旅の断片 途上の旅

最近読んでた本です。

旅の断片

• 作者: 若菜晃子
• 出版社/メーカー: アノニマ・スタジオ
• 発売日: 2019/12/20
• メディア: 単行本

途上の旅

• 作者: 若菜晃子
• 出版社/メーカー: アノニマ・スタジオ
• 発売日: 2021/10/28
• メディア: 単行本

日本ドラマ「silent」を観て、想の持ってる本や奈々に貸した本を調べてヒットした本。それは若菜晃子さんのこの「旅の断片」「途上の旅」でした。旅先で思ったこと、考えたこと、心動いたことが旅の思い出として書かれてました。著者が「山と渓谷」の編集者なので、自然描写などが多め。私も世界旅行しているのでその感じが懐かしかった。自分の思い出の断片も様々蘇り、読んでいる間たくさんの思い出に満たされ楽しかったです。

この本を読んでいて思い出したこと…

ギリシアのミコノス島、サントリーニ島。メキシコ、ホンジュラスで見たエメラルドグリーンのカリブ海。タイの友人を訪ねてのコサムイ島、バンコクのプール、エジプトカイロのプール、フランスのニース、オーストラリアのサーファーズパラダイスで泳いだこと。エジプトのフルガダの紅海でのシュノーケル。サイパンでのダイビング。ニュージーランドのカイコウラでのホェイルウォッチング。海というキーワードでこれだけのことを思い出す。

月明かりが明るい、というとパキスタンのチトラールでのランプ暮らし、モロッコのサハラ砂漠でのランプ暮らし。外の月の明るさがどれほど際立って美しかったかを思い出す。中国シーサンパンナのガンランパでの月明かりだけで寺に出かけて灯明祭りに出かけたことも楽しかった。灯明がどれほど美しかったかも。今中国ドラマや韓国ドラマで灯明が空に放たれるシーンを観る度に私はこのガンランパでのことを思い出す。実際にこの目で観れて良かったとすごく思う。

馬と言えば、アイルランド、ニュージーランド、中国内蒙古で馬に乗ったことを思い出す。乗り方が下手なのでいつも翌日は変なところの筋肉痛で大変だったけれど。天井の高い家はポルトガルだけに留まらず、中南米全部の国、そしてヨーロッパ全体でスペインが特に。天井の高い家は本当にいいなあといつも思っていました。でもヨーロッパの暗いホテルの室内はちょっとごめんだけど。夜の移動と言えば、どこでも列車は夜移動してた。飛行機で夜中に現地に着けば朝まで飛行場で待機してた。エジプト（カイロ）でもタイ（バンコク）でもロシア（モスクワ）でも空港で寝袋広げて寝ていた。

インドで首を横に振ってイエスという意思表示。戸惑いながらも今でも笑える。素焼きのチャイの器を最後に投げて割ってしまうこと。勿体ないと思いながら。ジャパニ、ジャパニとインド、ネパールで日本人が大人気だったことも（タイでも台湾でもトルコでも日本人は大切にしてもらえたけど）エローラ、アジャンタ遺跡がコウモリ臭かったというのも著者に同感だった。ニューヨークのセントラルパークで見た野生のリス。中国の夏河（シャーファー）で食べたハチミツ農家の取りたてはちみつ。バハカルフォルニア半島をバスで走っても走ってもサボテンだらけ。中国の蘭州とゴルムドの間から見た、列車が走っても走っても永遠続く菜の花畑の美しさ。モロッコのサハラ砂漠。タジン鍋。ベルベル人の家族の毎回のご馳走。マラケシュの大広場。チベタンのモモ（餃子）やトゥクパ（うどん）タルチョ（5色の経の書いてある旗）。チベタンの結婚式にネパールのポカラで出席したこと。インドでも２回出席したこと。神聖な場所というとマリア様が降り立ったコロンビアのラスラハスにある教会、ボリビアのコパカバーナにある教会。ラピスラズリというとチリよりペルーを思い出す。チリに限らず南米ではどこでも挨拶が頬と頬をくっつけて挨拶してた。タイで私もトレッキングツアーでゾウに乗りヤオ族を訪ねた。バティックというとマレーシアよりインドネシアのバリ島を思い出す。今もその風呂敷が家にある。台湾は温泉とか花蓮とか。カオリの木というとニューカレドニアでなくニュージーランドを思い出す。大きくなるカオリの木をたくさん観てお土産にカオリでできた大きなスプーンとフォークを買った…。

こんな思い出が次々と思い出された。著者が心情を吐露した「自分は自分自身の納得のために生きる」「海外旅行をすることは…別の次元に入り込むことでもあると思う」「現実世界と別世界、日常と非日常、表庭と裏庭を行き来すること自体が冒険なのだ」「こんな楽しい毎日いいのかな？いいに決まってる」「旅に出て何をしたいのか？～「生きる」をしたい。時間の流れを感じていたい」といった言葉は同感と思いました。私が海外旅行が好き、本が好き、ドラマが好きなのはこの別次元に入り込むことが好きだからなのかもしれないなあと、今更ながら思いました。

コメント 1

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-04-09 09:14)