キム・ミンソ（子役キム・ソヒョン）は王フォンが大好きなのに全く王からは見放されて、最後は精神的に病んで亡くなってしまうのも可愛そうすぎでした。

最初にもチラリと書きましたが、子役の演技力が半端なくあっぱれでした。子役と大人の顔がうまく連動できてない感じもあり、それができてればもっと良かったかなあとも思いますが、いい作品を観られて良かったです。キム・スヒョンくん、応援したくなりました。naonaoお勧め度★★★★★

星から来たあなた

韓国ドラマ「星から来たあなた」(My Love from the Star)を観ました。2013年の作品。

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「猟奇的な彼女」に出ていた馴染のチョン・ジヒョンが出ていたのと、たくさんの賞を獲り評価がメチャクチャ高いので（IMDb＝インターネット・ムービー・データベースで評価8・3）観てみました。観て大正解でした。二人の関係がツンデレで、笑わせ泣かせます。笑っているそばから涙をそそることもあり、大きく笑わせ大きく泣かせ、とっても素敵なラブコメでした。またサスペンス＋SFファンタジーでもあり、設定が面白いドラマでした。

自分の正体を隠し人とあまり関わらないように、400年もの間暮らしてきた今は大学教授で宇宙人のト・ミンジュン（キム・スヒョン）。あと三か月で地球を去り自分の星に戻るはずだったのに、隣に有名女優チョン・ソンイ（チョン・ジヒョン）が引っ越してきて様々なことに巻き込まれていく。そしていつしか恋に陥っていて離れられない二人になっていました…。

ト・ミンジュンは宇宙人なので、時間を止めたり、物を空中に浮遊させたり、瞬間移動できたり、地獄耳で遠くの人の話も聞けて、またすごい怪力で人を片手で持ちあげることもできる。でも400年も生きてきてその力を使って人助けをしてもあまりいい結果をうまず、今となってはその力を人助けに使うことは止めています。ただ400年前に関わった女の子に似た女の子が12年前に交通事故に遭いそうになったときに助けて、その子が実は隣に引っ越してきた女優だと気づくと、彼女に次から次へと襲い掛かる不幸から助け出すのです。ある時はクルーズ船でほろ酔いして船から海に投げ出されそうになる彼女を。またある時は、意識を失ったままブレーキの効かない車に乗せられた彼女を。そしてガラスの落下に気づかない彼女を瞬時に。

二人のすれ違いが切ないときもあり、また二人の掛け合いがツンデレで笑え、クールであまり表情を表さないト・ミンジュンに対し、おしゃべりで我がままでキュートなチョン・ソンイの対比がとっても良くて微笑ましかったです。コミカルな動きもそつなくできてしまうチョン・ジヒョンの演技力が特に素晴らしく、彼女あってのこのドラマ、他の女優さんではこれほどはまらないだろうなあと思いました。

それとこのドラマは何かにつけバランスがいいと思いました。笑いと泣きのバランス。おふざけとシリアスのバランス。ドロドロの人間関係と麗しい友情のバランス。宇宙人のパワーを使っての事件解決と二人の恋愛と色んな家族問題のバランス。それがうまく配置されていて全く飽きさせない。だからこれだけのめり込めるのだと思いました。またOST（オリジナルサウンドトラック）も素敵でした。キム・スヒョンは歌も披露しています。

ネタバレすると、宇宙人のト・ミンジュンがこれ以上地球に残っていては死んでしまうし、別れが辛くなるならお互い会わないほうがいいと最初に考えますが、最終的には好きな人と一緒にいるその瞬間を楽しむことが人生では大切なことだと悟り、また一緒にいることを決意します。彼女といるためなら死んでも構わないとまで決意しますが、それを知ったチョン・ソンイは「世界のどこにもト・ミンジュンがいないと考えるほど辛いことはない。どこかの星でト・ミンジュンが生きていると考えられたらそのほうが幸せ。だからあなたは星に戻って」みたいなセリフを言い、お互いがお互いを思いやる気持ちに涙溢れました。最後の最後ト・ミンジュンは星に戻りますが、地球に戻る努力をして少しずつ地球に現れるようになり、3年かかってやっと1年2か月地球にいることができるようになり、また姿を消すところで終わっています。いつまた現れるかわからないという点がハリウッド映画の「きみがぼくを見つけた日」を思い出させました。また最近テレビでやっていた「いいね!光源氏くん」も（光くんも最後花火大会に来てさおりと一緒にいましたが、いつまた元の世界に戻るともわからない、その意味では不安定な感じが同じです）この韓国ドラマ本当にメチャクチャ良かったので、今もまた初めから観直してみたいくらい。素敵なドラマに出会えて幸せ。お勧めです。

また蛇足ですが、キム・スヒョンは新・韓流四天王の一人と言われ、人気、実力ともに抜群らしく韓国だけでなくアジアで絶大な人気を誇っているそう。CMの本数も断トツで多いとか。（ちなみに新・韓流四天王の他の3人はイ・ミンホ、イ・ジョンソク、キム・ウビン。20年前のヨン様ブームのときの元祖・韓流四天王はペ・ヨンジュン、チャン・ドンゴン、イ・ビョンホン、ウォンビンでした。時が流れています）その上、2020年韓国で最も高い出演料の男優1位にやはりキム・スヒョンが輝いていて（ドラマ１話につき85000ドル）ちなみに女優1位はチョン・ジヒョンでした（ドラマ1話につき84000ドル）。この2人がタッグを組んだこのドラマは最強だなあと納得しました。naonaoお勧め度★★★★★