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つれづれノート39 つれづれノート40 本心 どくだみちゃんとふしばな5 [本]

最近読んでいた本です。

みんなが、ひとりでいても寂しそうに見えなければいいのに つれづれノート(39) (角川文庫)

みんなが、ひとりでいても寂しそうに見えなければいいのに つれづれノート(39) (角川文庫)

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/04/23
  • メディア: Kindle版

大好きなつれづれシリーズ。銀色さんと観た映画が被っていたのは「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」「Yesterday」「テネット」それからテレビではベニシアさんの「猫のしっぽ カエルの手」また印象的だったのは死ぬ前に後悔することトップ5が挙げてあり、どこかの本にも「仕事をもっとやりたかったと後悔する人はだれ一人いない」と書いていたのを思い出しました。以下そのトップ5です。

1 ありがとうと伝えなかったこと

2 緩和ケアをしてくれる医師に疎かったこと

3 感情に振り回されていたこと

4 やりたいことをやらなかったこと

5 仕事ばかりをしていたこと

銀色さんもこれらはクリアしてるみたいなことを書いてたけど、私もこれらはだいたいクリアしてるかもなあと思いました。

魂のままに生きれば、今日やることは今日わかる つれづれノート40 (角川文庫)

魂のままに生きれば、今日やることは今日わかる つれづれノート40 (角川文庫)

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/10/21
  • メディア: 文庫

つれづれノート40。くるみちゃんが、すい臓がんで亡くなっていたのがショックだった。またアナ・ケンドリックがトム・クルーズに似てるって書かれてたけど、どこが似てるのか私にはわからないなあと思ってました。文字を並べ替えるアナグラム。自分の名前でもこのアナグラムで何か意味する言葉ができないか挑戦してみたけど、なかなか意味が見いだせる言葉に並べ替えられませんでした。「世界には夢を見させてくれるものと夢から覚ましてくれるものがある。どちらも重要で出会うべき時期があると思う」という言葉。含蓄があっていいなあと思い思わずメモりました。東京を引き払って宮崎に戻って庭の手入れに精を出す銀色さん。自分の食べるものを一から作って食べることにシフトしてるみたい。かぼちゃの花の天ぷらって食べてみたいなあと思いました。

本心

本心

  • 作者: 平野啓一郎
  • 出版社/メーカー: コルク
  • 発売日: 2021/05/26
  • メディア: Kindle版

平野啓一郎の「本心」

母が亡くなってAIを搭載したVF(ヴァーチャルフィギュア)を作ることにした朔也。母と二人暮らしだった朔也にとっては母を亡くしたことがとても辛かった。母は自由死を選んで亡くなったのだ。しばらくはVFの母とのやり取りで癒されているが、母と知り合いだった三好が現れ家をシェアするようになり、リアルアバターという体を貸して客の要望に応える仕事をしている中、レイシズムを止めた動画がネット上で拡散し世界から賞賛を受けることに。それをきっかけにイフィーという金持ちで仕事を依頼してくるあっちの世界の人と出会い、彼の専属となって生きる生活を始める。その間にも母が生前ファンだったという作家にも会いに行き、母が8年にも渡って親交を持っていたことを知る…。

リアルアバターという仕事やAIを搭載したVFという人間そっくりのもの、ネットの拡散、人の死、人が「これで十分」と言って自ら選ぶ自由死…。面白い題材でした。朔也が母を亡くして泣いてばかりの世界から、最後は自らのやりたいことを見つけてそちらに舵を切る場面で終わっていたのが、何とも明るく希望が持ててよかったです。AI搭載したVFでも母の本心にまでは迫れない。何だか近い将来こんなAIを搭載したVFができそうな気もしますが、朔也のように人を亡くしてしばらくは必要でも、徐々に要らなくなるのが一番だなあと思いました。私も父を亡くして3年経ちますが、当時のどこを見ても白黒にしか見えなかった世界が、今はカラフルに色づいた世界に変わっていて、希望に満ちてとまではいかなくても楽しく生きられていることに感謝です。朔也に起きた事柄とは違った事柄が私にも起きて、ここまでの心持ちになれたのだなあと思います。ほっこり最後に温かいものが残ったこの本は、結構良かったです。

大きなさよなら どくだみちゃんとふしばな5 (幻冬舎文庫)

大きなさよなら どくだみちゃんとふしばな5 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 吉本 ばなな
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2021/06/10
  • メディア: 文庫

吉本ばななのメルマガをまとめたシリーズ、どくだみちゃんとふしばな5「大きなさよなら」。ペットと親友の死を経験し、メルマガなのでお気楽に本音みたいなものを吐いていて、でもやはり彼女の書く文章は癒しでしかなく、すごく心地よくあっという間に読んでしまいました。「人の運命は決まっている。しかし完全に自由である」心に響いた言葉でした。

nice!(11)  コメント(3) 
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tomi_tomi

今年1年 訪問・nice!有難うございました。来年も良いお年をお迎えください!
by tomi_tomi (2021-12-30 12:59) 

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2021-12-31 11:46) 

naonao

>tomi_tomiさん、こちらこそありがとうございます。
来年もよろしくお願いいたします。良いお年を!
by naonao (2021-12-31 11:48) 

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