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神曲 [本]

最近読んでいた本です。

神曲 地獄篇 (講談社学術文庫)

神曲 地獄篇 (講談社学術文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/06/11
  • メディア: 文庫
神曲 煉獄篇 (講談社学術文庫)

神曲 煉獄篇 (講談社学術文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/07/11
  • メディア: 文庫
神曲 天国篇 (講談社学術文庫)

神曲 天国篇 (講談社学術文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/09/26
  • メディア: Kindle版

「デカメロン」を読み、著者のボッカッチョがダンテの「神曲」に大きく影響を受けていたことがわかりこれを機会に「神曲」を今回初めて読んでみました。本当は学生時代に一般教養の授業で歴史Bを受講した時、その授業でもこの「神曲」は紹介されていて読む機会はあったのですが、忙しさにかまけてそのまま放置でした。その授業は大変面白く人物ごとに西洋史を観ていくという人物西洋史なる授業でした。あの時のテキストやノート、既に捨ててしまったけど見直したい気分です。「神曲」は100歌からなる叙事詩で地獄編、煉獄編、天国編からなり、知らない人の名前もたくさん出てくるけれど、知ってる名前もたくさん出てきます。モーゼ、カエサル、ブルートゥス、ソクラテス、プラトン、ディオゲネース、デモクリトス、クレオパトラ…。ギリシャローマの神話やアーサー王の伝説、聖書などにも精通していればもっと面白いだろうなあと思いました。ダンテは詩人ウェルギリウスに導かれてこの3つの世界を見て回るのです。詩の解釈が難しく、詩そのものを読むより言葉の解説や巻末にある訳者の解説を読むほうが時間がかかりました。

「神曲」は古典中の古典と言われ、その影響力は幅広いことも知りました。ミケランジェロのシステーナ礼拝堂の「最後の審判」もロダンの「考える人」もゲーテの「ファウスト」も…。「神曲」の挿絵をボッティチェッリやダリが描き、実際文庫本の地獄編の装丁はボッティチェッリの「地獄の枝」の絵で、煉獄編の装丁はボッティチェッリの「ダンテ」。「プリマヴェーラ」や「ヴィーナスの誕生」だけではないのも発見でした。

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U3

ゲーテではなく、ダンテの間違いではないでしょうか?
by U3 (2022-03-27 15:21) 

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。

>U3さん、コメントありがとうございます。
その通りです。訂正しました。ご指摘ありがとうございます。
by naonao (2022-03-27 16:47) 

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