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それでも夜は明ける [Benedict Cumberbatchカンバー]

イギリス・アメリカ映画「それでも夜は明ける」(12 Years a Slave)を観ました。

それでも夜は明ける [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2016/02/02
  • メディア: Blu-ray

2013年の作品。IMDb評価は8・1。歴史ドラマ映画。アカデミー賞作品賞ほかたくさんの賞を受賞してます。1840年代のNY州で自由黒人だったソロモンが拉致され、南部の州で売り飛ばされ12年もの間奴隷として使われていた事実に基づく話を映画化。子供の時にテレビで観た「ルーツ」(Roots)(1977年の作品)を思い出させてくれる映画でした。

最初の雇用主はフォード(ベネディクト・カンバーバッチ)で能力あるソロモン(キウェテル・イジョフォー)を大切に扱ってくれましたが、彼の下で働く白人ティビッツ(ポール・ダノ)が酷すぎて、ソロモンにこれ以上ティビッツが危害を与えないようにするため、他の雇用主にソロモンを売ってソロモンの命を守ろうとします。フォードは善良な雇い主でしたが、借金があったためソロモンをただで解放することもできませんでした。木の伐採業から綿の収穫業へと雇い主が変わって仕事も変わったソロモン。そこで見たのは黒人の女の子(ルピタ・ニョンゴ)にちょっかいを出す白人の雇い主でした。綿花が天候で不作になると奴隷たちもまた違う雇い主へと売られ今度はサトウキビ畑へ。その後また綿花畑へ戻り、そこでカナダからやってきたバス(ブラッド・ピット)と出会います。彼は「神の前では白も黒もない」と話します。彼に自分が自由黒人である証明書を送ってもらうように知り合いに連絡を取るようお願いして、やっと自由の身になるのです。既に12年の時が流れていました…。

もう40年も前に「ルーツ」という黒人の主人公が自分のルーツを探すというドラマがありました。3代遡ってみると、クンタ・キンテという自分の祖父に当たる人がアフリカ大陸からアメリカ大陸に連れてこられたことがわかり、祖父や父の世代がどんな人生であったかを調べる物語です。同じ人間なのに奴隷として強制的に連れてこられ奴隷として人生を終わった彼らの人生が、余りにも強烈だったのを今でも覚えています。このドラマは1977年の作品で、IMDb評価も8・4あり、エミー賞などたくさんの賞を獲ってもいます。この「ルーツ」がとにかくその悲惨さ壮絶さを描いていたので、この映画「それでも夜は明ける」は大体その悲惨さ、壮絶さも予想できました。だから今まで何となく観る機会があっても観ないでいたのかもしれません。人権を奪われ奴隷として生きなければならなかった、そして今でも続く人種差別がとにかく悲しい。この映画は2時間少しの短い時間で黒人奴隷のエッセンスをギュッと詰めた秀逸な映画でした。それでもドラマ「ルーツ」に敵わない感じがしました。時間ある人はドラマ「ルーツ」を観ることをお勧めします。私もこれを機にドラマを見直してみようかなあと思いました。映画のnaoanaoお勧め度★★★★★

ルーツ ブルーレイ・コンプリートBOX(3枚組) [Blu-ray]

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2022-04-22 14:14) 

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