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麗姫と始皇帝~月下の誓い [中国ドラマ]

中国ドラマ「麗姫と始皇帝」~月下の誓い(原題:秦時麗人明月心)(The King's Woman)を観ました。

コンパクトセレクション 麗姫と始皇帝~月下の誓い~ DVDBOX1

コンパクトセレクション 麗姫と始皇帝~月下の誓い~ DVDBOX1

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • 発売日: 2020/12/18
  • メディア: DVD
コンパクトセレクション 麗姫と始皇帝~月下の誓い~ DVDBOX2

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  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • 発売日: 2020/12/18
  • メディア: DVD

2017年の作品。IMDb評価は7.5。ラブロマンス時代劇。チャン・ビンビン観たさに観ました。秦の始皇帝の話でもあるので少しは歴史の勉強になったかも(どの部分が史実で史実でないか多少は調べてみないとわかりませんが)。相手役が顔馴染みのディリラバでもあったので結構サクサク観ました。面白かったです。

衛の国で祖父から兄弟子たちと一緒に剣術を学ぶ麗(ディリラバ)は幼い時、後の秦の始皇帝となる嬴政(えいせい)を偶然にも助け嬴政はそのことを忘れないでいた。嬴政は初恋の人、麗を探させ宮殿に呼び「そなたは余のものだ」「髪一本傷つけはしない」と言うが、麗には相思相愛の2番目の兄弟子荊軻(けいか)がおり、お腹には既に荊軻との子供がいた。荊軻は秦との戦いで負傷しており解毒薬が必要でその解毒薬欲しさに麗は宮殿へとやって来た。麗は嬴政を受け入れられないが、嬴政は表向きその子供を自分の子供として育てるという。「心を開いてくれるまで待っている」という嬴政。麗は少しずつ嬴政を好きになっていく…。

宮廷でよくある側室同士の意地悪や陰謀、宦官、祖太后を巻き込んでの陰謀などこのドラマでも次から次へとでした。でもそれが目玉でもあり面白かったです。宦官の超高と楚夫人と祖大后が同じ楚の国の人なので手を組み、麗のお腹の子の堕胎をもくろみ毒草を飲ませたり、王の誕生日に麗に武術の舞を舞わせ真剣がいきなり頭上から降ってきて王への反逆とさせる目論見やら何やら。楚夫人が一番のくせ者と思いきや、一番感じの良かった敏夫人がかなりのくせ者と後半わかり、韓非子を書いた韓非を韓の国から呼び寄せるとそれを面白くない李斯は楚夫人と手を組み韓非を陥れるのですが、毒殺の罪まで楚夫人にかぶせようとした敏夫人は宦官の超高と組んだりと裏には裏がありといった具合。でもそれらを麗が名探偵並みに推理し見破ってしまっているのがお見事でした。

麗の1番目の兄弟子の韓申が侍衛として宮殿に入り込み嬴政に重用されたり、秦で人質となっていた燕の国の太子=丹太子を麗、韓申の連携で逃がす時に偶然にも剣術の最高峰を完成させた荊軻も加わって逃がすことになり、最後荊軻は表向きは燕の特使として裏では秦の始皇帝=嬴政を暗殺するために宮廷に乗り込んできます。燕の国では既に秦の始皇帝の疑心を晴らすため2人の命を差し出しているので引くに引けない荊軻。暗殺は失敗に終わり、麗は荊軻の暗殺を食い止めようとしていたのに睡眠薬を飲まされ食い止めることができず、心を通わせていた侍女の清児が実は嬴政のスパイであることを知り(その直前には結局自分の息子の天明は道具として利用されているとわかりガッカリした)「大王(嬴政)を殺す」と言ってお互い刀を抜きますが嬴政だけがそのまま麗を刺し、麗は刀の柄を嬴政の方へ向け嬴政は無傷。麗は最後に「あなたに必要なのは愛する人を亡くした人の気持ちがわかること」と言って亡くなります。

麗は武術に長けるので天下統一を掲げる嬴政と共に戦場まで赴いたり、嬴政が負傷し動けない時には陣頭指揮を執ったりとかなり格好いい姫として描かれていました。また宮殿を抜け出し荊軻に会いに行ったのではないかと疑われ牢獄に入れられむち打ちされたりもし、宮廷内での扱いだけでも天と地の扱いを受けていましたが、常に義を重んじ正しいことをし愛情深く素敵なキャラでした。この麗姫は完全にフィクションだとはっきりわかりますけど、面白かったです。

嬴政自身が人質で幼い時から呂不韋のいいなりになって動いてきたため不信感一杯で、大人になってから呂不韋を蜀へ島流しし最終的には殺しています。呂不韋が実は父親だったとドラマでは描かれていました(これについては賛否両論あるみたいです)。また母親が呂不韋の手配した若い男で宦官をあてがわれたと思っていたら実は宦官でなかったために子供が2人生まれ、嬴政は激怒しその子供たちを殺してしまいます。嬴政は母親のことも良く思っていませんが麗が気遣い嬴政との橋渡しを試みたりする場面もありました。丹太子がお願いした荊軻による始皇帝の暗殺未遂の場面では、地図に忍ばせた短剣で殺そうとしておりちょっと調べたらその描写は史実に基づいているようでした。韓、趙、燕などとの戦いや関所の函谷関の名称なども出てきてこの時代の政治的なあらましも、少しは勉強になりました。でも大昔に実際訪れた万里の長城や兵馬俑が、始皇帝の偉業であることが一番今でも印象深く目に焼き付いていることには変わりありません(大陸なのでスケールが凄い)バックパッカーで適当に旅行していたけれど、ちゃんと訪れることができて良かったなあと今更思います。naonaoお勧め度★★★★★

おまけ:CuiZigeとRoger Yangの歌う主題歌Life and Death。チャン・ビンビンとディリラバが美しく眼福です。


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-07-16 20:23) 

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