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宮廷の諍い女 [中国ドラマ]

中国ドラマ「宮廷の諍い女」(原題:甄嬛伝)(Empress in the Palace)を観ました。

宮廷の諍い女DVD-BOX第1部

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宮廷の諍い女DVD-BOX第2部

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宮廷の諍い女DVD-BOX第3部

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2012年の作品。IMDb評価は8.4。歴史ドラマ。中国版の大奥。数々の賞を受賞。中国ドラマのお勧めの中に必ずと言っていいほど入っているドラマ。なるほど皇帝の愛を得て権力を得るがため皇后、側室たちの駆け引き、戦略が面白く、衣装も華やかで美しい。特に髪飾りが豪華で見惚れてしまうほど。76話と長いのに次から次へと観たくなりあっという間に観てしまいました。本当に面白く素晴らしかったです。

18世紀の清の第5代皇帝雍正帝(チェン・ジェンビン)の元に、新しい側室たちが選ばれて入って来る。甄嬛(スン・リー)、沈眉荘(ラン・シー)、安陵容(タオ・シンラン)。甄嬛と沈眉荘は仲のいい親友同士。安陵容は二人と仲良くしたく二人も仲良くしようとしている。

皇帝の側室の中では華妃(ジャン・シン)が一番の寵愛を受け、最も権力を握っていた。新しく入った側室が可愛いわけがない。沈眉荘が寵愛を受け始めると皇后の会合に来る途中華妃の手下のものが水を掛け服を着替えさせ時間に遅れるようにし、実際遅れると華妃は罰を与えた。何度も何度も文書を書き写させた。また池に落とすように華妃は指示。沈眉荘は殺されそうにもなる。華妃の家来のような側室曹夫人が悪だくみを考え、医師も華妃の命令のまま動き、沈眉荘の妊娠を告げた後今度は裏切った侍女に血の付いた布を用意させ捨てようとしたところを取り捕まえる芝居を打ち、沈眉荘の懐妊は疑われ、降格、幽閉、そして毒入りの食事で殺そうとまでしていた。後から華妃の悪事がバレるも位はそのまま。また偽の医師が捕まり沈眉荘の容疑は晴れるも、沈眉荘はそれ以降気落ちして具合が優れない日が続く。彼女はその後甄嬛と幼馴染で医師の温侍医に診察をしてもらう。また皇帝のお気に入りになることにうんざりし、皇太后のところに足しげく通うようになる。

甄嬛が住むことになった庭からは麝香が出てくる。麝香の香りを嗅ぐと妊娠しづらいと言われているが、これも華妃の仕業だった。また華妃ばかりでなく、斉妃も毒入りのお菓子を妊娠した甄嬛に送って来る。流産させるつもりだった。富チャ夫人も甄嬛を貶めようとするため、甄嬛は黙っていず曹夫人と手を取り富チャ夫人を脅したりもする。

余氏の元侍女も甄嬛に余計に薬を盛り流産させようとしていた。それを知った甄嬛は余氏が梅園で皇帝に会ったのではなく自分がその梅園にいたことをさりげなく告げた。嘘をついて甄嬛になりすまして側室になった余氏は、皇帝の怒りを買い降格する。そして華妃は手下の麗嬪に毒を盛らせて余氏を始末させたが、甄嬛の策略のお化け騒ぎで麗嬪の精神に支障をきたしてしまう。

元気がいい一番若い淳(タン・ソンユン)が側室として入ってくると、甄嬛を慕いよく一緒にいた。しかし彼女は華妃の悪だくみを聞いてしまったために華妃の手下に池で殺される。

