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奇蹟がくれた数式 [イギリス映画]

イギリス映画「奇蹟がくれた数式」を観ました。

奇蹟がくれた数式 [Blu-ray]

奇蹟がくれた数式 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2017/03/24
  • メディア: Blu-ray

2015年の作品。IMDb評価は7・2。実話に基づく映画。「アインシュタインに並ぶ天才」と言われたインド人ラマヌジャンと彼を見出したイギリス人数学者ハーディの交流を描く。若くして亡くなってしまったラマヌジャンの才能がとても惜しまれました。

1910年代インドのマドラス(今のチェンナイ)で事務員をしていたラマヌジャンは日々直観によって公式をたくさん見つけていました。イギリスのケンブリッジ大の数学教授ハーディーに手紙を送るとハーディーが大学に彼を招聘してくれ妻を残してイギリスに渡るのです。そこで言われたことは公式を直観で見つけるだけではダメで、証明が必要だと。ひらめきや直観だけでは発表できないと言われるのです。いくつかの公式を証明し発表はできましたが、彼は結核にかかるとインドへ戻り、そして一年後のイギリスに再訪する約束を果たせぬまま亡くなります。32歳の若さでした…。

ハーディーが推してくれたお陰で、ラマヌジャンは王立協会(FRS)の会員になりケンブリッジ大トリニティカレッジのフェローにまでなりましたが、治療の施しようがない当時の結核病に罹り、慣れないイギリスの土地で時に差別や偏見にも遭い、「公式は女神が教えてくれる」というラマヌジャンの言葉を一番の協力者でなければならないハーディは無神論者のために理解できないという始末。どれほど苦労しただろうかと思います。彼の見つけたたくさんの公式は今もなお活用されているとのことで、彼が夭逝してしまったのがとても残念。その言葉に尽きる映画でした。

映画の中ではインドのマドラスの街並み、イギリスのケンブリッジ大トリニティカレッジ内、第一次大戦中のツェッペリン号のロンドン空襲、数学者(論理学者、哲学者、教育者などたくさんの顔を持つ)バートランド・ラッセルが同時期にいたこと、ニュートンの万有引力のリンゴの木が実際にケンブリッジ大にあることなど、面白いと思いました。この映画を観ていて、大昔に観たラッセル・クロウとジェニファー・コネリー主演の「ビューティフル・マインド」やエディ・レッドメイン主演の「博士と彼女のセオリー」を思い出しました。主役のラマヌジャンを演じたデーブ・パテールくんは「スラムドッグ$ミリオネア」「マリーゴールドホテル」「LION/ライオン~25年目のただいま」でお馴染みでしたが、イギリス映画でインド人となると彼しかいないくらい引っ張りだこなのかなあと思いました。最近韓ドラ中毒になっている私は、デーブ・パテールくんの顔がナム・ジュヒョクくんに見えました。表情が似ています。

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2022-03-06 10:16) 

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