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見下ろしてごらん、夜の町を [観劇・踊り・イベント・ライブ]

下北沢の本多劇場にて、佐藤B作主宰の劇団東京ヴォードヴィルショーによる音楽劇「見下ろしてごらん、夜の町を」を観てきました。

誰でもわかるヴォードヴィルショー(軽喜劇)を追求してきたこの劇団の、初の音楽劇とのことですが、もともと普通のお芝居より音楽劇のほうが好みの私としては、すごく楽しめました。

入り口には例によってたくさんの花が飾ってあり、三谷幸喜や田中美佐子、柴田理恵などたくさんの芸能人から贈られていました。帰りがけにびっくりしたことに、田中美佐子とだんなさんの深沢(テイク2)のカップルを発見!そしてその近くに劇にも出演し帰りにはプログラムの販売員になっている山口良一、その隣で話をしている北野誠を見つけました。かなりの至近距離だったのでびっくりしました。テレビで見るよりどの人もひとまわり小さく、特に田中美佐子の顔はすごく小さかった!

このチラシを見ると昭和の香りがプンプンでバタ臭い感じがしますが、結構爽やかに楽しく作られていました。ただ私の世代よりももっと上の、いわゆる団塊の世代といわれる人たちが楽しめるフォークに慣れ親しんだ人たちならもっとドンピシャリで楽しめた音楽劇だったかもしれません。

バーを舞台にたくさんの人たちが集い、そのバーを手放そうとする人、夢を実現するためにそのバーを買おうとする人、それに反対する奥さんや子供、ライバルのバーを買いとろうとする業者の2人、その仲介役の不動産屋、ギターを習う町の人たち、教える人、その恋仲の女性、レコード会社の社長にその奥さん、バーでアルバイトするカップルなど、いろんな人間模様を軸に人生の第2ステージにかける思いを描いていました。

若いときに熱中して、でもそれが稼ぎには繋がらないからと諦めてしまった夢を、年を取ってだいたい先が見えてきた段階でまたスタートさせることで、人がどんなに生き生きできるか。そしてやり始めるのに決して遅くはないということを教えてくれる劇でした。

今、やり残してることはないか?

このまま死んでも悔いはないか?

笑いの中にも、各自が胸に手をあてこれらの問いを問い直してみたくなる、そんなテーマの劇でした。

東京ヴォードヴィルショー (1981年)

東京ヴォードヴィルショー (1981年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三一書房
  • 発売日: 1981/07
  • メディア: -
東京ヴォードヴィルショー〈part 2〉舞台は舞台、本は本 (1982年)

東京ヴォードヴィルショー〈part 2〉舞台は舞台、本は本 (1982年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三一書房
  • 発売日: 1982/05
  • メディア: -

東京ヴォードヴィルショー〈part 3〉暁にほえる!地球防衛軍 (1983年)

東京ヴォードヴィルショー〈part 3〉暁にほえる!地球防衛軍 (1983年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三一書房
  • 発売日: 1983/03
  • メディア: -
東京ヴォードヴィルショーグラフィティ (1983年)

東京ヴォードヴィルショーグラフィティ (1983年)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三一書房
  • 発売日: 1983/03
  • メディア: -

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コメント 6

miffy

この年になってもやり残した事ばかりの私は欲張りなのかな・・・
by miffy (2009-03-01 18:29) 

たいちさん

佐藤B作さんも歌ったのですね。
by たいちさん (2009-03-02 15:14) 

duke

フォークの世代って私かしらん^^; オフコースとか好きだったなぁ~^^ 田中美佐子、顔小さそう。
by duke (2009-03-05 23:52) 

Zunko

やり始めるのに決して遅くはない。。。本当に。。夢をいつまでも実現できずに、もんもんとしているより、思い切ってやってしまえ、と。。

私は、やり残している、と言うより、手もつけずに放置されている事がたくさんあると言う気がします。力いっぱい生きていない証拠ですね。。。さあ、やるぞっ。そんな気にさせて戴きました。




by Zunko (2009-03-08 08:01) 

Mimosa

私にもやり残したこと、たくさんありそうな気がします・・・。
お芝居、内容的にも良さそうだし、楽しそうです♪
いろんな方たちに会えて、ラッキーでしたね~☆
by Mimosa (2009-03-11 01:17) 

naonao

>miffyさん、ありがとうございます。
やりたいことがたくさんあるのはいいことですよね。
それが生きるってことなので。欲張りってことではないと思います!

>たいちさん、ありがとうございます。
B作さん、結構歌がうまかったです。舞台俳優さんは実力がありますね。

>dukeさん、ありがとうございます。
フォークの世代ってもっと上ですよ。オフコースはフォークかもしれないけれど、フォーク全盛はもっと上の世代ですね。dukeさん、もっとお若いでしょう~(笑い)!

>Zunkoさん、ありがとうございます。
段々年を取ってくると若いときみたいに情熱がなくなりますね。根気もなくなるかも。本当に好きなことでないとむしろやれないかもしれませんね。って既に老人の心境になっていますが(笑い)・・・・。
いつはじめても決して遅くはないんだということだけは、肝に銘じておきたいと思いました!

>Mimosaさん、ありがとうございます。
やりたいこと、やり残してることなどを立ち止まって考え直すのも必要ですね。このお芝居はそういう契機になるお芝居でした。

>nice!をくださった皆様、ありがとうございます。

by naonao (2009-03-11 22:50) 

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