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ペルー・リマ [旅の思い出・中南米編]

ペルーにはエクアドルからバスにて入国。1993年12月のことです。

エクアドルの最後の記事(こちら)に書いたように、日系人がペルーにたくさんいるので、私自身はペルー人に間違えられて現地の悪い警察からうまく難を逃れることができましたが、ペルー入国はそれでもかなり緊張して入国しました。というのも、今はどうか知りませんが、「腕時計、ネックレスなどはつけて旅行しないこと。腕時計欲しさに腕からナイフでざっくり腕を落とされるし、ネックレス欲しさにネックレスも切られる。特にリマの旧市街が危ない」とか「バックパックは上から麻袋で覆うこと。そうでないとバックパックを背負っているとき、後ろから切られて中のものが盗まれる」という他の国では書かれてない注意書きが、旅行書にあったからです。

その上、私の旅仲間の多くは出発前に「南米なんて危ない。ペルーなんて危ないよ。行かないほうがいいよ」とか「西洋人の旅行者だってリマだけははずして旅行するらしいよ。危ないから」と言い、せっかく行こうと計画していても周りからかなりペルー行きを反対されたので、これは行かないほうがいいのかなあと日本を発つ前はかなり弱気になり、私自身ペルーだけは外してしまおうかと思ったほどです。

しかし、ペルーに詳しい旅行者にペルー入国前のエクアドルで会い、いろいろアドバイスをもらって、「普通に気をつけていれば大丈夫。今まで何もトラブルに巻き込まれていないでしょうトラブルに遭う人はどこ行ったってトラブルに巻き込まれ、巻き込まれない人は巻き込まれないから。あなたは今まで大丈夫だから大丈夫だよ。それに一番いい時期だよ。フジモリ大統領になってペルーも治安が良くなったよ」という力強い言葉をもらい、意を決してドキドキしながらペルーに入国しました。

ペルーのピウラまではエクアドルからのバスで移動し、ペルーに入ってピウラからリマに飛びました。リマの旧市街は危なくて、ペルーを旅行する人の多くがリマだけは飛ばしてしまう人が多かったのですが、宿を安全な高級住宅街にある新市街、ミラフローレスのユースにし、一日だけ意を決して腕時計もカメラもパスポートもTCも大金も全てユースに預け、あとは小銭だけもってリマの旧市街に観光に出かけましたが、確かに旧市街を歩いていると雰囲気の悪い人たちがかなりたむろっていて、コロンビアのボゴタの旧市街に負けないくらい怖くて雰囲気悪いところでした。こういう場所では目的意識を持って、小走りくらいで街中を歩かないとやられます

「世界で一番どこが雰囲気悪くて歩けない場所でしたか」と聞かれたら、私は迷わず「コロンビアのボゴタの旧市街とペルーのリマの旧市街」と答えます。本当に雰囲気悪すぎでした。

これはペルーのユースにあったタペストリー↓。タペストリー好きなのですぐ写真を撮ってしまいます。

写真↓は全て新市街のミラ・フローレスでのもの。旧市街のものは一枚もなし。クリスマス時期なのでそれらしき飾りも多かったです。

泊まってたユースのクリスマスオーナメンツ↓。

パルケ(公園)の飾り↓。

パルケ(公園)でリャマ発見↓。さすがペルー

街中にたくさんあったクリスマスツリー↓。

フローレス(花)も華やか↓。

さすがに高級住宅街なので、こんな家もありました↓。

歩いてたらフォルクローレ↓がやってました。

ペルー・リマに行ったら忘れてはならないのはMuseo Amano(天野博物館)。ちょうど時期的にいつも説明している学芸員の方が休みに入ってしまい、天野博物館を設立した故天野芳太郎氏の奥様が自ら博物館内を案内してくださるという幸運にも恵まれました。しかもこの博物館が他の博物館と違うのは実際に出土した土器を直に手で触らせてくれるところ。たくさんのタペストリーも引き出しの中にキチンと整理されて素晴らしかったです。要予約なのですが、ここは絶対外せないスポットです。


