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トールキン 旅のはじまり [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「トールキン 旅のはじまり」(Tolkien)を観ました。

トールキン 旅のはじまり (字幕版)

トールキン 旅のはじまり (字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2019/11/29
  • メディア: Prime Video

2019年の作品。IMDb評価は6・8。「指輪物語」「ホビットの冒険」を書いた小説家トールキンの半生を描く。父を亡くし、アフリカからイギリスへ来て母を亡くし、孤児となった彼は弟と共にバーミンガムへと引っ越し神父が後継人となって裕福な篤志家の女性のところに身を寄せ、戦争に行き、大親友を戦争で亡くし…と結構大変な人生を送っていたのだなあと自然と涙が溢れました。第一次世界大戦中負傷した彼が、自分の人生にあった出来事を振り返りながら物語が進みます。

幼い時に母が読み聞かせた物語や、小さな時から本を読むことが好きだったこと、そしてオックスフォード大での4人の厚い友情と団結、目的意識、同じ孤児の幼馴染の女の子と結婚したこと。それらは幸せな時間であったはずですが、孤児であったこと、戦争体験をして身近な人を亡くしたことなど悲しい経験が加わることで、彼に余計に物語を書かせていたことがよくわかる映画でした。映画の尺は決まっていますが、よくまとまっていたと思います。トールキン演じたニコラス・ホルトも後に妻になるエディス演じたリリー・コリンズも適役でした。トールキンの子供時代を演じた子役がとっても可愛かった。またオックスフォード大の庭の緑の芝が美しく、芝を歩いていけないシーンがこの映画のほかにも何かで観たけれど、ここでも「芝に入るな」とか言われたり、教授だけが芝を歩き学生は芝以外を歩く感じでした。イギリスに行ったとき、ケンブリッジには観光に行ったけど、オックスフォードには観光に行ってなかったことを思い出しました。映画で使われたトールキンの部屋の壁紙がウィリアム・モリスのデザインの壁紙のみたいでとっても素敵だなあと思って観てたのですが、ウィリアム・モリスはモダンデザインの父と呼ばれているだけでなく、モダンファンタジーの父とも呼ばれファンタジー小説も書き、特に「世界のかなたの森」はトールキンも模倣するほどトールキンに大きな影響を及ぼしたとのこと。だから映画の中でもトールキンの家の壁紙はモリスのデザインした壁紙なんだなあと納得しました。モリスのデザインは素敵なので、小説知らなくても使って楽しんでいて、実際今私が使っている便箋はモリスのデザインする便箋です。今回初めてモリスはアーツ&クラフツ運動だけではなかったことを少し調べて知ることとなりました。映画観て色々勉強になりました。naonaoお勧め度★★★★

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2022-10-05 09:20) 

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