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クーリエ:最高機密の運び屋  [Benedict Cumberbatchカンバー]

イギリス映画「クーリエ:最高機密の運び屋」(The Courier)を観ました。

クーリエ:最高機密の運び屋[Blu-ray]

クーリエ:最高機密の運び屋[Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2022/01/21
  • メディア: Blu-ray

2020年の作品。IMDb評価は7.2。スパイスリラー映画。1962年東西冷戦時代、キューバ危機を救った一人のイギリスのセールスマンの知られざる活躍を描いています。事実に基づく話。ベネディクト・カンバーバッチが主演でイギリス人セールスマン役、つい先日まで観てた「マーベラス・ミセス・メイゼル」のレイチェル・ブロズナハンがCIA職員役で出ていました。嘘みたいな本当の話でやはりスパイものは怖いなあと思いました。

イギリスで商売をしているグレヴィル(ベネディクト・カンバーバッチ)はMI6とCIAの職員(レイチェル・ブロズナハン)からソ連で表向きは新規顧客を得て陰ではスパイ活動をするよう依頼される。彼はモスクワに飛ぶとGRU(ソ連軍参謀本部情報総局)の大佐オレグに会い、商談をまとめたり家族同士で交流したり一緒にバレエを観に行ったりしながら情報の運び屋を遂行する。部屋に戻ると置いてあった辞書の向きが自分の置いた向きとは違っていて、ホテルの部屋が秘密裡にチェックされていることに気づく。何度かモスクワに足を運んでいると妻がグレヴィルの苛立った様子に気付き、もうモスクワには行くのを止めてほしいと懇願。それからしばらくしてMI6とCIAの職員からこの仕事の終了を言い渡される。しかしオレグと交流し彼が亡命を望んでいることを早くから知っていたグレヴィルは、亡命を実行することを知らせる役を後に買って出る。妻にはモスクワに渡るのはこれで最後と言い残し、モスクワに行きCIA職員と共にオレグを亡命させようとするが計画は失敗。CIA職員は24時間以内に国外退去、グレヴィルは一年半拘束され(ソ連のスパイと交換で釈放された)、オレグは処刑された。オレグは「グレヴィルに何も知らせずに運び屋をさせた」と証言しグレヴィルを庇っていた。またグレヴィルは面会を許された妻から「キューバからミサイルが撤去された」と聞き、オレグに「(君のお陰で)世界が救われた」と伝えるのだった…。

表向きはケネディ大統領がフルシチョフ書記長と熱心にやり取りしたお陰で、キューバ危機が回避できたと周知されていますが、実際にはこんな裏話があったなんて事実は小説より奇なりです。スパイは怖い。ハラハラドキドキ。自分なら絶対引き受けたくない。でもグレヴィルやオレグのような人がいたからこそ当時世界が救われた。頭が下がる思いです。カンバーバッチが演じたグレヴィルが収監されていたとき、ガリガリになっていました(役作りで体重落とした模様)。きっとそうだろうな、水みたいなスープしか与えられずすきま風だらけの監獄に一年半もいたらガリガリになるのは目に見えています。最後にちらりと当時のフィルムでグレヴィル本人の姿が映ってました。カンバーバッチに結構似ていた。今まで長い間名もなき英雄であった彼らに拍手を送りたい。naonaoお勧め度★★★★


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-07-04 19:47) 

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