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王女未央 -BIOU- [中国ドラマ]

中国ドラマ「王女未央 -BIOU-」(原題:錦繍未央)(Princess Weiyoung)を観ました。

王女未央-BIOU- DVD-BOX1<シンプルBOXシリーズ>

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  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2019/09/03
  • メディア: DVD
王女未央-BIOU- DVD-BOX2<シンプルBOXシリーズ>

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  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2019/09/03
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王女未央-BIOU- DVD-BOX3<シンプルBOXシリーズ>

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  • 出版社/メーカー: エスピーオー
  • 発売日: 2019/09/03
  • メディア: DVD

2016年の作品。IMDb評価は7・8。再生回数280億越えの人気あるドラマ。国と父、祖母を亡くした王女の復讐と愛を描く時代劇。復讐劇はちょっと苦手と思いながらも話の展開についつい夢中になり、面白くて面白くて先が観たい衝動に駆られて観てました。今まで観た中国ドラマの中でも群を抜いて衣装や髪飾りなどのアクセサリーが素敵で、色彩の美しさもあり芸術的な要素が高めのドラマでした。

群雄割拠の南北朝時代、北涼は北魏の李敏峰や叱雲南の陰謀により滅ぼされ、北涼の王女であった心児(ティファニー・タン)は父や祖母を亡くしたった一人逃げ延びる。助けてくれたのは北魏尚書府の未央で彼女は妾の娘のため村で生活していたが、いきなり殺されるとその日のうちに尚書府からお迎えが来て心児は未央に成りすまし尚書府の李家へと入り込む。しかしそこにはまた陰謀が渦巻いていて、憎き李敏峰や叱雲南もいた…。

未央に成りすました心児には目的があり、涼の国に濡れ衣を着せ滅ぼした憎き相手に復讐をすること、涼の国民が魏の奴婢になっているので奴婢から解放することだったけれど、最終的には見事に彼女の機転や知恵で目的を果たし、また途中から愛するようになった王の孫の高陽王=拓跋俊(トバクジュン)(ルオ・ジン)とも結ばれるのですが、高陽王は毒に侵され亡くなり最後は幼子と彼女が残り魏を背負っていかなければならないという彼女の波乱万丈な人生にピッタリの最後でした。でもそこまでたどり着くのにどれほどの長い道のりであったことか。人間の愛憎劇と覇権争いの渦中に放り込まれる形で、感情が大きく揺すぶられ喜怒哀楽の感情が半端ではなかったです。ちょっとそれはないでしょう、そこまで憎いかそこまでやるかと思うこともあったけれど、登場人物のキャラがとても凄まじくて中毒になるくらい面白かったです。

初めから未央が好きで好きでたまらない高陽王は、未央にとって敵なので彼女は彼の正体を知って以来冷たくあしらうのですが、それでもめげずに高陽王は愛を突き通します。ただ叔父の南安王=拓跋余(トバクヨ)(ヴァネス・ウー)の策略で未央の命を救う代わりに好きでもない長楽と高陽王は結婚させられ、未央とは距離を置くよう言われて、表面上はわざと冷たく当たらなければならない時期が高陽王にも未央にも過酷でした。それまでルオ・ジン演じる高陽王の茶目っ気たっぷり、愛嬌たっぷりの言動が微笑ましく、そのニコッとする笑顔がまた何とも素敵過ぎたので、その後の気難しい表情が切なかった。徹頭徹尾未央を想い行動する姿が頼もしくて格好良かった。また叔父である南安王が後半くらいから未央に関心を持ち徐々にアタックし、未央を手に入れ自分が王になろうとし見えないところで悪事をしていて(高陽王の父を殺していた)それらが徐々に明らかに。陛下の側近を早いうちから手なずけ、未央の家族や高陽王の命と引き換えに未央に結婚を迫り皇后にし、自分の欲望のままに動いていく。最後は南安王に心を寄せる常茹が未央を刺そうとしたところを庇って南安王は亡くなり、常茹も後を追う。その未央の妹分として仲良くしていた常茹は中盤くらいから本性を現して、未央を嵌めようと何度も何度も悪だくみ。大好きな南安王の心が未央に向いているその嫉妬心から急に変わる。未央とあんなに仲良しだったのに。姉の長楽に散々いじめられながらも長楽と手を組むのが信じられなかった。その上、裏の顔を知られた未央の侍女を咄嗟に殺し、モンゴルから来てた王女を殺して井戸に放り込み未央のせいにして処刑一歩手前まで追いやるところも。可愛い顔して怖かった。また姉の長楽は高陽王の妃になることしか頭になく、高陽王にどんなに断られてもそれを断念しないその執念が凄まじい。最後は高陽王の気持ちが自分にないとわかり(気づいて理解するのが遅すぎだけど)高陽王を謀反者に仕立てあげ、彼を憎むようになり、自分が高陽王の母を殺したとバラすことで毒を飲んで自害するよう言われ自害。当初は長楽の母親の叱雲柔も恐ろしかったけれど、母親は後半策略のために自ら毒を飲み病気で伏せて出番はなくなり、その穴を埋めるかのように長楽や常茹が悪事に奮闘する感じだった。一番かわいくてホッとできたのは皇女(チェン・ユーチー)と弟分の敏徳(リャン・ジェンルン)。皇女は常に皇子の格好をしてじゃじゃ馬娘。いたずら大好きでいつも大好きな敏徳を追い回している。チェン・ユーチーがはまり役でとってもキュートだった。「霜花の姫」「月上重火」の役もそれぞれ良かったけれど、この皇女役が一番彼女に合っていた。二人はとってもお似合いで、敏徳は後にモンゴルの皇子とわかり、皇女の愛に応える形で相思相愛になり娶ったのは良かった。それと未央の護衛、君桃と高陽王の護衛、承徳のカップル。君桃が強くて暴力的なのが可笑しかった。