華妃は皇帝に一番の寵愛を受けていたが故に、皇帝から彼女仕様の特別なお香をもらっていた。皇帝と皇后が留守の時に華妃が側室全員を呼び出し、身重の甄嬛は行くのを躊躇ったがまた何を言われるかもわからないため出席することに。すると華妃は難癖をつけて甄嬛を外に長時間跪かせ流産させたのだが、後からそれは華妃のところで焚いていた華妃仕様の特別なお香が原因であるとわかる。その中には微量ながら麝香が入っていた。表向きは華妃が寵愛を受けていると思われていたのに、実際の皇帝の心の内は華妃の子供は望んでいなかった。華妃の兄は将軍だったが素行が悪く悪事が目につくようになり降格。それと共に華妃の地位も危うくなる。その騒動から皇帝は甄嬛を守るため、何も言わずにいきなり孤島へと甄嬛を送り込む。ほとぼり冷めたころ甄嬛は呼び戻されるが、甄嬛は気が気でなかった。その時華妃の悪事をすべてバラしたのだが、華妃は降格だけで終わってしまい、甄嬛も沈眉荘もガッカリする。その後華妃は甄嬛の隣の住まいに火を放させる。そのことでやっと華妃は死罪となり自害することになる。皇帝から送られた特別仕様のお香に麝香が入っていたのを華妃が知ったのは死ぬ間際だった。金魚のフンのように華妃の後をついていた曹夫人は皇帝や皇太后に薬を盛られて亡くなる。

安陵容は初めは一緒に入った甄嬛と沈眉荘と仲良しを装っていたが、段々本性を表し、彼女たちとは少し距離を置くようになる。そして皇后に近づき皇后の駒となる。長く皇帝の寵愛を受けることがなかったが、彼女にもチャンスが巡って来た時皇后から避妊のお茶を飲まされる。そしていざ妊娠したいと思ったときには妊娠できない体になっていた。

甄嬛が寵愛されてどんどん昇格し、その昇格式の時に皇后のわなで破けた衣装を着られず昔の衣装を持ってきてもらう。しかしそれは皇帝が愛してやまない既に亡くなっている現皇后の姉の衣装だった。何も知らずにその衣装で出かけた甄嬛は皇帝の怒りを買う。そこから監禁の日々が続く。そして甄嬛は妊娠に気づく。華妃がいなくなったあと、甄嬛を貶めようとするのは皇后と安陵容だった。安陵容が送った軟膏にはわからないくらいの麝香が混ぜてあり、甄嬛の父がある詩集を持っていたことが逆賊と取られ牢獄に。その牢獄に安陵容がネズミを放ち甄嬛の父を半殺しにする。甄嬛は娘を出産するが、甄嬛が愛されていたのは亡くなった前皇后に似ていたからだと知る。もうこれ以上宮廷では生きていけないと考え、娘を敬妃に預け尼寺へ行くことにする。この時点で甄嬛が信じられる人は、幼馴染で甄嬛を好きな温侍医と沈眉荘のみだったが、寺での暮らしを始めると果郡王の屋敷が近かったこともあり顔を見合わすように。そしてお互い好きになり将来の約束の話まで出るが、果郡王にチベットへの遠征の命令が下り旅先で船のしかけによって死亡したとの連絡が入る。絶望する甄嬛。甄嬛のところに久々に皇帝がやって来て床を一緒にする。既に果郡王の子を宿している甄嬛は皇帝の子を宿したと思わせ、宮廷に戻る決心をする。

一方、沈眉荘は温侍医に好意を寄せており、温侍医が甄嬛のことを昔から好きでいるのを知っていながら自分の気持ちを抑えることができなかった。お酒を一緒に飲んで床を共にし沈眉荘は温侍医の子供を妊娠。皇帝に呼ばれると温侍医との子供を皇帝との子供として偽り出産。それから程なくして甄嬛の子供が皇帝の子供でなく温侍医との子供ではないかという疑惑が持ち上がる。後宮裁判で裁かれることに。親子の血を水の中に入れて混ざれば親子、そうでなければ赤の他人という実験に注目が集まる。その水には細工がされてあり誰の血でも混ざるようにされていた。その細工を除くと温侍医と甄嬛の産んだ子供の血は水の中で混ざらなかった。しかし温侍医は自ら去勢し、そのことを知った沈眉荘はショックで亡くなってしまう。この裁判を提案した棋氏は平民となり一族は処分される。また皇后もその悪だくみに加わっていたことも明らかになる。

