銀色夏生の本 つれづれノートシリーズ [本]
最近読んでた本です。
銀色夏生の本と出会ったのは、タイのバンコクにいるとき。インドの旅行を終えて汚くなった洋服を脱ぎ捨て、バンコクで新しい服を買い漁って日本に帰国しようというのがお決まりのパターンで、それを繰り返してたころのこと。バックパッカーの安宿があるカオサン通りにはそのころ古本屋があり、それまで英語の本ばかりだったのに日本語の本も結構並び始め、その中に銀色夏生の本「つれづれノート」があったのです。
それ以来、ときどき思い出しては彼女のこの「つれづれノート」のシリーズを読み、今やつれづれシリーズも23まで続いているのだから驚きです。開放的で自由な感じの彼女の日常に、私は自分自身の同じ匂いのする旅を重ねていたように思います。毎日の日記に彼女の思い、食べたもの、仕事、旅行、夫、親、子供のことなどが綴られ、とっても気楽に読めふわふわする感じが好きで、日本に戻ってからもこのつれづれは読んでました。しかし1991年発行された「つれづれノート1」から2004年の「13」までは読みましたがその後はすっかりご無沙汰しており、先日本屋に行ったら「つれづれノート22」が並んでいるのを発見。思わず懐かしくて手に取ってしまうのでした。近々23も出るらしく、とりあえず読んでない14から読み始めてみることにしました。本当は順番に読みたいけれど15,16がなかったので飛ばして14から17に飛んで22まで読みました。
きれいな水のつめたい流れ つれづれノート(17) (角川文庫)
- 作者: 銀色 夏生
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/12/25
- メディア: 文庫
今日、カレーとシチューどっちがいい? つれづれノート (18) (角川文庫)
- 作者: 銀色 夏生
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: 文庫
2度の結婚、離婚。2人の子育てをし宮崎で自分の手作りの家を建てていた彼女。そのあとしばらくこのつれづれシリーズは書かない宣言をしたようですがその後再開。下の子は宮崎に、上の子は東京に暮らし自らは宮崎と東京を飛行機で往復するといった生活を送ったあと、下の子も東京へ呼んで3人で東京暮らし。あまりマスメディアに出なかった彼女が外に出るような仕事を引き受け、また今後どう生きるか考えるため占い師やヒーラーのような人に会ってスピリチュアルなものを聞く日々・・・。上の子かんちゃんや、下の子さくくんも大きくなってびっくり。彼女の下手だけど(失礼!)味のあるイラストや写真はいまだ健在で、こういうのが結構ホッとし、癒され、読者になってしまうところだと思います。
以前と違って本が厚みを増し、しかも年に一冊だったのが半年に一冊のペースとなり、前はもっと軽い感じだったと思うのですが、今は結構重いときもあり途中で本読むのやめようかと思いましたが、それでもやはり面白い、というか彼女の書く何かにホッとするのです。だから読み進めてました。イヤだったのは彼女がもらった他の人からのメールの転記。よほど自信を無くしていたのか出版担当の方の褒めたメールをうんざりするほど何べんも載せてるのがちょっと閉口。自分では全然幸せでないというのですが、たぶん読者のみなは彼女の見聞きすることが羨ましいと思っている。だからこそ読者なんじゃないかなあ。
このつれづれ↑はこれから読みます。またこちらはスピリチュアルと言ってますが、スピリチュアルとはちょっと言い難いかな。怪しいヒーラーにも会ってちょっとドタバタ。半分が写真で、セドナへの旅行記になってます。それなりに楽しめました。セドナにはいつか行ってみたい。インドと一緒で転機のときに行ける場所らしいのでいつかまた。
私の全く知らない作家です。これから気を付けて注目しますね。
by たいちさん (2013-03-17 12:23)
>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
>たいちさん、ありがとうございます。
たぶん女性のファンが圧倒して多いと思います。
詩集もたくさん出していて、歌手に詩も提供しています。
by naonao (2013-03-24 14:26)