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Door to Door~僕は脳性まひのトップセールスマン [二宮和也(嵐・ニノ)]

ニノ主演の「Door to Door~僕は脳性まひのトップセールスマン」を観ました。

2009年のドラマです。ニノはこのドラマと「流星の絆」でギャラクシー賞を受賞しています。


脳性まひという難しい役をニノは演じています。半身不自由で言語障害があり、足が曲がっているため体を斜めにして歩き、口も曲がり半開きの状態を作った演技は、彼のひざや顎に激痛を走らせ、その痛みに耐えながらの演技だったとのこと。「少しは、恩返しできたかな」では丸坊主になり痩せて骨と皮になり、「マラソン」では多忙なスケジュールのため走る練習は仕事を終えていつも夜中の2,3時に走ってたということなど、本当に彼の役者魂には脱帽です。「マラソン」の自閉症役のニノを観て衝撃を受けた私ですが、このドラマでの脳性まひ役のニノも同じように衝撃を受けました。すごすぎます。

ちなみに「少しは、恩返しできたかな」「マラソン」「Door to Door~僕は脳性まひのトップセールスマン」の3つのドラマはニノ主演の感動ドラマ3部作と言われてます。

このドラマが素晴らしいと思ったのは、ニノの演技だけでなく、物語の先にある希望が見えたことです。脳性まひという病を持った青年の話ですが、母と子の絆、信頼、また母のポジティブシンキングな教育による青年の自立を扱っていてとっても明るい、希望ある未来が見えてくるドラマであることです。観終わったあとは元気をもらい、また明日から元気にやるぞ~!と思えるドラマになっているのです。

父が早くに亡くなり、母親(樋口可南子)は父の言葉だと言って、折につけ父のポジティブで元気になる言葉をささやきます。またお弁当を持たせ、お弁当の中に父の言葉を紙に書き、いつもいつも息子を励ますのです。その言葉はこんな感じです。「梅干しはどっちだ?最初に(梅干しのおにぎりを)選んだら今日はラッキー」「チャンスはピンチの顔をしてやってくる」「どんなプロも最初は素人だった」「ヒーロー(彼の名前は英雄です)はいつも笑顔」・・・・。

母に励まれて育った息子は少しのことではめげません。彼の一生懸命さが最後には勝利し、セールスでトップとなり表彰されます。初めは門前払いだったマンションの管理人さんが、マンションの人を集めて英雄に説明会を開かせたり、おばあちゃんが人柄に惚れ、話をもっとしたいからと近所の人を集めてくれ、また会社では同僚のさおり(加藤ローサ)が何かと英雄を気にかけてくれます。そうやって少しずつ人々の心のドアを開けていき味方につけ、彼は立派にやっていくのです。会社が途中で倒産したり、母が倒れ亡くなったりもします。でも彼はそれでも力強く生きていきます。母親が「やりたいことと、できることは別」と言っていたのですが、英雄は母に、「やりたいこととと、できることは別じゃあなかったね」と言うのが何とも泣けました。

またドラマでいつも流れていたロッド・スチュワートのSmileがとっても素敵でした。彼のしわがれた声がこのドラマにはぴったりです。この曲はスタンダードナンバーなのでマイケル・ジャクソンやルイス・ミゲルなど多くの歌手に歌われてきましたが、ロッド・スチュワートのものが一番好きです。また原作は「きっとイエスと言ってもらえる」(シェリー・ブレイディ著)。実話を元に作られたドラマですが、インタビューでこのドラマのモデルとなったビル・ポーターさんが「自分にないものを考えるのでなく、自分にあるものに目を向けることが人生の成功の秘訣」と話しているのには、とっても説得力がありました。

観るときっと元気をもらえるドラマです。私はこのドラマからもニノのプロ根性からも元気をもらいました。


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2014-11-06 23:10) 

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