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慶余年~麒麟児、現る~ [中国ドラマ]

中国ドラマ「慶余年~麒麟児、現る」(Joy of Life)を観ました。

慶余年~麒麟児、現る~DVD-BOX1

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慶余年~麒麟児、現る~DVD-BOX2

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慶余年~麒麟児、現る~DVD-BOX3

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2019年の作品。IMDb評価は8.1。ラブロマンス、サスペンスミステリー、史劇。たくさんの賞を獲った人気絶大なドラマ。エンタメとして最高でした。陰謀、アクション、ロマンス、人間ドラマの塩梅とコミカルとシリアスの塩梅が絶妙。ストーリー自体も壮大で次々起こる予想外のことが時にどんでん返しになり、いろんな伏線の回収も見事。最後は続きがあるラストで今制作中のシーズン2にも期待です。出てくるキャラクターも皆強烈で愛すべきキャラでした。主人公が自然体であまりハンサムでないのに(失礼)いつの間にか好きになってしまっている。人たらし。ドラマ全体に漂う軽快なノリもとても心地よかった。

大学生が大学教授に自分の書いた小説を見せている。それは難病の范閑(ファン・シエン)(チャン・ルオユン)が現代の知識を持ったまま乱世に転生し生き抜く物語だった。范閑は南慶国の高官の隠し子として生まれ、祖母と暮らしながら費介(フェイジェイ)に毒草のことも含んだ医術を学び、五竹(ウージュー)には武術を学びながら育つ。あるとき京都に呼ばれるが、毒を盛られ自分の命が狙われていることを知りその犯人を探りたいのと、亡くなった母のことを調べたいがために京都に出ていくことを決心。途中寄った慶廟で鶏を片手に持った女性~「鶏肉の君」に一目惚れしどうしても彼女と知り合いたいと願う范閑。しかし彼には陛下が決めた許嫁~碗児(ワルアル)(リー・チン)がおり、この縁談を断わるためにわざと後に世間に悪評を流すことに。しかし彼が一目惚れした鶏肉の君は実は陛下が決めた縁談相手の碗児その人だった…。

范閑が実に人たらし。どんな人からもモテモテ。京都にいる継母や義理の弟が初めは意地悪してくるけれど、范閑の様子を見て手のひらを返しすぐに彼の味方になってしまうのは可笑しかった。義理の弟が金儲けのことしか頭にないキャラ、また鑑査院にいて後に追い出され范閑の直接の部下になった王もお金にシビアでこの二人が出てくると和んで楽しかった。他にも第2皇子が范閑のことが好き(でもこれは最後違っていた)北斉の女刺客の理理や「聖女」と呼ばれる武術に長けた海棠(ハイタン)(シン・ジーレイ)も敵国の人間なのに心を通わせ范閑の味方になってくれてるのも。

母の教えの「人間に貴賤はない」の考えを持ち、現代から転生しているためこの時代にまだ生まれてない杜甫たちの有名な詩を100以上宴会で諳んじ詩聖と言われ、曹雪芹作の「紅楼夢」を転写してこの時代の民衆の心をつかむ。現代の知識で普通のことでも当時の人からしたら摩訶不思議なことも彼がわかっているのが所々に出てきてそれが面白かった。武術にも長けたくさんの強者たちとも戦っても引け目ない文武両道の范閑。初めて観るチャン・ルオユン演じる范閑が人たらし。どこか憎めず好感持ってしまったのはこの気負わず自然体で何事にも挑み続けているから。チャン・ルオユンが時々イノッチに見えてしまい雰囲気も似ていると思いました。

鑑査院の一処の長である朱が裏切り行為を行ったことはかなりびっくりだった。四処の長である言が裏切っていたのかと思っていたが、実は芝居していたというのが小さなどんでん返し。そして鑑査院の牢に入れていた北斉の肖恩を時間をかけて自分の孫が范閑だと思わせ、范閑を北斉に使者として送り込み言の息子、言氷雲(イエン・ビンユン)(シャオ・ジャン)と交換させる任務を負わせ、成功に導きさせたのは長い間の陛下と院長の策略であったことがわかったときのどんでん返しにはもっとびっくりした。シャオ・ジャンは「陳情令」以来ですが、この「慶余年」と撮影が重なっていたそうで「慶余年」は38話からやっと出てきました。「陳情令」の明るく良くしゃべる魏嬰とは全く違ったキャラだったのでちょっと驚きました。

范閑の信頼してた亡くなった友人のトンズージンすら鑑査院の一人で、すべては慶国のためになされた策略の一環という。その痛快さといったらなかった。そして最後の最後、第1皇子が長公主と手を組んでいたのかとずっと思っていたのに、実は第2皇子が長公主と手を組んでいたというのもすごいどんでん返し。最後言氷雲に范閑が刺されてそれで終わってしまうのも、その先が気になりすぎでした。そして肖恩の話で范閑は、神廟から出てきた女性こそが范閑の母で、自分が今の陛下の実子であることにも気づきます。思い返せば様々なことが彼が皇子であることを証明し暗示していました。残りの何話かですべてが色々繋がって腑に落ちる展開になっており、その展開の仕方もお見事。このドラマのファンが多いというのも頷けました。軽快で痛快な素晴らしいエンタメになっています。楽しすぎるドラマでした。naonaoお勧め度★★★★★[王冠]

おまけ:シャオ・ジャンが歌う「余年」


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-09-09 09:18) 

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