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きれいな気分、軽い感情 インドの聖地タワンへ瞑想ツアー 三島由紀夫論 [本]

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。

皆様にとって幸多き一年となりますように。


最近読んでた本です。

きれいな気分、軽い感情。 つれづれノート44 (角川文庫)

きれいな気分、軽い感情。 つれづれノート44 (角川文庫)

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2023/10/24
  • メディア: 文庫

つれづれノート㊹。相変わらずの宮崎での畑仕事、畑で取れた野菜を使っての料理、温泉、藤井聡太くんの将棋観戦の日々。時々、息子のサクくんや娘のカッカちゃんがやって来る。ずっと読んでるつれづれノートで、途中もう読むの良いかなと思った時期もあったけど、それでもやっぱり読んでしまう。「暗い反省や妄想を始めたら、ダメと思って、きれいな気分、軽い感情だよ」時々彼女の言葉にハッとすることがあるから読み続けているのだと思う。

インドの聖地タワンへ瞑想ツアー (角川文庫)

インドの聖地タワンへ瞑想ツアー (角川文庫)

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2023/11/24
  • メディア: 文庫
インドには何度も行ってるけどタワンて一体どこだろうと思ったら、インドの東側で北の方、ブータン、中国、ミャンマー、バングラディッシュにぐるりと囲まれたseven sisters(七姉妹州)と言われるところにあるアルナチャル・プラディッシュ州にある聖地だった。全く馴染みのない場所だったけれど、ダライ・ラマ6世の生誕地で、パドマサンババも訪れ、ダライラマ6世がもともと自分の杖を地面に刺して「この杖が木になり僧院と同じ高さになった時にまた私は戻って来る」という宣言通りダライ・ラマ14世がインドへ亡命するときにタワンに立ち寄ったと言われているところだとか。つれづれノートのような感じで写真もたくさん載っていて、まさにチベットワールド。懐かしさにほっこり頬が緩みました。ここは私の大好きなチベット文化圏でもあったのだと知りました。他国にぐるりと囲まれている場所だけに治安も不安定で、ほとんどのチベット文化圏が標高高いところにあるようにここも例外ではなく著者も少し高山病に掛かった様子。ツアーの仲間の一人に高濃度酸素水なるものを貰って飲んでいました。9日間の強行ツアーで実に到着まで3日間。移動に次ぐ移動で凄いなと思ってしまいました。私はずっと陸路で長期間かけて高度順応していったので(チベット入るときもラダック入るときも、南米のペルーやボリビア辺りの標高高いところも)高山病とは無縁だったけれど、飛行機でいきなり行くと結構大変だよなあと思いました。行ったことないところだったけれど、チベット文化圏なので既視感あり懐かしくなりました。

三島由紀夫論

三島由紀夫論

  • 作者: 平野 啓一郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2023/04/26
  • メディア: 単行本

「三島の再来」と呼ばれた著者平野啓一郎が書く三島由紀夫論。著者は「金閣寺」に衝撃を受けたらしい。私は「仮面の告白」「金閣寺」は20歳ごろ読んだけどその当時はあまりピンとこず、その後インドやタイを旅行したあと読んだ「豊饒の海」は結構自分の人生とちょっとしたシンクロがあり思い出深い一冊だ。輪廻転生を扱い当時輪廻転生に関して興味があり、小説にも出てくるタイの暁の寺とかベナレスに自分でも実際訪れ、旅の中で見聞きし考えてきた後にピッタリの小説でした。タイムリーに読める小説ほど貴重なものはないと思う。インド旅行していると必ず三島由紀夫が言ったという「インドは呼んでくれなければ来ることはできない場所」「呼ばれる時期も決まっている」という言葉に出会う。でも不思議なことにインドを旅する誰もがその言葉を聞いて一ミリたりとも疑わない。皆納得していたと思う。私は三島の美しい文体に惹かれ、三島の思想や生き方にはそれほど興味がないけれど、平野啓一郎の文章も好きできっと豊饒の海のことも書かれてるだろうと思い気軽に読み始めましたが、なかなか。かなり難しかった。わからない箇所を調べていたら先に進めないのでとりあえずわからなくても読み進めた感じです。平野がこの本を書く中で「仮面の告白」「金閣寺」「英雄の声」「豊饒の海」を解説、分析、三島の言葉を引用したり、三島と親しかった美輪明宏、瀬戸内寂聴などの言葉も出したり、たくさんの哲学者の思想、仏教、天皇…と三島にリンクするものをこの本にまとめているのですが、とっても感銘を受けたと思っていた「豊饒の海」すら意外と内容を忘れている自分がいて、これを機にもう一度「豊饒の海」を読み直そうかなあと思いました。また「豊饒の海」が「浜松中納言物語」をベースにしたものだと知りこの「浜松中納言物語」やらも読んでみたくなりました。第一部の「春の雪」を妻夫木聡と竹内結子主演の映画で観た記憶も蘇りました。この新潮社の単行本「三島由紀夫論」が、昔読んだ「金閣寺」などの文庫本と同じ強烈なオレンジ色のロゴを用いていて懐かしい装丁だったのには思わず「新潮社やるじゃん」と思いました。

nice!(16)  コメント(6) 
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コメント 6

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2024-01-02 19:48) 

たいちさん

新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
by たいちさん (2024-01-02 21:13) 

(。・_・。)2k

明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします
by (。・_・。)2k (2024-01-02 21:39) 

naonao

>たいちさん
新年の挨拶ありがとうございます。
明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。

>(。・_・。)2kさん
新年の挨拶ありがとうございます。
明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。
by naonao (2024-01-03 14:35) 

miffy

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
by miffy (2024-01-03 21:28) 

naonao

>miffyさん
新年の挨拶ありがとうございます。
明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。
by naonao (2024-01-04 10:16) 

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