SSブログ

プリデスティネーション [オーストラリア映画]

オーストラリア映画「プリデスティネーション」(Predestination)を観ました。

プリデスティネーション [Blu-ray]

プリデスティネーション [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2016/09/16
  • メディア: Blu-ray

2014年の作品。IMDb評価は7.4。SF、タイムトラベル映画。ロバート・ハインラインの「輪廻の蛇」が原作。好きなタイムトラベルもの。面白かった。まるでメビウスの輪のようだった。「卵が先か鶏が先か」というセリフが出てくるけどまさにそれ。そして全部自分であったという結末。面白くて原作も読みたいと思ってしまった。

1970年に爆弾処理を失敗し顔がつぶれて新しい顔を手に入れた男のシーン。そして今度はニューヨークのあるバーで、連続爆弾魔のニュースが流れる中、バーテンダー(イーサン・ホーク)にある男(サラ・スヌーク)が彼のこれまでに身に起きたことを話しているシーン。彼は1945年に生まれてすぐ孤児院の前に捨てられた。生まれたときは女だった。大人になって宇宙へ行く乗組員の慰みの相手をする相手として推されるも落とされ、その後昼は家政婦として働き夜は学校に通っていた。その時恋に落ち、妊娠出産。恋した相手は「待ってて」と言ったが戻らなかった。そして出産した子供は間もなく誘拐されてしまう。自分の体にある性器は男女のものそれぞれがあるという特異な体で、卵巣など出血多量で取り出さざるを得ず、男性性器のみ残りやむなく男性になった。その後宇宙飛行士になるべく試験を受けたが失敗。ニューヨークでコックや速記者になり、告白文を書くことで今はライターとして何とか暮らしている…。彼女の名前はジェーン。でも男になりジョンとなった。そこまで話を聞いたバーテンダーは、自分が連続爆弾魔を追う局員でタイムトラベルできるからその恋した相手に報復したらいいと、一緒に1963年へタイムトラベルする。すると、恋した相手は男性になったジョン、つまり未来から来た自分自身だった…。その後子供はバーテンダーが誘拐し、その子供を1945年に孤児院の前に捨てる。自分の後任をジョンに任せて引退を、と思って1975年に飛ぶがタイムトラベル機が停止するはずが停止せず。連続爆弾魔がいることがわかり駆け付けると、そこには病んでいる未来のバーテンダー、自分自身がいた。そして銃で撃ち殺す。自分の肉体にはジョン、ジェーンと全く同じ手術の痕があることに気づくのだった…。

面白過ぎた。全ては自分。ジェーンが会っていたのは未来から来たジョンで、つまりは自分と自分が会っているだけだった。仕事を引き継いだはずのジョンも結局バーテンダーの自分であり、最初に顔がぐちゃぐちゃになって手術したけれど、元の顔はジョンの顔であり、バーテンダーの顔になったということだったのだ。他人だと思ってたのに実はその他人は自分で、他人にやっていたことが自分にやっていたことでもある。このグルグル回る感じが面白かった。メビウスの輪、因果応報と言う言葉を思い出させる映画でもありました。naonaoお勧め度★★★★★[王冠]

nice!(13)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

nice! 13

コメント 1

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-02-15 21:28) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。