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陳情令 [中国ドラマ]

中国ドラマ「陳情令」(The Untamed)を観ました。

陳情令 Blu-ray BOX1

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陳情令 Blu-ray BOX2

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陳情令 Blu-ray BOX3

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2019年の作品。IMDb評価は8・8。ブロマンス・ファンタジー時代劇。中国国内だけでなく世界中で大人気のドラマ。男同士の友情、家族愛、師弟愛などいろんな愛のカタチがあり心に染みました。青と白、黒の基調で統一されているような色彩が美しかったし、桂林に代表されるような中国らしい壮大な風景も見もので、まさに水墨画のような世界が広がる静謐なドラマでした。音楽も情緒的でいろんな場面で泣かされました。

藍氏、江氏、聶氏、温氏、金氏の5大世家が世を治めている中、陰鉄が人を傀儡にしゾンビのように操れるようなことが起きる。陰鉄を手に入れ、温氏が他の4つの世家を支配下に置こうと躍起になる中、魏嬰(ウェイイン)(シャオ・ジャン)と藍堪(ランジャン)(ワン・イーボー)がその謎を解明すべく動き始める。魏嬰はみなしごで江氏に引き取られ江陵(ジャンチョン)(ワン・ジュオチョン)とその姉の江厭離(ジャンイェリー)(シュエン・ルー)と共に育つ。魏嬰は楽天的で無邪気、義理人情に厚い。江陵は融通の利かない堅物なので魏嬰とはもともとあまり仲も良くない。けれど優しい姉がいつも魏嬰に気を配ってくれる。魏嬰と友情を育む藍堪は規則に厳しい藍氏で兄の藍換(ランホワン)(リウ・ハイクアン)と共に育つ。生真面目で品行方正、ほとんど言葉を発しない。魏嬰とはまるで正反対な二人だが共に行動するうち唯一無二の友達となっていく。そして魏嬰が陰虎符の術をマスターし世間では邪道だと非難轟轟されるときにも、藍堪は魏嬰を信じ支えていく…。

温氏は基本的に悪者なのですが、温情(ウンチン)(モン・ズーイー)と温寧(ウンニン)(ユー・ピン)の姉弟だけは善良で、陰で魏嬰を支え、姉は医療に長けているのでいつもけがの手当てをし、弟は魏嬰をいつも慕っている。その恩から姉弟が世間から追われることになっても魏嬰は匿って世話をする。その時魏嬰が世話をしていた幼児が亡くなったものばかりと思っていたが、藍堪に救われ藍氏の若者になり最後に再会。金氏には魏嬰の姉が嫁ぎ、子供の金凌(ジン・リン)(チー・ペイシン)が生まれ(魏嬰の甥っ子)、騒動の中結果的に金氏と魏嬰の姉は魏嬰に殺されたかのように思われたため、甥っ子からは長い間魏嬰は憎まれる。最後には誤解も解けて甥っ子との仲も修復。また魏嬰と共に育った江陵も自由奔放な魏嬰を嫌っていたが、命のように大切な金丹(修行を積んで仙術を使うときに必要なので金丹を失うと仙術が使えなくなる)を半分、魏嬰が自分に秘密でくれたことを後に知って、誤解していたと気づかされ彼に対する気持ちも変わる。

金光瑶(ジン・グアンヤオ)(チョウ・ザンジン)は聶氏の部下として働いていたが、後に自分の父のいる金氏に戻って来る。金子軒(ジン・ズーシエン)とは異母兄弟で自分が妓女の子供であったため父からは邪険にされていた。藍氏が持っている極秘で持ち出し禁止のような邪な曲を、藍氏から派生し独立した蘇渉(スーショウ)が持ち出し、金光瑶と手を組み実は裏で人を傀儡していた。金光瑶も聶明玦や異母兄弟の金子軒をその邪な曲を箏を弾いて殺していた。結婚直前に自分の妹を娶ることに気づいても止めることができず結婚。薛洋(シェエ・ヤン)(ワン・ハオシュエン)と結託して悪も働く。聶明玦の亡きがらを長く隠し持ち、藍換を慕っていたが彼に殺されてしまう。世間にはそれまで邪悪な陰虎符の術をマスターし、剣を捨て笛を手に取り、人を傀儡してると言われ続けた魏嬰だったが彼の仕業でなく、悪人は金光瑶であることが最後に暴かれる。

このドラマは人気があるのでいろんな人がいろんなことを書いています。その中でもそうか!と思ったのは、全50話中最初の1,2話が現代、3話から32話まで16年前、33話から50話まで現代の話なので、思い切って3話から視聴し32話まで観てから1,2話に戻り、そこから33話に飛びまた続きを観るとより分かると示唆しているものです。確かにそうしたほうがより理解が早かったかもと思いました。中国ドラマはどれもそうですが、名前が一人につき3個くらいある。それだけでもかなり厄介。なのに時代まで前後するとお手上げ。それでも相関図を観ながら視聴すれば少しは助けになります。今はまだまだ見たいドラマがたくさんあるので2回目とはいきませんが、もし観直すのならこの方法でまた観たいなあと思いました。

主役のシャオ・ジャンさんが、桐谷健太さんに似ててどう見ても桐谷健太さんにしか見えなかった。今は藍堪役のワン・イーポーさんと共に大人気スターになっているらしいけど。それと江陵役のワン・ジュオチョンさんが、時々岡田将生くんに見えた。また一番の悪役だった金光瑶役のチョウ・ザンジンさんが魏嬰の甥っ子の金凌役チー・ペイシンさんととっても良く似ていた。兄弟なの?と思う位に。チョウ・ザンジン、可愛い顔してたのに悪役だったので、もっと違う役で観てみたいと思いました。YouTubeにある「陳情令」の公式サイトにメイキングなどの映像がたくさんあり、90年代生まれのスタッフで作られ、美術的にどれほど美しく細かく作ることに力を注いでいたかがよくわかりました。正月早々丸の内の静嘉堂文庫美術館で観た器、曜変天目に良く似た器まで作ってこのドラマに登場させていたのには、脱帽せざるを得ませんでした。

情緒があっていつも心にシーンとした静けさを持つことのできるドラマでした。戦うのだって剣の他、箏や笛ですからね。「陳情」とは言葉にできない気持ちを訴えることだそう。陳情という名を魏嬰が使っている笛に付けています。しっとりした、その落ち着いた雰囲気が何とも心地いいドラマで、世界が絶賛するその意味が良くわかるドラマでした。ただ、白目をひん剥いてゾンビ化する傀儡の様子があまり好きではなかったけれど、それでもすごくいいドラマだった。naonaoお勧め度★★★★★[王冠]

おまけ:主演二人が歌うドラマの主題歌「忘羨」。このドラマの世界観がよく表されている。いつも心に染みてました。


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-02-23 14:21) 

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