ある日宴会を開いていると、果郡王が大切に持っていた甄嬛の切り絵が落ち皇帝の目に留まる。その切り絵が甄嬛に似ているも甄嬛の侍女の浣碧にも似ていて、その場で果郡王に好意を持っている浣碧が機転を利かせ、それは自分だと言う。その場で果郡王と浣碧の結婚が決まり、浣碧は側室になった。果郡王の心は甄嬛にあっても皇帝の前ではそれを隠すしかなかった。

安陵容はお香に詳しく、皇帝の寵愛を受ける時にある種の媚薬を使い始める。妊娠しているにも関わらず媚薬を使って寵愛を受けることに。それが非難のまとになる。また甄嬛や沈眉荘が流産したのも安陵容が使ったお香や軟膏のためであると明らかになり、監禁され甄嬛が用意した杏仁のようなものを食べて亡くなる。

第3皇子の生母斉妃を殺した皇后は、この子供を自分の子として育て始めると甄嬛が気にかけ自分の子としている第4皇子を蹴落としたいが、そう簡単ではない。ある時第3皇子が、果群王の侍女だった瑛貴人が好きでラブレターを送ると彼女は死罪となり、その後も第4皇子の一言で第3皇子が動いてしゃべったことが皇帝の怒りを買い、第3皇子は失脚する。しかも甄嬛は妊娠5か月目でたぶん流産するだろうと侍医に言われていたが、皇后とわざと二人きりになった時に口論し甄嬛自らつまずいて皇后によって流産させられたという芝居を打つ。皇后にはこれまでたくさんの罪があり、甄嬛の産んだ第6皇子に皇后の侍女たちが毒を盛り殺されそうになる。また皇后の姉殺しも明らかになる。皇后の姉は皇帝に最も愛された妃で今は亡き前皇后だった。それを知って皇帝は皇后を廃位にするつもりだったが、皇太后の遺言で廃位にせず。その代わり皇后は監禁され寂しい余生を送ることになる。

ジュンガル部(ウイグル北部)の代表が、寺生活をしている頃の甄嬛と果郡王の二人を知っていて、二人の仲を疑っていた。しかも甄嬛を嫁に欲しいと要求してきた。甄嬛を嫁がせるふりをし果郡王は出陣したが、そのことで辺境の警備へと追いやられる。

それから3年後。甄嬛は果郡王の毒殺を命じられ、甄嬛自らその毒酒を飲もうとしていたが見破られ、果郡王は自ら毒酒を煽り死ぬ。その後を追って彼の側室浣碧も死ぬ。また皇帝は第6皇子と果郡王の残した子供がとてもよく似ていることに気づく。その頃寧夫人が昔安陵容が使っていた媚薬を使い、皇帝の健康をも害するものを使っていく。彼女と連係プレーするかのように甄嬛が丸薬をすり替え皇帝が飲むよう計らい皇帝は死ぬ。その間第6皇子の血液を採取した皇帝の家来を始末。甄嬛は自分の子供第6皇子を果郡王を継ぐように計らい、自らは新皇太后になり、血の繋がらない第4皇子が新皇帝に。これは彼女の望み通りのシナリオでもあった…。

何も知らずに側室になった甄嬛は、華妃や皇后、他の側室たちの陰湿ないじめや陰謀で、彼女自身も彼女たちを憎み仕返しをしていくようになります。それが次から次へで目が離せませんでした。最終的にはやられた人たちを死へと追いやります。衣装も豪華で素敵でしたが、髪飾りが本当に色々で目を瞠りました。それと指サックのような装飾品がちょっと変わっていた。この清の時代の独特のものなのか。面白いと思った。主役の甄嬛がどんどん綺麗になっていった。化粧の仕方も変わっていき衣装も華やかで品のあるものになった。最後は甄嬛は怖いもの知らずになり、ある意味貫禄があった。またセリフに詩歌や格言がふんだんに入っていた。これが全部わかったらいいなあと思った。中国ドラマでははずせない作品で、中国ドラマの代表選手のような作品でした。naonaoお勧め度★★★★★[王冠]

おまけ:DVD予告映像。


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-10-14 08:47) 

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