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ミトンとふびん 気づきの先へ 弓を引く人 マイペース(つれづれノート42) [本]

最近読んでた本です。

ミトンとふびん

ミトンとふびん

  • 作者: 吉本ばなな
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2021/12/22
  • メディア: Kindle版

吉本ばななが週刊誌に載せた短編。何作かあるうちイタリアを舞台にした友人の死を描く「カロンテ」と香港を舞台にした亡くなった母との思い出を描く「珊瑚のリング」が心に染みた。特に「カロンテ」が良かった。偶然でない必然であった出会い。友人の友人に会い使命を果たせたような気分になった旅。こういうことあるよな、こんな奇蹟的なこと。そう思わずにいられなかった。「私たちはまだ30代で、これから世界中のどこにでも行けそうな気持でいる/いた」という文章にもグッときた。私も本当に30代のときにはどこにでも行けそうな気分でいた。世界中どこにでも。そしてあちこち行った。行き残した場所もあったけどいつかまた行けると信じてた。それもいつまでも続くと信じていた。でもいつのまにか時が経ちそうはいかなくなってることに気づいた。自分の旅と重ね、自分の20代30代の旅行をしていたころを思い出し、ちょっと切なくなった。


気づきの先へ どくだみちゃんとふしばな7 (幻冬舎文庫 よ 2-38)

気づきの先へ どくだみちゃんとふしばな7 (幻冬舎文庫 よ 2-38)

  • 作者: 吉本 ばなな
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2022/08/04
  • メディア: 文庫
週刊誌、メルマガに綴ったエッセーのまとめ。父、母、占い師の友人の死。以前にも何度も繰り返して出てきたけど今回も出てきて今もなおそのショックみたいなものが感じられた。事務所を止め必要なかった人との縁を様々に切って、何だか吹っ切れた感じ。エッセーというより、最近は愚痴になってる気がする。「僕の彼女は九尾狐(クミホ)」や「華麗なる遺産」を観て韓国俳優のイ・スンギさんのファンになったみたい。ツーショットまであり、有名人になるとこういうことができるのが羨ましいと思ってしまいました。

弓を引く人

弓を引く人

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2021/11/20
  • メディア: 単行本

「アルケミスト」「星の巡礼」など何冊か読んできたパウロ・コエーリョの本ですが、もう10年くらい彼の本を読んでいないなあと思って久々に比較的新しいこの本を手に取りました。弓道の心得のようなことが書かれイラストもたくさん描かれあっという間に読み終えました。弓道でも茶道でも日本の○○道にはその精神性が生き方にまで反映するけれど、それを彷彿とさせる内容でした。日本の弓道の良さ、神髄をパウロ・コエーリョ風に描かれてました。「自分の直観を信じなさい」「自分の楽しめることに一生を捧げなさい」という言葉が残りました。



マイ・ペース つれづれノート42 (角川文庫)

マイ・ペース つれづれノート42 (角川文庫)

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/10/24
  • メディア: 文庫
バンコクの古本屋で見つけて以来ずっと読んでるつれづれノートのシリーズ。宮崎で庭の手入れ、畑の手入れ、温泉入って、時々山に登ったり、仕事したりの日々の銀色さん。つれづれノート以外の仕事はもうやらないみたいで、半分隠居みたいな生活。そしてやりたいことをやり伸び伸びしてるのが伝わってくる。「私は何も心配する必要はない。ご縁のあることが起こるだけ。そこを確かに信じることができれば何も怖くない」確かに。

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-03-17 10:40) 

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