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miffy

リマってそんなに治安が悪かったんですね。
私が行った2003年は普通に街を歩いてましたが、ガイドさんからも何も注意されませんでした。
天野博物館スッゴクいいですよね~
貸切状態でゆっくりと見れるし、説明もすごくわかりやすかったです。
記念にと絵葉書をいただいたので、寄付代わりにカタログを買って帰りました。
by miffy (2007-09-21 21:40) 

Morimo

公園でリャマ。。。なかなかみれない風景ですね。奈良の鹿みたいな感じでしょうか?
クリスマスツリーの雰囲気も日本と違って、いい感じです。
by Morimo (2007-09-21 21:56) 

わかまろ

ご訪問&niceをありがとうございました。
また遊びにいらしてくださいね(=´∇`=)
by わかまろ (2007-09-22 00:52) 

toshi

フローレスの花がいいですね。
by toshi (2007-09-22 00:55) 

タペストリーが可愛いですね。
コロンビアといえば、昔、会社の同僚がのどにナイフを
突きつけられ、荷物をふんだくられたとか。
警官らしき人がきたので、最悪の事態を逃れましたが
かなり抵抗したので、たぶん誰も来なかったらやられてた・・
と、なぜか誇らしげに話していました、武勇伝?加工してるのかな?

あ、フジモリといえば複数の罪で、身柄をペルーに
引き渡す、という判決が軟禁先のチリで出たらしいですね・・
by (2007-09-22 01:22) 

りゅう

タペストリーとても可愛いですね!
物騒な街の様子からは想像できないほどに。
フローレスも華やかですね~ヾ( ̄ー ̄)ゞ
by りゅう (2007-09-22 11:46) 

李 萬中

>トラブルに遭う人は〜
本当にそう思います。(笑)
naonao さんがいうくらいだから、
マジで治安悪いんでしょうねえ。

タペストリーも花も、その色彩感覚にクラッときますね。
ステキ。素敵。
by 李 萬中 (2007-09-22 11:47) 

naonao

>miffyさん、いつもありがとうございます。
リマの新市街はOKでしたが旧市街がとにかくひどく、そのために西洋人はリマに寄らないという人が多かったです。観光するところは旧市街に集中してますからね。天野博物館では入場料を取らないし、説明つきでツアーなので申し訳ないため、私も布に絵が描かれたものが貼られた立派なカードを何枚か買って来ました。却ってちゃんと入場料やツアー代があったほうが私はいいなあと思いました。

>Morimoさん、いつもありがとうございます。
リマではリャマをここでしか見ませんでした。クスコ近郊ではもっと見ました。後から写真載せます。お楽しみに。

>わかまろさん、こちらにも遊びに来てくださってありがとうございます。

>toshiさん、いつもありがとうございます。
花屋の花も公園の花も国によってちょっと違った感じがありますね。

>コールドターキーさん、再度の訪問ありがとうございます。
その友だちの話満更嘘でもないと思います。ボゴタの新市街は大丈夫ですが旧市街は本当危ない人たちがたくさんいて、私自身も怖かったです。観光だけさっさと済ませてそそくさ帰ってきたのを覚えてます。今でも時々誘拐されたと報道がよくありますしね。

>りゅうさん、いつもありがとうございます。
花のあるところは平和そのものの新市街でした。危ない旧市街はカメラ持たずにさっさと観光したので写真はありません。危ないところは写真を撮る余裕も私にはありませんしね。

>萬中さん、いつもありがとうございます。
私の中ではリマの旧市街とコロンビアの旧市街が一番怖かったです(両方の都市とも新市街は大丈夫なんですけどね)
でも行ってないところもたくさんあるので、もっと治安悪いところはあるのかもしれませんね。インドのカシミールにも休戦時に、ちょうどラダックから寄らざるをえず寄って怖かったですけど・・・。

>たいちさん、Krauseさん、いつもnice!ありがとうございます。
by naonao (2007-09-22 22:57) 

krause

niceをありがとうございます!こちらからは、いつもnice押印ばかりですいません。
by krause (2007-09-23 04:22) 