以下は、未央が嫌がらせを受け嵌められた出来事の数々。家に厄があり未央をむち打ちすれば厄落としになるとされむち打ちされる。傷が治るともらった薬がもっと化膿する薬だった。雲柔の具合が悪いのは呪いの人形が家にあるからだと道志に言わせ、未央の持ってるジュエリーボックスから知らない呪いの人形が出て来る。未央の侍女の一人が敵の敏峰に誘惑されスパイになった挙句、彼の子供を宿して捨てられ殺される(未央は怒り、灯篭流しの時にわざとその死体を川に流して皆の目にさらさせ、敏峰を復帰できないまでにさせ、涼の残党に彼の移送中殺させた)未央が実は本当の未央でないとバレる(皆の前でそうでないと証明しなければならなかった)狩りをしているときに高陽王と共に落とし穴に落とされる。追手に迫られ命を狙われ高陽王と共に崖から落ちる。宗の国と戦争回避するため未央が政略結婚のため宋へ送り込まれる(その時相手の兵糧に火をつけることを考え戦に勝つ)長楽が変げい術なる術を使い未央に成りすまし高陽王の母、太子妃を殺し未央は捕まり牢獄行き。その間叱雲南を未央の侍衛の君桃が殺すと、未央は死罪に(首が飛ぶ一歩手前で南安王が王に掛け合い救ってくれ一命を取り留める)それから未央は奴婢になり洗濯女として働くことに。間もなく毒針の入った洗濯物を治めたことで犯人に仕立てられる。そして侍女が殺される。モンゴルの皇女が殺され未央のせいにされる(常茹の嘘の証言で一時首が飛びそうだったが、先手を打っていたお陰で逆に常茹の悪事を公にさらす)それから媚薬を使っての罠やら、大臣一家の惨殺が涼の奴隷たちの仕業と言われ、それを解決しなければまたも命がないと言われる…。これでもかこれでもかというくらい嵌められ無理難題を次々に解決しなければならない未央。そこまでするか~、そんなに憎いわけ?と思いながらも、結構面白くて観るのがいつも楽しみでした。このドラマ、本当中毒性があった。

主演のお二人ティファニー・タンとルオ・ジンがこのドラマをきっかけに結婚したとのこと。おめでたい。ルオ・ジン演じる高陽王のティファニー・タン演じる未央を見つめるその眼差しがとても素敵で惚れ惚れだったけれど、なるほどね、と思いました。次々起こることにハラハラドキドキ。夢中になれて楽しかった。naonaoお勧め度★★★★★[王冠]

おまけ:主役二人が歌う「天賦」(Heavenly Gift)エンディングソングでした。


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-02-17 14:01) 

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