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光州5・18 [韓国映画]

韓国映画「光州5・18」(May 18)を観ました。

光州5.18 [DVD]

光州5.18 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2012/03/16
  • メディア: DVD

2007年の作品。IMDb評価は6・9。先日韓国ドラマ「五月の青春」を観て、光州事件を扱っている映画やドラマをもっと観たいなあと思っていました。この映画は事実を元に作られているとのこと。ドラマ「五月の青春」同様胸に迫りました。

5月18日タクシー運転手のミヌ(キム・サンギョン)は高校生の弟ジヌ(イ・ジュンギ)と看護師のシネ(イ・ヨウォン)と共に映画館に行っていた。その時突然スモークが焚かれ、軍人が一人の男性を追って入って来る。映画館を脱出すると多くの人が軍人に殴られている。逃げ遅れたシネを助けようとしたミヌは殺され掛け、シネは無我夢中でその軍人を撃ち殺す。翌日タクシーで市内を回っていると負傷した男性たちがタクシーに助けを求め彼らを乗せると突然軍人に襲撃され、ミヌまでトラックに乗せられ移送される。目を盗んで逃げると、逃げた先でおばあちゃんが自分の孫が戻らないので探してほしいと頼まれる。一度は戒厳令が解除されるアナウンスがあったものの、その解除される数分前に一斉に広場で市民たちが銃殺される。学生の先頭に立って運動していたジヌも射殺され、ミヌは一人ぼっちとなる。ミヌは軍倉庫から武器を盗み、他の市民たちと軍に立ち向かう。看護師のシネの乗った救急車でさえもかまわず狙われるようになる。タクシー会社の社長で元軍人のシネの父親はより多くの市民に声をかけ市民軍を作る。そのころ悲惨な光州事件を海外メディアが報じていた。5月27日に皆で市庁舎に立て籠もるとシネの父に説得され、ミヌとシネは家に戻るが、ミヌは途中銃を持って戻りそこでまたシネの父に裏口から逃げるように言われ裏口から出ようとすると、軍隊が待ち受け一瞬のうちに射殺される…。

5月18日~27日に実際に起きた光州事件。映画の初めのころは、ミヌのシネへの恋心が描かれ、そのまま進めばラブコメにでもなりそうな軽いノリ。韓国ドラマでよく観る顔馴染みのおじさんたち2人が剽軽に軍を囃し立てたりするのも軽く笑えたりもした。若いころのイ・ジュンギさんや、他の俳優陣も韓国ドラマで顔馴染みの俳優さんたちばかりで、みんな若かった。シリアスなこの事件と妙に軽いノリの対比はそれが余計に胸に堪えた。軍のとる行動があまりにも残虐。アカでもスパイでもない善良な市民を無選別に殺す悲惨さ。「五月の青春」同様胸が痛かった。光州事件は1980年というつい最近のことだということに改めて思いを馳せました。naonaoお勧め度★★★★

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-03-15 20:26) 

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