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ミナリ [アメリカ映画 賞受賞]

アメリカ映画「ミナリ」(Minari)を観ました。

ミナリ [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2022/08/03
  • メディア: Blu-ray

2020年の作品。IMDb評価は7.4。ヒューマンドラマ。韓国系移民の家族の物語。ゴールデングローブ賞外国語映画賞受賞。アカデミー賞助演女優賞受賞(ユン・ヨジョン)。アカデミー賞授賞式でのユン・ヨジョンのスピーチで「ブラッド・ピットがいる」と嬉々として話してたのを思い出したのですが、なるほどブラッド・ピットはこの映画の製作総指揮のメンバーでした。移民が力強くミナリ(セリ)のように根を張って生きていく様子が描かれ、ちょっとドキュメンタリーを観てるみたいな感じでした。

韓国系移民のジェイコブは妻モニカ、長女アン、長男デビッドを連れてアーカンソーの田舎に引っ越してきた。夫婦でひよこの選別の仕事をしながら、広大な土地を手に入れ夢である農業を始めるジェイコブだが、掘ったところから水が出なくなり水道水を使うと今度は家の水が出なくなる。約束していた販売先には裏切られ新規開拓しなければいけなくなり前途多難。それを見ていたモニカは都会のカリフォルニアに戻りたいと思っていて夫婦仲もギクシャクし始める。モニカの母スンジャを韓国から呼んで当面子供たちの面倒を見ることをお願いしていたが、スンジャは脳梗塞を起こし体が少し不自由になる。スンジャを残して一家が出かけた時スンジャが火事を起こし、収穫したばかりの農作物が置いてある納屋を焼いてしまう事件が起こる。農作物は無くなったがスンジャが植えたミナリ(セリ)だけは力強く成長し増えていた…。

結構淡々とした日常を描き、静かな映画でした。おばあちゃんのスンジャが我が道を行く人で、孫のデビッドは「おばあちゃんらしくない」と言い最初のうちは嫌っています。おばあちゃんが臭いのでデビッドは一緒に寝たくなく、おねしょをしたことを「ティンドン ブロークン」と言われデビッドの友達に言いつけてるのも気に食わず、まずい漢方の飲み物を持ってきて自分に飲めと言われるのも嫌になってます。おばあちゃんは花札をやり、クッキーが焼けないのもおかしいと思っているデビッドは、自分のおしっこをおばあちゃんに飲ませ叱られますが、お仕置きの棒を捜してくるよう言われてデビッドが猫じゃらしを持っていくと「頭のいい子だね」とスンジャはすかさず褒め、足を怪我して泣かなかったときに「一番強い子だ」と褒められると段々とおばあちゃんを慕って行きます…。

心臓病のあるデビッドが少しずつ変わりおばあちゃんのスンジャと仲良くなっていくのが良かったです。「ミナリ、ミナリ、ワンダフルミナリ」の歌を歌ってる二人が微笑ましかった。アメリカは移民の国なのでアメリカ人にとってこの映画がかなり心に響いたようですが、シナリオもよくできているけど私にとっては普通にある映画だなあという感想でした。おばあちゃんのスンジャ役のユン・ヨジョンが自然すぎて演技してるとは思わせないところがやはり受賞に値する演技だと思いました。彼女はバラエティ番組でパク・ソジュンが出てた「ユン食堂」でお馴染みの顔で今回この映画で初めて演技を観ました。naonaoお勧め度★★★★


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-06-11 15:25) 

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