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ジョーカー [アメリカ映画 賞受賞]

アメリカ映画「ジョーカー」(Joker)を観ました。

ジョーカー [Blu-ray]

ジョーカー [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2020/08/05
  • メディア: Blu-ray

2019年の作品。IMDb評価は8.4。サイコスリラー。アカデミー賞主演男優賞受賞(ホアキン・フェニックス)、作曲賞受賞。ホアキン・フェニックスのイカレた演技が素晴らしかった。デ・ニーロも出てたのでお得気分。脚本も良くできていた。何とか正常を保っていた主人公が、失業し、病気のカウンセリングや薬が打ち切られ、自分の出生の秘密が明らかになり信頼してた母が自分と同じ精神病を抱え結果的に嘘をついていたと感じたことや、一歩外へ出れば病気の笑い出すことが止められず人に誤解を受け絡まれる…と何重にも重なった不幸が常軌を逸した行動に駆り立てたとよくわかる筋書きになっている映画でした。そのどれかでも食い止めることができたらあんなにもたくさんの人を射殺することもなかったのに、と思いました。

母と二人暮らしのアーサー(ホアキン・フェニックス)。脳神経の病気で急に大きな声を上げ笑いだしてしまうため人から誤解を受けやすい。TVショーの芸人マレー(ロバート・デ・ニーロ)を観ては彼から自分がコメディアンとして絶賛されることを妄想する。仕事でピエロに扮している。ある日小児病棟に仕事で行ったアーサーは、ピエロの格好で銃を持ち込み子供たちの前に銃を落としてしまう。そのことが会社の知るところとなり会社を首になる。地下鉄に乗っていると突然アーサーは笑い出し、自分が病気であると言うカードを見せようとしたが間に合わず男3人に絡まれる。そこで持っていた銃でこの3人を射殺。その後ピエロの顔で逃げたこの犯人(=アーサー)のニュースは広がり、殺した3人がエリート証券マンであったため貧困層の富裕層への復讐と捉えられ貧困層から支持を集める。一方証券会社の社長ウエィンが単なる「ピエロ」発言をしたためバッシングを受けることに。市のカウンセリングを受け薬を処方してもらっていたが、市の予算が削られカウンセリングも薬も打ち切りとなってしまう。

自分の母がこの社長ウェインとの間に子供を産み、その子供が自分であると母がウェイン宛に書いた手紙で知ったアーサーはウェイン宅へ出かける。しかし母親はただこの屋敷で働いていてその間養子をもらっただけだと言われて帰って来る。精神病で入院していた母の記録を病院から強引に持ち逃げして母の記録を探ると、母の恋人がDVで母やアーサーを虐待していたことがわかり母はそのためにたくさんの精神病を抱えていた。母の言うことはすべてイカレていた嘘であることがわかると、アーサーはその場で母を射殺。アーサーの母の死を悼み慰めに来たピエロ仲間をも銃殺。そして以前アーサーがライブ会場で自分のネタを披露し、大好きで憧れている芸人マレーの番組でその映像が取り上げられ、テレビ出演をすることになるとマーレーを生放送中に射殺。テレビ局にピエロのメイクで現れ、マーレーに自分をジョーカーと呼んでくれと頼み、証券マン3人を殺したのは自分だと証言した直後だった。即座に取り押さえられるアーサー。護送中パトカーが事故を起こすもアーサーは命拾いしたくさんのピエロのお面をかぶった群衆にエールを受ける。その中でウェイン家族は群衆のピエロに射殺される。アーサーは刑務所送りとなり、血だらけの足跡を残しながら刑務所内をふらふらしてる…。

人を殺すのは絶対許されるべきことではないけれど、ここにはアーサーが殺人者になる過程があり、こうして人は殺人を起こしていくのだというようなものを見せてもらった映画でした。どこかでどんな形であれ救いの手が伸びていれば、アーサーがこんな風になることはなかっただろうなと思いました。ホアキン・フェニックスの演技が見もの。もともと演技力ある役者だと思ってましたがやっぱり抜群にうまかった。naonaoお勧め度★★★★★

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-08-29 19:54) 

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