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雨の日とチリ [旅の思い出・中南米編]

雨が降ると思い出すのが、チリ。

93年~95年の2年をかけて世界回っていたとき、チリには2ヶ月くらいいました。何故そんなに長くいたのかというと、病み上がりだったから。

セビーチェという魚の酢漬けがとてもおいしくて、よくペルーのメルカード(市場)で買って食べていたら肝炎に感染し、発症したのがボリビア・ラパスだった。ボリビアとチリの半々で療養しました。

肝炎はとにかく動かないこと。黄疸が出きってかったるくなくなっても肝臓は完治してないので、そこから最低1ヶ月は寝ていないといけない。ボリビアのラパスは標高が5000M位あるので空気が薄く、病気を治すのには良くない場所なので、少し落ち着いて動けるようになってからそこからエアでひょいっと一飛びした。

チリの首都サンチャゴから近いピーニャデルマールという海岸に近いところに移っての肝炎の療養。初めは日本人が経営する安宿にいたのだが(日本人はどこでも居ますね)、ノミが出てちょっと閉口してしまい、その後学生の下宿みたいなアパートに移り、することもないので映画を見まくっていた。その頃スピルバーグの「シンドラーのリスト」や、チリのアジェンデ大統領の姪、イザベラ・アジェンデが書いたベストセラーの映画化作品、「精霊の住む家」など見ました。当時のチリではこの2つがすごいヒット作品だった。後になってイザベラ・アジェンデの原作「精霊の家」を読んだら、すごく良かった。たぶん映画よりも。(「パウラ」もお勧めです)

日本人宿では日本人旅行者がたくさんいて、一緒に食事を作り、和食も食べてたが、下宿のようなアパートでは朝だけは決まってパンとハム、ミルクがサーブされ、夜はだいたいてポヨ(鶏肉)を食べるのが常だった。その頃既にスペイン語圏に9ヶ月近くもいたので、現地の人たちとコミニュケーションも取れ、言いたいことだけは言えていた。移った下宿みたいな宿にはチリ人しかいず英語すら話す人がいなかったので、漠然とこのまま2年くらいいたらすごいぺらぺらになるだろうなあと思いました。(でもそれをしてないので、もう今では旅行用のスペイン語くらいしかしゃべれません。トホホ

当時私がしてたことといえば映画を見るほかに、あとは絵を描くことでした。スケッチブックと絵の具、クレヨンを買って、近くの高台や公園に行き、風景画を描いたり、花屋の花やかわいい小物なんかも見つけては喜んで描いたものです。頃を見計らって病院に行き血液検査を受けて、GTPやGOTなどの肝臓に関係する値をチェックし、チリを南下し始めたのは5月頃。

5月のチリと言えば、南半球なので冬に向かいどんどん寒くなり、南下すればするほど雨にたたられた。行くとこ行くとこずっと雨。それにはさすがに気が滅入った。だけど、チロエ島や名もないような小さな町で出会った宿の女将さんが皆暖かく、特別お茶を入れてくれたり、夕飯に招待してくれたり、町の観光に車で連れて行ってくれた。シーズンオフで、珍しいハポネス(日本人女性)が来たからかもしれないが、冗談言ってて楽しかったなあ。あの女将さんたちは今頃どうしているのだろうか

が降ると思い出すのはチリの雨

そして笑顔の民宿の女将さんたち。

結局旅を再開してもチリの最南端にまで行けず途中で戻りチリを出国し、NYに飛んだ

南米は精神的にもとても日本からは遠いので、NYに着いたときには何故かホッとした。旅行中、その国の僻地みたいな場所に行って、都心に戻ったときのような、それ以上の安堵感

またチリにいける日が来るのでしょうか


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はるかぜ

きれいな写真ですね。nice!です。日本にはないような色合いですね。治療とはいえ映画とか絵を描くとかゆったりと時間が動く感じで良いですね。人間は環境の生き物ですから、同じ人間でも住む場所で性格や考え方は変るんでしょうね。旅の思い出公開ありがとうございます!
by はるかぜ (2006-09-19 16:09) 

naonao

旅行記はBIGLOBEのブログに書こうと新しくそちらにもブログを作っていたのですが、何となく書きにくく全然アップできずにいたので、そちらはつぶすことにしました。やはりSo-netのブログが使いやすいみたいです。公開できる写真も少しずつ載せていきたいです。
by naonao (2006-09-19 22:07) 

Zunko

こんにちは。早速遊びに来ました。私もセビーチェ大の100万乗位好きで、マイアミに住んでた時はペルー料理屋に行って毎週の様に食べてました。肝炎ですか。。私の職場にもやられてる人何人かいました。チリにいらしたんですね。。私はサンチアゴしか行った事ないですが、思い出と言えば地震にあった事ですね。チリは日本から一番遠い国ですからね。最南端も行きたいですが、やはりチリのイースター島には死ぬまでに一度行ってみたいです。サンチアゴで、元ナチスのドイツ人が固まって住んでる居住区あるのご存知でしたか?チリに美人が多いのはドイツ人とスペイン人のミックスが世界で一番綺麗な混血だからって私の先輩が以前言ってました。これからも又遊びに来ますので、旅のお話楽しみにしています♪
by Zunko (2006-09-19 22:42) 

naonao

Zunkoさん、訪問ありがとうございます。
Zunkoさんのブログに大いに影響されて、写真もちゃんとアップしていきたいなあと思いました。これから旅行記まとめていきまーす。私こそZunkoさんのブログ楽しみにしてます。これからもよろしくお願いします。
チリに限らず中南米は元ナチスのドイツ人多いと聞きました。私が入院したボリビア・ラパスの病院もドイツ人が建てた病院でしたし、ペルーを回ってたときもドイツ人の建てた病院がありました。サンチャゴのその居住区は知りませんでした。
中南米の3C(美人の多いコロンビア、チリ、コスタリカ)と男性に専ら話題でしたが、女性の私の目から見るとコロンビアとチリを訪れて、単に白人社会だからきれいと言ってるのでは!?と思ってましたけど。そうですか。ドイツのミックスなんですね。そう言われればそういう感じがします。
by naonao (2006-09-21 00:24) 

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