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旅がくれたもの、私たちは人生に翻弄されるただの葉っぱなんかではない、生と死後の真実、一人称単数 [本]

ここ最近読んでいた本です。

旅がくれたもの

旅がくれたもの

  • 作者: 蔵前 仁一
  • 出版社/メーカー: 旅行人
  • 発売日: 2021/05/24
  • メディア: 単行本

蔵前さんの旅のお土産とその思い出をつづった本。工芸、絵画、布・服・絨毯、焼き物と食器、アフリカ、小物&その他のものに分かれ、インドネシアのイカットという布の買い付けの旅を載せています。興味のあるところだけ端折って読みました。写真を見てるだけでもこんなものもあるんだなあと面白かったです。私は絵画や布が結構好きですが、いろんなところに行った割には今手元にある海外のものはほとんどありません。小物は人にあげてしまったし、手元にあるのはネパールとボリビアの絨毯とグアテマラの刺繍の入った布類インドの布類くらい。あとはペルーの焼き物、インドの神様のポストカード類が少しくらいかな。インドで作ってもらった白檀の木彫りの仏様とネパールで買った曼荼羅、チベットのタルチョ類は長く飾っていましたが、引っ越しを機に処分してしまったし。時々海外から荷物を送ったこともあったけど、基本的に長旅で荷物を増やしたくなかったので、買い物をしてこなかったなあと思いました。興味があるものが違うので、海外に出ても人によって見てきてるものが違うのだとこの蔵前さんのお土産を見ても改めて思うのでした。


私たちは人生に翻弄されるただの葉っぱなんかではない

私たちは人生に翻弄されるただの葉っぱなんかではない

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2021/04/14
  • メディア: 単行本

銀色さんのエッセイ。彼女の考え方、物事のとらえ方、日々の思いなどをつづっていますが、いま一つでした。やはりつれづれノートシリーズのほうが断然面白いと思いました。いろんな考え方をだらだら書いている感じで。私にとってはつれづれノートシリーズさえあれそれで満足なんだなあと思いました。


「生と死後」の真実 Life&Death

「生と死後」の真実 Life&Death

  • 作者: 伊勢白山道
  • 出版社/メーカー: 観世音
  • 発売日: 2021/08/04
  • メディア: Kindle版

毎日更新される伊勢白山道さんのブログ。この本は伊勢白山道さんの新刊。死後の世界は興味があっていろいろ読んできたし、自分でも死後の世界を信じているのだけれど、この本を読みながら久々にいろいろ考え思い出し、何だか涙が止まりませんでした。普段から読んでいる伊勢白山道さんのブログを読んでいれば自ずとわかる内容ですが死後にスポットを当てた話で要点をついています。生と死は繋がっていて死んだら終わりではないこと、自分の良心=内在神が今生のすべてをお見通し。だから49日の行き先を閻魔様が決めるのでなく、自分が決めること。この世の行動には一切の無駄がないこと。感謝するべきことに気づくために人は生まれてきてる。あの世では善徳貯金ほど大切なものはないこと。明るく生きる姿を故人に見せることが最高の供養となる。自分が生きている間に故人を供養することは故人と一緒に生きていることになること。今生の自分が生まれた環境も自分に足りないものも自分の人生全体も、現れるすべてが自分にはちょうどいいこと。生きている間に自分が知らずに受けてきた御恩に気づけることが悟りで「誰も悪くなかった」「この世のすべては感謝すべきことだらけだった」と死に面したときに真からわかる…。

この世界で生きていても何かを失ったときに改めてその大切さに気づきます。そして普通に生活できることがどれほど有難く幸せなことなのかに気づかされます。少し前に観終わった韓ドラ「記憶~愛する人へ」で、「毎日が奇跡」というフレーズに涙しました。毎日が奇跡だしこの世は奇跡だらけ。その有難味をこのドラマでも思い出させてくれました。この世に生かされているその有難さをすぐに忘れてしまうので、私は忘れたころにこういうドラマなり本なりに出会えることはとても有難いと思うのでした。失ってからでは遅いので。


一人称単数 (文春e-book)

一人称単数 (文春e-book)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2020/07/18
  • メディア: Kindle版

村上春樹の短編集。今まで文藝春秋に掲載された7編と書きおろし1編。2編くらいは既に読んでいました。一番好きだったのは「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノバ」。すでに亡くなったチャーリー・パーカーが新譜を出したことを想像して書いた自分の文章が雑誌に載り、かなり後になってニューヨークで寄ったレコード店でこのタイトルのアルバムを見つけることになる。買うのを躊躇し店を出てきたあと、翌日やっぱり買っておこうと店に戻って探すとなくて店主もそんなアルバムはないという。それからまたしばらくしてチャーリー・パーカーが演奏してくれ感謝の意を表してくれる夢を見た…。何かこういうことって不思議だけれど実際あるだろうなと思いました。コンパクトにまとまっていて村上春樹の神髄みたいなものを感じられる作品で、こういう作品を彼が書いてるから今までずっと彼の作品を読んできたのだなあと思いました。

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2021-09-13 08:45) 

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