昨日チベットの旅行記をアップし、前世に関して少し触れたのですが、もっと前世に関して書きたい気持ちが湧いてきたので、今日は前世のことを書きたいと思います。
中学生の頃、不思議だなあと思って前世に関して初めて読んだのがこの本。
前世を記憶する子どもたち
- 作者: イアン スティーヴンソン
- 出版社/メーカー: 日本教文社
- 発売日: 1990/02
- メディア: 単行本
私が読んだのはもっと古い版ですが、アメリカのバージニア大学でこういう研究が進んでいて、インドやミャンマーなど小さな村の子供たちの聞き取り調査を行い、実際に子供たちが行けない代わりに研究者がその話の裏を取るために取材に各地に行ってます。子供の話が次々に真実に裏づけされ合致していく
ので、この本を読んでうすうす前世の存在に気づく私でした。
それと、
先日のTV「たけしのアンビリバボー」でも紹介されてましたが、この本も強烈
でした。いくつかの前世を本人に見せて今抱えているトラブルを解決するという、実際医療に使われてる退行睡眠の例が載ってるのですが、その際立った二人の前世とその二人の結びつきを書いています。
赤い糸
というのは本当にあるのだ、と思わせてくれる本です。
私は1990年インド・ネパールを旅行して以来、精神世界にどっぷりつかることになりました。
初めてのインドで、ブッダガヤで出会ったタイ人の男性がいたのですが、ブッダガヤは言わずと知れたブッタが悟りを開いた聖地
です。そのブッタが悟った菩提樹の木の下で、ちょうど5月の満月の日(ブッタの祭り)、彼は瞑想をしてました。私はこの彼を見て「この人と以前出会ったことがある
」と強烈に思いました。ほとんど一目ぼれ
に近かったのかもしれません。
そのまま彼が瞑想し終えるのを待ちましたが、なかなか終えないため、私は痺れを切らしそのまま宿に戻ったのです。
翌日はインドネシアから来た医者の一家と、シンガポールから来た医者と車をシェアして、ナーランダーという、昔の大学であり、仏教遺跡である場所に行くことになってました。観光し終えると、なんと前日菩提樹の下で瞑想してたタイ人の彼が、その場にいた
のです。彼はローカルバス
で一人でナーランダーに向かい、しかしながら帰りのバスがなく、ブッダガヤに戻るに戻れずにいるのでした。不思議
なことに彼もまた医者でした。(私は医者ではありませんがこのミニツアーには医者ばかりでした)前日シンガポールの医者と会って話していたので、シンガポール人の彼に車に乗せてくれないかとタイ人の彼は声を掛けてきました。
結局帰りは何故かタイの彼の隣に私が座ることになり、いろんな話をしました。彼とは住所交換し、そのあとも私がタイに行くたびに訪ねたり、彼が日本にドクターの国費留学生として来たりもしました。
しかしながら「お坊さんになるのがゆくゆくの夢」で「誰とも結婚しない」と言われ、結局私は振られてしまう
のですが、ある日、日中うたた寝
して夢で見たのは、「彼が前世で私の弟だった
」という直観
でした。
実際に私には弟がいるのですが、その頃弟はまだ結婚していず、家にはその日夜遅くに酒
に酔って戻りました。
日中私が見た夢
と言うのは、やはり酒
に酔ったタイ人その人でした。実際の弟が戻ったときに、その夢と現実のだぶりに驚き、きっとタイ人の彼は前世で弟だった
のだと心底思いました。
インドから戻ったばかりで、精神世界の本ばかり読み、特に前世の本を読み、暇さえあれば前世のことやタイ人の彼のことばかり考えてました。
だから夢
によってその回答みたいなものをもらえたのだと今は思ってます。
またその頃読んだ本の中には、三島由紀夫の「豊饒の海」があります。これは4部作で、輪廻転生
の話で三島の最後の作品です。この4部作を読んで素直にこの小説も受け入れていました。インドでのいろんな経験が輪廻転生
やら前世のことやらを素直に受け入れる準備をしてくれたのかもしれません。
「春の雪」は先日竹内結子や妻夫木聡主演で映画にもなりました。
映像がかなり美しい
映画で、夢と現実、前世と今生の世界が錯綜するような素晴らしい出来でした。
春の雪
- 作者: 三島 由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1977/07
- メディア: 文庫
奔馬
- 作者: 三島 由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1977/08
- メディア: 文庫
暁の寺
- 作者: 三島 由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1977/10
- メディア: 文庫
天人五衰
- 作者: 三島 由紀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1977/11
- メディア: 文庫
それからその頃、インドに行く前に行ったニュージーランドで会った日本人の女の子と、日本に戻って再会しました。彼女は千葉県の倹見川で、退行睡眠をしてくれる桜井ゆみさんのところに行くので一緒に行かないか?と誘ってくれたのです。既に彼女は退行睡眠でいくつかの前世を見ている人でした。
彼女の前世にはアメリカンインディアンだった前世とミャンマーのお坊さんだった前世があり、今生ではその2つの前世が強く影響してると言われたそうです。彼女の夢には英語を使った職に就きたいこと、アメリカに住み人助けをしたいことが当時あったのですが、アメリカンインディアンの前世からのメッセージが「早くアメリカに来なさい」というもので、ミャンマーのお坊さんの前世からのメッセージが「人に親切に、人助けをしなさい」というものだった、と語ってくれました。今彼女がどうしてるのか、わかりません。でもアメリカに行って人助けをしているんだろうなあと思います。
当時退行睡眠をしてた桜井ゆみさんも本を出していて、今も実際退行睡眠をなさっているのかわかりませんが、実家がクリニックでアメリカに留学した方で、当時は予約で退行睡眠を受けてたようです。私はNZで会った女の子の話を聞いたものの、実際自分も、とまでその当時は思わなかったので、今に至っても退行睡眠を受けたことがないのですが、受けたならもっと今生でのやるべきことがはっきり
するのかもしれません。
ニューエイジ夢みる地球
- 作者: 桜井 ゆみ
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 1991/03
- メディア: 単行本
NZで会った女の子に勧められて読んだのがシャーリーマクレーンの本です。「アウト・オン・ザ・リム」を始めとし、以下の本には彼女が経験した針による前世の開示や前世と今生の家族のいろんなつながりが語られ、これも強烈な
体験記になってます。最初のだんなさんが一休さんでシャーリー自身が一休さんの晩年に一緒にいたと言われる女性で、このことは研究者にしか知られてない事実というのも何とも不思議
な話ですが・・
風を追いかけて
- 作者: Shirley MacLaine, 山川 紘矢
- 出版社/メーカー: 地湧社
- 発売日: 1989/02
- メディア: 単行本
前世がなくしては、世の中の不条理も語ることができないし、生まれながらに人が平等ではない以上、やはり輪廻転生
という考え方が一番理にかなった考え方になると私は信じてます。インドでは来世の幸せを信じてガンジス河のほとりのヴァラナシーに、死ぬ間際に行くのが幸せと考え、死を待つ人たちがたくさんいます。しゃくとり虫のようなきつい五体投地というお祈りを何万回もしたり、またそのほとんど前にも進まない五体投地の方法で聖なるカイラス山を回り、来世の幸せを願うチベタンもいます。今まさに殺生しようとする蚊が自分の母である可能性だってあるといって殺生を極力避ける人々。彼らを見習い、できるだけ善行を積んで、生まれるならまたいいところ
に生まれたいものです。