楚喬伝～いばらに咲く花～

中国ドラマ「楚喬伝～いばらに咲く花～」(Princess Agents)を観ました。

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2017年の作品。IMDb評価は7・5。ロマンスアクション時代劇。毎週5話ずつアップされてたのでそのペースで観てました。ロマンスは少な目。アクションがメインという感じでした。敵同士の戦いの日々や思惑で動く日々。主演の楚喬役のチャオ・リーインのアクティブな姿が印象的。美貌と才知、武芸の手腕でたくさんの男たちに愛され奴婢からどんどん出世し生き残っていく楚喬の半生を描いてました。戦ってばかりなので男の人が観たらより楽しめるかもしれません。

余興で奴婢が走っているのを標的に矢を射る悪趣味の公主たち。その奴婢の中には楚喬（チャオ・リーイン）もいた。だが彼女は持ち前の運動神経の良さとこれまでの鍛錬のお陰で生き残ることができ、宇文玥（ケニー・リン）にその武芸の才能を見出される。また夜伽の役割選びでもそのテストに合格。瞬時にチベット語を暗記してそのまま書いたり、美味しいお茶を入れるなど経験値が少ないのに見事一位となり宇文玥の側室となる。しかし宇文玥は皇室直属の諜報機関のトップにいるため、楚喬に武術を学ばせ彼女を諜報機関で使えるように鍛えていく。楚喬の頭の中にあるのは、一緒に育った血のつながりのない妹たちを連れて奴婢という身分から逃れ外の世界に出ていくことや、父や兄を殺した宇文懐をいつか殺したいと時期を見計らっていることだった。また燕北の国の人質として魏に来ている燕洵（ショーン・ドウ）は楚喬が好きで楚喬をいつか自分の祖国へ連れて行きたいと言っていたが、やってもいない謀反の罪を問われ彼を残して一家皆殺しとなってしまう。楚喬も燕洵を支持したため燕洵と共に牢獄に入れられ、そのため二人は余計に心を通わせるようになる。そして燕洵は釈放されてもその後実質的な軟禁状態が続き、燕北に戻る際には魏の皇女で一緒に育った妹的存在で燕洵が大好きな元淳（リー・チン）と結婚させられることになるが、燕洵は婚礼の日に謀反を起こす。梁の太子である蕭策（ダン・ルン）は魏と対立しているため燕北を助け、また会った時から楚喬が大好きなので彼女が危機に遭ったときには救いの手を差し伸べ助けてくれる。しかし楚喬はまったく蕭策のことは相手にしていない。楚喬の命が危ない場面がいくつかあり陰で宇文玥が何度か助け、毒に侵された楚喬の命を救ったときには宇文玥はこれまでずっとつれない態度を取っていたのに、「私も君を必要としている」と自分の気持ちをやっと告白する。しかしその時はまだ燕洵と過ごした時間が長く燕洵に信頼を置いていたので楚喬は燕洵のところに戻ろうとする。ところが秀麗軍というかつての燕北の軍が燕北のためにちゃんと働かなかったことが燕洵は許せずにいて、そこを楚喬がうまくまとめ秀麗軍を率いて魏との戦に挑んでいたのだが、最終的にどんなに名誉挽回のために戦っても燕洵は軍を認めようとせず見殺しにする行動に出たので、楚喬は燕洵に対して不信感を募らせ心が離れていく。そして自分が利用され宇文玥をおびき寄せた形になったので燕洵に愛想をつかし、宇文玥を助ける側に回ることを決心する楚喬…。

最後はまだ続編があるかのような終わり方。楚喬の背中に、その武術の継承者だけが持っている山百合かなにかのタトゥーのようなものが浮かび上がるのを宇文玥が発見するところで終了。これは楚喬の武術が完成したという証か。しかも宇文玥も楚喬も危機的状況で戦って怪我を負い、水の中に沈んでいくような感じで。最後一体どうなったのだろうとモヤモヤだけを残しました。

長安が都の魏、梁、柔然（モンゴル）など出てきて時代は「王女未央」と同じなのかなあと思いました。カラフルな色のオウムが出てきておしゃべりするのがちょっと面白かった。それと楚喬は宇文玥にしごかれる特訓の部屋に入れられ、四方八方から矢が射られてそれを瞬時にかわすのですがそれが凄かった。神業でしょうと思った。またウサギの灯篭がここにも出てきて中国はやはりウサギ好きなんだなと思いました。

以前観たドラマで出てた俳優さんがまた別のドラマで顔を見せているのを発見すると楽しくて仕方ないのですが、このドラマでも顔馴染みが出て楽しかったです。まずは主役の楚喬演じるチャオ・リーイン。「明蘭」で賢くて強かおしとやかな役とは裏腹に、このドラマのアクティブでアクションシーンが多い役にまるっきり違った人に見えました。髪が茶色に染められそのムラがあるのが気になったけど。あとはダン・ルン。「霜花の姫」でも「マイ・ディア・フレンド」でもヒロインと結ばれる王子様的存在でしたが、今回は梁の国の太子役で好色で楚喬が好きだけど振られる役。ぺちゃくちゃしゃべって軽いお調子者の感じがこの人にはとっても良く合う。彼が登場するだけでその場が華やぎ楽しかった。「永遠の桃花」の素錦役で悪女役だったマギー・ファンはここではダン・ルン演じる太子の姉役で刺客みたいなことをしてる役。そして「家族の名において」の月ちゃん役のスン・イーはマギー・ファンの下の家来役。「君、花海棠の紅にあらず」の京劇会会長役のチン・シーチェは宇文席役で好色なじいさん役というのも可笑しかった。男性主役の玥役のケニー・リンが大沢たかおにとっても似てて、彼が出てくると大沢たかおをすぐに思い出していた。日本人も中国人も韓国人も似てる俳優さんがいるなあと思います。naonaoお勧め度★★★★

おまけ：主演のチャオ・リーインとチャン・ビチェンが歌う主題歌「望」(Hope)

コメント 1

>nice！をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-09-17 11:39)