アポカリプト

映画公式サイト：http://www.apocalypto.jp/

「アポカリプト」観てきました。「アポカリプト」とはギリシャ語で「除幕、新たな時代」を意味します。ブロガー限定試写会で東宝東和映画の試写室での鑑賞でした。この映画はメル・ギブソンの監督作品。アカデミー賞3部門ノミネート作品。古代マヤ文明の終末を描いたアクション・アドベンチャー映画で、全編マヤ語の映画です。

映画を観ていて残虐なシーンが多いため、目を覆いたくなることが何度かありました。平和に暮らしていたマヤの部族を他の部族が村ごと襲撃し、女を辱め女子供が泣き叫んだり、その後捕虜となって連行される際に何人かまとめて竹で肩をくくられ連行されるので、負傷したり体力がないと一人が崖から足を踏みはずしても全体が谷底に転落するような危機に遭い、それはハラハラドキドキでした。それを面白がって観ている支配者側の部族がいるので余計に心が痛みました。最終的にその捕虜たちは人身売買され奴隷になり、また一部は儀式に使う生贄に使われ（心臓をえぐられてました）、生贄に使われなかった捕虜は走らせ狩りの的にさせられたり、とにかく支配者側の酷い部族のために平和で暮らしてた部族は散々な目に遭う話でした。

主人公となるマヤの男は、生贄になる一歩手前で皆既日食となったために命拾いし、しかも狩りの的になる際にはうまく逃げ、村襲撃の際に穴の中に隠した妻子を救う一心で村に戻るのですが、その村に戻るまでも大きな滝から飛びこんだり、ジャガーに追われたり、底なし沼の泥沼にはまったり、スピード感があり臨場感もあって、思わずその主人公を応援したくなりました。最初から最後まで目はスクリーンに釘付けで、一時も気が許せないような無駄のないテンポで話が展開するので、そういう意味ではすごく楽しめました。ただ残虐なシーンが目白押しなので、心臓の弱い方や残酷なシーンが苦手な方にはちょっと大変な映画かもしれません。つい先日「300（スリーハンドレッド）」を観たばかりですが、残虐度はこの映画のはるかに上を行ってます。

残念だったのは、マヤ文明をちゃんと理解して作っている映画ではないなあと思えたことです。私が訪問したメキシコ旅行を記事として最近までアップしてましたが、チチェンイツァー遺跡の記事にも書いたように（記事はこちら）、生贄となったのは、サッカーのようなものが遊技場で行われ、勝者チームのキャプテンが生贄となり、でもその生贄は大変名誉なことで、自ら進んで生贄になる人も続出したとされているのです。だからこの映画にあったような村を襲って捕虜にした人をいやいや生贄にするような感じではないはずで、かなりその点は誤解を生むなあと思いました。

とはいえ、グアテマラのティカル遺跡をモデルに作ったという、生贄を捧げていた神殿は立派だったし（本物のティカル遺跡の写真、私の記事はこちら）、無名に近いネイティブインディアンの俳優とはいえ演技は迫真に迫って素晴らしく、またマヤ語による作品、マヤ文明に光を当てた作品ということでは、とても意義ある映画だったと思います。

映画では預言めいたことをいう少年が、次々起こることを的中させていましたが、マヤでも実際預言しているように、2012年12月22日でマヤ暦が終わるので、それは私としてはかなり気になるところです。ちょうど今私が読んでいるバシャールの本にもマヤ文明の終焉とされる2012年12月がひとつの人類の転機のようなことが書かれてあり、今またマヤ文明にこうしてスポットが当たったのも何かこの2012年12月21日22日に向けてのメッセージが含まれているのかなあと思いました。（ちなみに2012年関係の私の記事はこちらとこちらです）偶然は偶然でないとしたら、この映画が作られたのも作られるべくして作られた、今、マヤ文明を見直すべきときが来てるのかな、と思います。

