マガディーラ 勇者転生 [インド映画]
インド映画「マガディーラ 勇者転生」(Magadheera)を観ました。
2009年の作品(日本公開は2018年)IMDb評価は7.7。ラブロマンスファンタジーアクション映画。インド国内でたくさんの賞を総なめにした映画。人気あるインド映画「バーフバリ」の原点の映画と言われている。インド映画お得意の輪廻転生を描く。踊って歌ってのインド映画も健在で、現代と1600年代の二つの世界を描く。特に1600年代の王国の伝説の戦士と王国の姫のいる時代の映像が素晴らしかった。久々のインド映画に心浮き立ちました。
ハルシャ(ラーム・チャラン)はある日偶然女性と手が触れ、電気が走り前世の記憶が蘇る。その女性を捜し彼女がインドゥ(カージャル・アグルワール)という名であると知るが、インドゥ本人がインドゥだと名乗らず別の女性がインドゥだとハルシャに思い込ませていたが、再度彼女と手が触れると彼女がその人だとハルシャは知る。手が触れる度にハルシャは前世の記憶を蘇らせる。
1600年代にハルシャは王国の伝説の戦士バイラヴァでありインドゥはその王国の姫ミトラでお互いに愛し合っていた。戦士バイラヴァは将軍ラナデーヴ(現代ではラグヴィール)とミトラ姫との結婚を巡り彼女のスカーフを最初に探して持ち帰る競争でバイラヴァがラナデーヴに勝利したものの、ミトラ姫の父であり国王がバイラヴァと娘が結婚すればバイラヴァの家系が戦士で30歳までに皆亡くなるため娘が寡婦となることを心配していた。それをバイラヴァが耳に入れて結婚を辞退したのでした。しかしバイラヴァが国に降りかかる厄落としのためにシバ神とリンガに祈祷に行っている間、ラナデーヴが国王を殺害。他国の王シェール・カーン(現代ではソロモン)と手を組んでバイラヴァを殺すため彼のいる祈祷場まで追ってきた。バイラヴァは100人以上の敵を1人で相手にし戦い、最後はシェール・カーンにその雄姿に敬意を払われるものの、ラナデーヴが先に姫と王国を引き渡す約束をシェール・カーンとしていたため、シェール・カーンは何も言えなくなってしまう。ミトラ姫はラナデーヴの妻になることを拒否するとラナデーヴが彼女を刺し、バイラヴァがラナデーヴの首を落とす。ラナデーヴが崖から落ちてしまうとそれを追ってバイラヴァもまた崖の下へと飛び込む最後だった…。
現代の部分より1600年代の部分がより素晴らしい映像でした。インドらしいカラフルな服装の人々が宮殿前の大広場、まるでローマのコロッセオみたいな観客席に収まってるシーンが印象的でした。「君のために生まれてきた 君なくしては転生の意味がなくなる」という歌がこの映画のテーマ。何曲かある歌や踊りがインド映画らしく、久々に観てやっぱりインド映画好きだよ、と思いました。最後は悪者成敗して終わり。これもインド映画らしい。スタッフ全員で踊ってるエンドロールも楽しそうでした。ロケ地はハイダラバードのゴールコンダ城。ハイダラバードには行ったけど、こんなお城があったなんて知らなかった。観るものたくさんあって網羅できてないなと思いました。naonaoお勧め度★★★★★
>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-06-13 16:34)