わたしの叔父さん [デンマーク・スウェーデン映画]
デンマーク映画「わたしの叔父さん」(Uncle)を観ました。
2019年の作品。IMDb評価は7・2。酪農家の叔父と姪の二人暮らしを描く。序盤全くセリフのないシーンが続き、途中も必要最低限みたいなセリフしかない静かな映画でした。年老いた叔父の世話をしながら牛の世話、獣医の勉強をしていた姪が、さらなる獣医の勉強、新しい出会い、恋愛によりまた別の世界の扉が開いていく様子が描かれています。
毎日のルーティンの牛の世話で一日が終わるクリス。その上、体の融通が利かない叔父の世話もある。牛が生まれる時獣医が遅れてきたが、クリスは獣医の勉強をしているため無事に子牛の出産を成し遂げる。獣医の勉強になるから助手にならないかと獣医に声をかけられ、彼女はその誘いに乗って助手をする。教会に行くとマイクと言う男性にコーラスに誘われ、また獣医のお供でついて回るとそのマイクと再会。親の命日に花を手向けに行くと、またもマイクに会い一緒に食事をしないかと誘われる。そしてその食事の場所にクリスは叔父も連れて行くのでした。獣医からコペンハーゲンで講義があるからそれを聞きに一緒に行かないかと誘われ、コペンハーゲンに行ったはいいが、叔父が倒れたことがわかりすぐに家に戻るクリス…。
叔父と二人だけで坦々と生活していたのに、外から新たな世界が開かれてその生活も一変しそうなその途中までが描かれていました。この先彼女はどんな選択をするのでしょう。結論が描かれるでもなくそのまま人生が続く…という感じで映画は終わりました。
気になったのは叔父さんが大好きな「ヌテラ」というもの。買い物に行っても「ヌテラ」、家でも「ヌテラ」と言っていて、一体「ヌテラ」って何なの?と思って調べたら、イタリアのフェレロ社で作っているヘーゼルナッツとココアのパンに塗るスプレッドのことでした。おいしそう。イタリアのフェレロ社というと金紙に包んだ真ん丸のチョコレート、フェレロロシェが有名。このチョコは好き。またテレビのニュースで日本のことが流れたり、コペンハーゲンで寿司を食べに行ったりして、日本のことが結構出てきました。監督さんが日本が好きなのかしらと思いました。naonaoお勧め度★★★★
>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-02-27 11:49)