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コレラの時代の愛 [本]

ガルシア・マルケスの「コレラの時代の愛」を読みました。

コレラの時代の愛

コレラの時代の愛

  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/10/28
  • メディア: 単行本

「百年の孤独」を読んでガルシア・マルケスをもっと読みたいと思い「コレラの時代の愛」を読んでみました。愛している女性の父親の反対でその彼女とは結婚できず、彼女が別の男性と結婚してしまいその夫が亡くなるのを待ってその結果50年経ってからまた彼女に愛の告白をし、最後は船旅をしながらまた二人が結ばれるという壮大なお話でした。そこに行き着くまで実に様々なことがあり、それがまた夢のような目くるめくような人生で面白かったです。

フロレンティーノ・アリーサはフェルミーナ・ダーサに恋をする。手紙のやり取りをして「恋狂い」の一年を過ごす。「たくさんのバラを食べたり、オーデコロン1リットルを飲んだり」(この表現が強烈でした)しながらフロレンティーノは青春時代を売春宿で過ごし、愛の秘儀を学ぶ。フェルミーナに求婚すると彼女の叔母からOKの返事と2年後の結婚が決まった。しかしフェルミーナは授業中ラブレターを書いたことから学校を退学させられ、父親には反対される。父はフロレンティーノに会い娘に会うなと釘をさし、二人の仲を裂く。フェルミーナは父に連れられ戦争の始まる中、1年半もの海外へと旅行に出かける。しかし親戚の家に泊まることをあらかじめ知っていた二人は電報を通して連絡していた…。

その後フェルミーナは病気をしたときに診てもらった医師フベナル・ウルビーと結婚する。新婚当時は楽しく心浮き立っていた生活も年を経ると喧嘩が絶えなくなり冷めた結婚生活を送るようになる。一方フェルミーナに対してその愛が消えずにいるフロレンティーノは何人かの別の女性と付き合い、気心知れるとその彼女にフェルミーナのことを話そうかと真剣に思ったりしている。時にオスカー・ワイルドを見かけたり、ヴィクトル・ユーゴーを見かけたりしている。そしてフェルミーナの夫が亡くなるといよいよもってフロレンティーノは動き出す。フェルミーナに手紙を送り彼女に近づくのだった。しかしフェルミーナは怒りの手紙をよこす…。しかし会って話すようになり、船旅をすることになってお互いまた愛を確かめ合うのでした…。

話の展開や言葉の選び方などやはりワクワクでした。この作家の書くものはキラキラしてる。読んだ後の満足度がまたガルシア・マルケスを引き続き読みたい気分にしてくれます。

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-05-23 08:58) 

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