パラサイト 半地下の家族

韓国映画「パラサイト　半地下の家族」を観ました。

パラサイト 半地下の家族 [DVD]

• 出版社/メーカー: バップ
• 発売日: 2020/07/22
• メディア: DVD

2020年アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、カンヌ映画祭パルム・ドール賞など多くの賞を獲った作品。IMDb評価は8・6。アカデミー賞を獲ったとき観たいと思っていましたがすっかり忘れていて、今回パク・ソジュンくんの作品を探しているとこの映画に彼がカメオ出演してるのでヒットしました。この機に見つけて観れて良かったです。素晴らしい作品でした。

まず観たことのある俳優さんたちがたくさん出演しているので嬉しくなりました。父親役だったソン・ガンホさん。2006年に「南極物語」の試写会で来日なさって六本木の会場で生のソン・ガンホさんを観たことがあります。背が高くて映画で観るよりすらっとした印象でした。「シュリ」「JSA]「グエムル　漢江の怪物」も観ていたので馴染ある顔でした。また長男役のチェ・ウシクくん。「屋根部屋のプリンス」でお馴染。気が弱そうな印象があって今回この映画の主役でした。またお金持ちのお父さん役のイ・ソンギョンさん。「コーヒープリンス1号店」でコン・ユさんの友人役だった人。このドラマから13年も経っているのにあまり変わっていないなあと思いました。そして何といってもパク・ソジュンくん。今私が一番観たい俳優さん。作品で観るのもいいけどやはり俳優さんで観るほうがいいのかも。長男に家庭教師を紹介する役で少しの出番でしたが良かったです。

物語は、貧しくて内職で繋ぐ半地下に住む家族の長男が、友人の誘いでお金持ちの家庭教師を引き受けると、長男は長女をまた家庭教師として紹介し、続いて父親を運転手に、母親を家政婦にと家族皆でうまく紹介し続け、家族そろってそのお金持ちの家で働き始める。そこへ前の家政婦が、金持ち一家が出かけて半地下一家が金持ち一家の居ないつかぬ間の間豪邸で楽しんでいるとき訪ねてきて、事件が起こる…。

結構衝撃的で、怖い映画でもありました。大雨によって半地下の家が水に簡単に浸かってしまうこと。豪邸の下に家主も知らない地下があり、そこに元家政婦の夫が住み続けているということ。元家政婦とその夫に半地下家族の本当の姿を見透かされ、その様子を撮られ金持ち一家に送ると脅され、そうはさせぬと争そった末、元家政婦と夫の二人を地下に縛り付けておくこと。その夫はモールス信号で外へ「助けて」と送り、それを金持ち家族のちっちゃな子供が理解しているということ。金持ち一家がパーティを開いていきなりその夫が出てきて、血の海となること。金持ち父さんが元家政婦の夫の臭いを毛嫌いしたのを見て、臭いが気になるという言葉を常に気にしていた半地下家族の父親が、発作的に金持ち父さんを殺して逃げたこと。その逃げ場がこの屋敷の地下であり、やはりモールス信号で外へメッセージを送り続けそれを長男が読み取ったこと…。全然長さを感じさせず次から次へと展開するストーリーがこの映画を夢中にさせました。でも二回観たいとは思わない作品でした。半地下の家に住んだらきっと心も病みそうです。まして地下の部屋から出られずにずっと住むなんて、考えたくもない。貧しい人たちから漂う臭いは消すことができない決定的なものなのかなあと思いました。貧富の差が生んだ悲劇の映画でした。

コメント 2

友達が面白いから是非観てみて！と言われましたが、その友達が語る概要を聞いて怖くて怖くてDVDに近づけませんでした～。
by はるかぜ (2021-01-30 11:22) 

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。

>はるかぜさん、コメントありがとうございます。
確かに怖い映画はあまり進んで観る気はしませんよね。でもたくさんの賞を獲っただけの映画なので観る価値はありました。
私はパク・ソジュンくんが出ていなければ観ていなかった映画だったかもしれませんが。
by naonao (2021-02-02 20:15)