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ムーンライト・シャドウ [日本映画 恋愛]

日本映画「ムーンライト・シャドウ」(Moolight Shadow)を観ました。

ムーンライト・シャドウ

ムーンライト・シャドウ

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2022/03/16
  • メディア: Prime Video

2021年の作品。IMDb評価は5・9。原作は吉本ばななの同名短編で、小松菜奈ちゃんが主演なので観ました。セリフが吉本ばなな風だったし、ゆっくりとして静かで重い、それがちょっと心地よかったです。恋人を亡くしてそれからちゃんと食べれるようになること。不思議な体験をして同じところに留まっているのをやめる決心をすること。じわじわ泣けました。

さつき(小松菜奈)と等(宮沢氷魚)のカップルと、等の弟の柊(佐藤緋美)とゆみこ(中原ナナ)のカップル。4人で仲良く楽しく過ごしている。しかし等とゆみこがある日交通事故に巻き込まれ帰らぬ人となる。「月影現象」~満月の夜の終わりに死者と再会できる。必ず起こるわけではなく、それは川の近くでいくつかの偶然が重ならないと起こらない。でもほとんどの人は起こったことに気づかない~それをかつて話題にしていた4人は残されたさつきと柊で案内人(臼田あさ美)の導きによって体験することになる。柊には実際に亡くなったゆみこが見え、そしてさつきには等の象徴で合図とも確信できる鈴の音が聞こえたのだ…。

小松菜奈ちゃんの雰囲気がとても好きなので彼女の映画は観たいといつも思っています。そこへ好きな吉本ばなな作品とあっては観ないわけにはいかないと観ましたが、微妙に吉本ばななの世界がうまく反映されていないような気分。たぶん30年以上前にこの小説も読んでいるはずで(「キッチン」の中に収録された作品)内容は忘れていたので、今回またこれを機会に読み直しました。「キッチン」の中でも人気がある短編なので、英語と日本語の両方で記された本で単独に新たに出版されていました。

ムーンライト・シャドウ

ムーンライト・シャドウ

  • 作者: よしもと ばなな
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 2003/06/12
  • メディア: 単行本

読んで思ったことは、やはり原作読むと映画はその原作の良さをあまり映し出されていなかったなあということでした。原作のほうがやはり断然いい。月影現象なんて言葉は出てこなかった。川でさつきは亡くなった等を見ていた。確かに鈴は二人にとってとても大切なものなので映画で鈴の音だけを聞くように変更したのはそのほうが鈴の重要さを強調できるからか。柊がゆみこを見たのは夢の中での話だったし。いろんな細かなことがたくさん変更されていたけど、最も大切なのに違和感を覚えたのは、映画全体に漂う雰囲気と原作に漂う雰囲気が違く、映画を観た後と原作を読んだ後の余韻も違うものだったことでした。原作のほうが優しくてとても癒された感が大きい。まあ仕方ないですね。映画と原作は別物です。それでも小松菜奈ちゃんを観れて、久々に宮沢氷魚くんを観れて(観るのはドラマ「偽装不倫」以来)、こうして「ムーンライト・シャドウ」を原ますみさんのイラストたっぷりで、これを機会に再読できる機会を得られて良かったです。

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2022-04-14 00:07) 

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