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ジャージーボーイズ [Clint Eastwoodイーストウッド]

2014年第88回キネマ旬報ベストテン第一位映画鑑賞会と表彰式に招待され、文京シビックホールで外国語映画一位になった「ジャージーボーイズ」を観てきました。

映画公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/jerseyboys/

ジャージー・ボーイズのポスター

クリント・イーストウッド監督作品。ブロードウェイミュージカルになったジャージーボーイズの映画化。フォーシーズンズの数々のアップビートなポップスが散りばめられ、メンバーの栄光と挫折を描く音楽映画。歌も素晴らしいし、映像も、物語も素晴らしく感動作でした。やはりイーストウッド監督映画は期待を裏切りません。この映画は大きなスクリーンで観れて良かったです。それに数々の発見がありその発見が嬉しかったです。

ニュージャージーに住む若者たち。その地域に住む若者が街を出たければ軍隊に入るか、マフィアになるか、はたまた有名になるしか道がなかったという。軍隊に入れば殺されるし、マフィアになっても殺される。そして彼らは歌を歌うことで有名になったが、マフィアとの関係も断ち切れなかった…。メンバーの中には若いころから警察の厄介になる若者がいて一人が刑務所から出ればまた他のメンバーが刑務所に入るなどを繰り返してもいた。声が抜群にいいフランキー・ヴァリ(ジョン・ロイド・ヤング)、メンバーを引っ張っていくトミー、口数の少ないニック、歌を作るボブが揃うと、Shelly(シェリー)Big Girl Don't Cry(恋はやせがまん) Walk Like A Man(恋のハリキリボーイ)など立て続けにナンバーワンとなり一躍スターダムへ。しかし、トミーの借金など問題が出てきてフランキーはマフィアのボス(クリストファー・ウォーケン)に肩代わりしてもらおうとお願いに上がるが、結局トミーの借金をすべて返すためにガムシャラに働く。もとより仕事で家庭を疎かにしてきたフランキーは離婚することになり、最愛の娘もドラッグで死んでしまう。そんな意気消沈していた時期に歌ってヒットしたのが、Can't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる) だった…。

この映画でマフィアのボスを演じ、デニーロ主演の「ディアハンター」に出ていたクリストファー・ウォーケンは「ディアハンターの中でフォーシーズンズのCan't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)がうまく使われていて僕はフォーシーズンズに縁がないわけではなかった」と語っており、またデニーロと仲が良く「グッドフェローズ」や「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」に共演しているジョー・ペシがこのフォーシーズンズのメンバーとたむろっていた場面も映画に出てきますが、デニーロが好きな私としては何だかこのつながりがとっても楽しく感じました。

また映画でBye Bye Baby(バイバイベイビー)が流れたときには、この曲ってフォーシーズンズの曲だったのか!?とびっくりと同時に懐かしく感じました。イギリスのアイドルグループBAY CIY ROLLERSの曲だったからです。小、中学生のときこのアイドルグループが大好きでした。もともとはフォーシーズンズの曲だったなんて全く知りませんでした。またCan't Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)は80年代に流行った時に知った曲ですが、調べてみるとたくさんの人たちにカバーされていました。フォーシーズンズの曲は世代が違って聞いてはいないものの、聞いてみるとどこか懐かしく、遠い昔のどこかで聞いたことがある感じの曲に思えて(それはたぶんいろんな歌手が彼らのアップテンポの曲によく似た歌を歌っているからかも)しみじみいい曲だなあと思いました。またフランキー・ヴァリを演じたジョン・ロイド・ヤングの声が、本物のフランキー・ヴァリにも決して劣らずむしろそれ以上に美しい声で感心しました。今はYoutubeで簡単に比較することもできるのでいい時代だなあと思います。

それにしてもフランキーの人生を考えてみると、栄光の陰に家庭を犠牲にして働いて働いて友人の借金を返す人生があったというのが何ともやり切れず、幸せとは!?人生とは!?と考えてしまう映画でした。明るいポップスの歌の陰でたくさんの涙を流したのだろうなあとちょっと切なくなった映画でした。映画鑑賞後はShelly(シェリー)を思わず口ずさみながら帰りたくなる、そんな映画です。お勧めです。

ジャージー・ボーイズ ブルーレイ&DVDセット (初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • メディア: Blu-ray

ジャージー・ボーイズ オリジナル・サウンドトラック

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  • アーティスト: ボブ・ゴーディオ,ボブ・フェルドマン,ボブ・クリュー,デニー・ランデル,クリュー
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2014/09/10
  • メディア: CD


おまけ:

実は、キネマ旬報の映画鑑賞会は他に文化映画ベストテン第一位「鳥の道を越えて」、日本映画ベストテン第一位「そこのみにて輝く」もあり、この2本も観ることが可能でしたが、一日に3本の映画はきついので、「ジャージーボーイズ」だけを観てきました。また夕方から表彰式があり、そこには主演女優賞の安藤さくらさん、主演男優賞の綾野剛さん、助演男優賞の池松壮亮さん、助演女優賞の小林聡美さん、新人女優賞の門脇麦さん、新人男優賞の東出昌夫さんなども壇上に上がったのですが、その時間までいたくなかったので戻りました。昔、小林聡美さんは観たことがありますが…。もしニノとか(嵐とか)、神木隆之介くんが来るのだったら別だったけど…。ファンでないと残って俳優さんたちを観るのは結構面倒くさくなっているこの頃です。そうは言ってもまた少し時間が経てば応援する俳優さんたちもころりと変わって来るんだろうな(;^_^A


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2015-02-13 22:12) 

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