ソハの地下水道 [フランス映画]
もう3週間前のことですが、東商ホールで「ソハの地下水道」を観てきました。
映画公式サイト:http://www.sohachika.com/pc/
実話の映画化。第二次大戦中のポーランドでナチス支配下の中、地下水道で働くソハが初めは、金欲しさからユダヤ人を匿うがそのうちお金も取らずに最後までユダヤ人を匿う実話。
地下水道の臭さや暗さを嫌い外に出てしまう姉妹の妹。妹を心配する姉。その姉を慕い心配の種であるその妹がどうなったのか探りに危険な橋を渡ろうとする青年。お金が底をつきいよいよソハに見放されるのではないかと心配する人たち。地下水道が入り組んでいて迷子になった子供をソハに助けてもらって泣き崩れる親。こんな最中にも不倫をする人。妊娠し出産する女性。赤ん坊の泣き声で外にいる人たちにばれはしないか怯え赤ん坊を殺してしまう人たち・・・・。
普通の市民であるソハが、初めはお金に目がくらんでいたものの、少しずつユダヤ人とコンタクトを取るうちに変わっていき、結局は最後までユダヤ人を匿い続けたその行動はやはり素晴らしかったです。「それはユダヤ人の食事の分でしょ?」と将校が夜中に無理やりソハの家に上がりこみ酒を飲もうとしたときに、まだ起きていたソハの子供が言ったその言葉にはハラハラドキドキしましたが、「地下水道から食べ物のにおいがする」から探せとソハが命令を受けたり、「地下水道にユダヤはいないだろうな」と言われてはまたソハが探し、何度も何度もハラハラしつつもピンチを切り抜けてこれたのは、本当にすごかったです。
途中一緒にソハと匿っていた仲間が殺されたり、ソハ自身ももぬけの空となったユダヤ人の家から金品を盗んだりして何者かと疑われ撃たれそうにもなったりで、みんながすれすれの中を生きてきたのだと思いました。
「ディファイアンス」や「シンドラーのリスト」「戦場のピアニスト」「ライフ・イズ・ビューティフル」などホロコーストの映画はたくさん作られてきましたが、こういう映画は観るのはつらくてもやはりしっかり観て、今の幸せ、平和に感謝しないといけないなあと思うのでした。
秀逸な作品でした。お勧めです。
戦争中の悲惨な生活ぶり実話映画には、胸を痛めますね。人間の愚かさを痛感します。
by たいちさん (2012-09-27 23:28)
>nice!をくださった皆様、ありがとうございます。
>たいちさん、ありがとうございます。
戦争を体験したことがない人、また戦争の悲惨さを想像できない人が戦争を始めるのだと思います。戦争は映画だけの中にしてもらいたいものです。
by naonao (2012-10-03 22:52)