SSブログ

時をかける愛 [台湾ドラマ]

台湾ドラマ「時をかける愛」(想見你Someday or One Day)を観ました。

【メーカー特典あり】「時をかける愛」DVD-BOX 二巻セット初回限定盤

【メーカー特典あり】「時をかける愛」DVD-BOX 二巻セット初回限定盤

  • 出版社/メーカー: コミックリズ
  • 発売日: 2020/06/03
  • メディア: DVD

2019年の作品。IMDb評価は8・7。ファンタジー、ミステリー、ラブロマンス。アン・ヒョソプくんの次回作がこの台湾ドラマ「時をかける愛」のリメイクだと知り、このドラマを調べていたら評価も高く台湾でもたくさんの賞を獲り、中国語圏でも絶大な人気を誇っている「神ドラマ」と呼ばれていることを知りました。そこで台湾ドラマ初めてでしたがトライしました。観て大正解でした。透明感あるドラマの雰囲気が素敵だったし、タイムトラベルものでワクワクドキドキ。ちょっとゾクゾクのミステリーもあり、ラブコメ要素もありと色々入ってましたが、よくまとまっていて最高でした。そして時空を超える二人のラブロマンスがあまりにも素敵すぎでした。

恋人の詮勝(チュエンシェン)を飛行機事故で亡くした雨萱(ユーシュエン)は2年もの間立ち直れないでいた。世の中に似ている人が2人いるからその似てる人を探すアプリがあると知って、さっそく彼を探すことに。すると彼そっくりの人が自分そっくりの人ともう一人の3人で写真に映っていた。その晩、夢を見る。自分が韻如(ユンルー)という自分ととても似ている女子高生となり、恋人の詮勝(チュエンシェン)にとても良く似た子維(ズーウェイ)という男子高校生、そして彼の友人俊傑(ジュンジェ)に会うのでした。

最初は夢だと思っていたことが実は夢でなく、タイムトラベルでした。厳密にいえば、雨萱(ユーシュエン)の意識だけが韻如(ユンルー)の中に入ってしまったタイムリープ。ウォークマンで伍伯(ウーバイ)の「ラストダンス」をいう曲を聞いているうちに、2019年の台北から1998年の台南へ飛んでしまったのです。27歳の彼女が17歳の顔は恋人と同じだけど中身が違う男の子相手にいろいろやってるので結構面白い場面がありました。子維(ズーウェイ)は雨萱(ユーシュエン)の意識が入った韻如(ユンルー)を好きになり、また雨萱(ユーシュエン)の意識が入った韻如(ユンルー)は子維(ズーウェイ)を好きになっていくのです。

そして2003年にカナダ留学から戻った子維(ズーウェイ)は事故に遭い気づくとそこは2010年の世界で、子維(ズーウェイ)もまた意識だけが詮勝(チュエンシェン)の中に入っていました。彼は好きだった雨萱(ユーシュエン)を探して自分も同じ大学に進み、彼女を振り向かせようと一生懸命になります。ここはかなりラブコメ要素強めで楽しかったです。子維(ズーウェイ)も雨萱(ユーシュエン)も何度か現代と過去を行ったり来たり。韻如(ユンルー)が襲われ、他の同級生が殺され、一体誰が犯人なのか犯人探しも始まります。それから韻如(ユンルー)が殺され(本当は自殺と後でわかる)、そのことで刑務所送りになった俊傑(ジュンジェ)、その後彼は出所し自殺。子維(ズーウェイ)は雨萱(ユーシュエン)のかかりつけ医に殺され…といった最悪の出来事が起こりますが、雨萱(ユーシュエン)がぎりぎりタイムトラベルして最後の最後で韻如(ユンルー)の命が助かることで、これらすべての最悪の出来事が阻止されます。その一方ウォークマンが壊れ、もうこれ以上タイムトラベルできないようにテープを雨萱(ユーシュエン)が俊傑(ジュンジェ)に託して処分してもらいます。雨萱(ユーシュエン)と子維(ズーウェイ)は最後の別れのために涙を流しながらハグし、もうこれ以上会えないこと、過去のすべて、思い出のすべてが消える覚悟をしたとき、二人は抱き合ったまま一瞬で消えてしまうのです。