Zunko

私もNaonaoさんおっしゃってる通り、普通に気をつけていればどこへ行っても大丈夫なんだと思っています。ペルーはそうですね。センドロルミノーソと言う過激グループがはびこっていて、いつでしたか、日本大使館が天皇誕生日のパーティーをやっている時に人質に取られましたよね。。あの頃が一番やばい時じゃないのでしょうか。コロンビアは麻薬金で一番アメリカから銃が流れていたので、一番怖かったですね。。ただ、皮肉にも911のテロの後、中南米やあのアイルランドですらテロ集団が大人しくなりましたから。そういう意味では、今は金目当ての日本人誘拐の方が怖いかもしれないです。ただ、ペルーやブラジルは日系人になりきれるので私も一番安心できますね。。ブラジルでは一時期、ナイキの靴が狙われる時期があって。はく靴にも気を使ったりしました。私も中南米の街を歩く時は、時計からアクセサリーからブランド系の物、一切持ちません。やはり、当たり前に気をつけていれば大丈夫ですし、逆に物で解決するなら喜んで持って行け♪ と言う感じです。命には変えられませんから、狙われた時の為に、いつも10ドル紙幣を持って、それを投げろ、と教えを受けて以来、そうしています。

ペルー、私はリマしか行った事なくて。。クスコとかマチュピチュとか行きたい所たくさんあり。。ペルーエクアドルのツアーどこかで実現させたいです。ペルーもクリスマスは夏ですね。。私も特に中南米のタペストリー好きで、最初のがアンデスっぽくて凄く良いですね。
by Zunko (2007-09-23 12:47) 

びっけ

こんにちは。
なかなかスリリングな旅でしたね。
今日、フジモリ元大統領の身柄がペルーに引き渡されたというニュースを見てから、この記事を読んだので、隔世の感がしました。
公園にリャマがいる! という写真には驚きました!
naonao さんの旅行記事は、豊富な写真で、異国情緒が味わえるところが魅力です!
by びっけ (2007-09-23 20:07) 

naonao

>Krauseさん、私もnice!だけのときもありますので、お互いさまです。

>Zunkoさん、いつもありがとうございます。
ディネロ(お金)と言われてすぐ出さずに殺された人もいるので、ちゃんとお金が出せる準備をして、その上危ない地域はちゃんと事前に頭に入れて行動ですよね。でもたくさん旅行してて何もトラブルない人はやはりちゃんとしてるので、そういった悪人も狙いにくいみたいですけど。私は肝炎でブラジルは断念してしまったので、いつかブラジルに行ってみたいです。お互いないものねだりのようですね(笑い)

>びっけさん、お久しぶりです。ありがとうございます。
折りしもちょうどフジモリ大統領のニュースが流れたので私自身も驚いてます。ペルーではもう政治生命が絶たれてしまいますね。写真はペルーではまだ写真撮る気がバリバリあったときなので写真はたくさんあります。でもお見せできないものも多いので残念ですけどね。

>DSilberlingさん、甘茶さん、nice!ありがとうございます。
by naonao (2007-09-23 21:06) 

Mimosa

危険な街だと知ってて警戒しながら行ってでも、リマに行く価値ありましたね~。naonaoさんに何事もなく、ホントよかったです・・・!
ユースのタペストリー、ほのぼのした感じで可愛いですね~。私もこういうの大好きです♪街のお花やクリスマスデコレーションも、とっても綺麗!この辺り、リマの中でも治安が良さそうなのかな!?
天野博物館もよさげですね!展示物を手で触れるなんて、スゴイ・・・!
by Mimosa (2007-09-24 10:23) 

公園のリャマに反応してしまいました。
らくだ系の動物の顔って和みますよねー。
by (2007-09-24 19:58) 

naonao

>Mimosaさん、いつもありがとうございます。
危険と知りつつもやはり行きたいんですよね。ペルーはやはり観光するところがたくさんあって旅行者にはたまらないところですから。

>くろたさん、いつもありがとうございます。
確かにらくだ系、のほほーんとしてて和みますね(笑い)

>xml_xslさん、いつもnice!ありがとうございます。
by naonao (2007-09-24 21:18) 

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