こちらは↓メルギブソンが映画を語っています。トレーラーです。

Apocalypto

• アーティスト: James Horner
• 出版社/メーカー: Hollywood
• 発売日: 2007/01/01
• メディア: CD

マヤ・占いと預言―2012年12月21日地球が浄化するとき

• 作者: カルロス・バリオス
• 出版社/メーカー: ランダムハウス講談社
• 発売日: 2007/03/29
• メディア: 単行本

BASHAR（バシャール） 2006 バシャールが語る魂のブループリント

• 作者: ダリル・アンカ
• 出版社/メーカー: ヴォイス
• 発売日: 2006/02/18
• メディア: 単行本

追記：今私が読んでるのは、船井幸雄氏＋中丸薫氏共著の「いま二人が一番伝えたい大切なこと」　　この本も2012年12月に関しての記述が多く、すごい本です。2012年12月に興味ある人はこちらの本もお勧めです。

いま二人が一番伝えたい大切なこと―アセンション・フォトンベルト・多次元世界・プラズマ宇宙論-これからこうなる。こう

• 作者: 船井 幸雄, 中丸 薫
• 出版社/メーカー: 徳間書店
• 発売日: 2007/03
• メディア: 単行本

東宝東和試写室

コメント 6

なんかすごい映画・・・。
読んでいるだけで胸が痛くなる感じです。
ところで、naonaoさん、バシャールを読んでいるんですね。
私もちょうどいろんな事で頭が爆発しそうな時に、バシャール
の本と出会いすごく癒された事を思い出しました。
２０１２年１２月、何かが起こるんでしょうか・・・？！
でも、今は、何が起こってもおかしくない世の中ですよね・・・。
by こころん (2007-06-02 09:54) 

>こころんさん、いつもありがとうございます。
どうやら2012年12月21日とか22日って何かあるみたいですよ。私も興味津々なのでいろいろ本を読んでます。

>toraneko-t.さんいつもnice!ありがとうございます。

>Renさん、nice!ありがとうございます。
by naonao (2007-06-02 10:07) 

こんにちは♪
私もご存知の様にマヤ、アステカ、インカ文明大好きなので、この映画も是非見たいのですが、残虐なシーンが・・・と言うコメントを聞きますので、ちょっと躊躇して未だ見てないです。。ＤＶＤ買おうと思いましたが決心つかず。ＤＶＤの方が良いかなあ～逃げられるし（笑）

最近色々な所で、マヤ暦の２０１２年１２月２１日を目にします。これに向って今何かをする時なのかもしれませんね。。。Ｎａｏｎａｏさんがご紹介されている本をずっと読もうと思いながら今にいたりますのでそろそろ重い腰を上げて本を読んで見ようと思います。なんか凄く抵抗感じます（笑）
by Zunko (2007-06-03 00:59) 

>Zunkoさん、いつもありがとうございます。
この映画確かにかなり心臓に悪く観たくない部類の残虐さのオンパレード。私自身も何度も目を覆いました。でもマヤ、アステカ、インカ好きなZunkoさんとしてはやはり観ないといけませんね（笑い）
それから追記に書いた本もお勧めです。私としては早く2012年来ないかなと思ってます。
by naonao (2007-06-03 22:53) 

naonaoさん、旅や映画のお話がたくさんで、楽しいブログですね。ところで、やっぱりこの映画は事実とは違うのでしょうか。いろいろな人がいろんなことを言うので私は専門家ではないので「どっち～？」と思ってしまいます。私もチェチェンイッツアには行ったことがあり、確かにnaonaoさんの書いていらっしゃるような説明を聞いた記憶がありますが・・・
また遊びに伺いますね。
by いえろ (2007-07-14 01:05) 

>いえろさん、こちらにもアクセスありがとうございます。
確かにアステカでは勝手に連れてきた生贄を神に捧げてたようで、マヤ文明もそれを継承してるため初期にはそういったことがあったと思うのですが、マヤ文明も崩壊するような末期になったら、生贄には誇りみたいなものも出てきて自ら率先して生贄になってるようです。だからこの映画はちょっとどうなのかなあと思ってます。
by naonao (2007-07-15 13:57)