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マネー・ショート 華麗なる大逆転 [アメリカ映画 賞受賞]

アメリカ映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転」(The Big Short)を観ました。

マネー・ショート 華麗なる大逆転 [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2017/02/08
  • メディア: Blu-ray

2015年の作品。IMDb評価は7・8。アカデミー賞脚本賞受賞作品。2005年の好景気に沸くアメリカがそのうちいつか金融危機を起こし世界経済を崩壊させると見破っていた4人。2008年のリーマンショック時には大きな空売り(The Big Short)で逃げ切った人たちのお話。半分ドキュメンタリーではないかと思わせる真に迫った映画でした。

投資会社で大きなお金を動かす投資家のマイケル(クリスチャン・ベール)は、行く行く住宅市場が崩壊し金融危機に陥ることを見破り、ゴールドマン・サックスやバンク・オブ・アメリカ、ドイツ銀行などに出向き、CDS(クレジット・ディフォルト・スワップ)を申し出ますが、どこに行っても鼻で笑われます。こんなにも好景気なのに経済が破綻するわけがないではないか、と。ドイツ銀行で働くジャレット(ライアン・ゴズリング)はどんな人にもローンを組ませて家を買わせている銀行のやり方に納得いかず、モルガン・スタンレーの傘下にある会社で働くマーク(スティーブ・カレル)に、CDSに投資しないか持ちかけます。マークは実際に足を運んでその住宅ローンの実態を調べに行きます。そして返済できずに空き家となり更に売り出されているのを目にし、またストリップショウに出てる女性が5つもの家を買ったと言っているのを聞き、これは尋常ではないと気づいていきます。また若者二人がCDSを買いたいと協力を求めコンタクトをとってきたため、それに応じるベン(ブラッド・ピット)…。皆が浮かれて経済破綻が起こることを予想だにしないときに、それを予想していたマイケルは26億ドル以上、マークは10億ドル以上もの儲けを最後に出します…。

MBS(モーゲージ債)が暴落しそうになると、CDO(債務担保証券)というのを作るというのです。格付けの低いものを寄せ集めては作り、嘘の格付けによって評価されたCDO。そのCDOに更にまた格付けの低いものを寄せ集めて合成CDOを作り…とこれを永遠に繰り返して作り上げます。このCDOや合成CDOこそが悪の元凶と映画の中で説明がありました。確か作った人たちもいろんなものの中にこれを入れ込み過ぎてどこにどれだけ入れたかすらわからなくなっていると当時報道されてたと思いますが、証券マンやバンカーたちはよくもまあこんなものを作って売って、世界経済を破綻させたもんだと呆れまた悲しくなりました。この詐欺まがいのCDOで、アメリカでは普通の人々の500万ドルの年金が吹っ飛び、800万人の失業、600万人が家を失ったと最後に字幕で流れました。当時アメリカのニュースで、銀行なども多額の税金で救済され、ニュースに話題が上らなくなったころに役員たちの法外なボーナス、特別手当などが支給されたりし、それがまた非難を浴びながらも支給されていたよなあと思い出しました。欲の塊。普通の人たちを巻き込んで。本当に酷い話。当時の怒りみたいなものがまた思い出されました。naonaoお勧め度★★★★

nice!(15)  コメント(2) 
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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2022-06-11 09:04) 

naonao

>To the person who commented in English in my blog,
I am so sorry to deleted your comment cause you leads to a certain home page in Korean language, which I don't understand your intention and I am so uncomfortable.
Please stop this,and I hope you enjoy my blog simply.
Thanks.
by naonao (2023-11-01 16:00) 

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