それからほどなくして、小さな女の子雨萱(ユーシュエン)と高校生の子維(ズーウェイ)は出会います。また何年か後には同じオフィスで、子維(ズーウェイ)の28歳の誕生日を祝う高校生の雨萱(ユーシュエン)の姿がありました。彼らの恋愛はこれから、という感じのハッピーエンド。時空を超えての子維(ズーウェイ)と雨萱(ユーシュエン)の壮大なラブロマンスで、これ以上ないくらい素敵でした。脚本はメビウスの輪をテーマに、時間軸をどこまでも抜け出せない二人の運命を描いているとのことでした。

一人二役が三人。雨萱(ユーシュエン)役と韻如(ユンルー)役をしたアリス・クー(柯佳?)さん。詮勝(チュエンシェン)役と子維(ズーウェイ)役をしたグレッグ・ハン(許光漢)くん。雨萱のドクターの芝斉(ジーチー)役と子維らの同級生の宗儒(ゾンルー)役をしたヤン・ユーリーさん。アリス・クーさんは活発で物怖じせず自分の意見をはっきり言う雨萱(ユーシュエン)役と、大人しくていつも一人、友達が誰もいない韻如(ユンルー)役を見事に演じ分けました。雨萱(ユーシュエン)を真似た韻如(ユンルー)役もとてもうまかったです。グレッグ・ハンくん、笑顔がいつも素敵で爽やかでした。彼もこの役にピッタリでした。このドラマで中国での人気に火が付きオファーが殺到したとか。わかる気がします。猟奇的な怖さがあった芝斉と宗儒の兄弟を演じたヤン・ユーリーさんは、いつも不気味な存在で彼もまたタイムスリップしたのでした。切なかったのは子維の友人俊傑(ジュンジェ)を演じたパトリック・シーくんの役。韻如が好きなのに彼女は子維が好き。いわゆる三角関係。韻如の中に雨萱が入ってきて好きだという感情も微妙になり…。でも最後は彼もまた好きな人韻如と一緒にいたので良かったのかな。

タイムトラベルものなので一体どこの時代なのか頭が追いつかなくなり、しかも似てる人に意識が入り込むという男女2人がそれぞれいて、意識が入っているのかいないのか一体本性は誰?いつまで続いているの?とわからなくなり(特に空港の場面。中年になった子維(ズーウェイ)と、子維(ズーウェイ)の意識が入った詮勝(チュエンシェン)が対面というややこしい状況で、飛行機事故で死ぬことがわかっているのに死ななければ雨萱(ユーシュエン)がタイムスリップして来ないだろうからと死ぬことを選択しますが…)これで整合性はとれているのか、いろんな疑問が頭をよぎりました。タイムトラベルものは結構厄介、でも楽しい。観ながら色々頭を使いました。熱心なファンが世にはたくさんいるので、このドラマを人物ごとに時間軸で追ってる解説ブログもあり、読んで多少納得し、モヤモヤ解消になりました。

CDラジカセとかレコードとかカセットテープとか、韓ドラ「二十五、二十一」でも懐かしかったけれど、このドラマではSONYのウォークマンがキーアイテムだったので余計に懐かしさがありました。それと台湾の食べ物。かき氷にプリンを載せたものとか、揚げ菓子、カラメル焼き…おいしそうでした。観終わったばかりなのにまた観直したい気分。今まで観た全てのドラマの中で10本の指に入るくらい好き。タイムトラベルものでは1位かも。今は完全にロスです。目下の楽しみは去年発表されたこのドラマの映画化の話。既に2割が撮影済みとか。メインキャストも変わらずなのでとっても楽しみです。今回も韓国ドラマに倣ってレイティング。naonaoお勧め度★★★★★[王冠] 

おまけ:このドラマの原題は「想見你(きみに会いたい)」で、ドラマの最後にいつもこの曲がかかります。八三夭831の「想見你想見你想見你(きみに会いたいきみに会いたいきみに会いたい)」(Miss You 3000)今も頭の中でグルグルとこの曲が流れています。聴くと切なさでいっぱい。


nice!(14)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

nice! 14

コメント 1

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2022-04-18 09:07) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。