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長月烬明① [中国ドラマ]

中国ドラマ「長月烬明」(Till the End of the Moon)を観ました。

武侠天下中華エンタメ情報 on Twitter: "ドラマ「#長月燼明」  羅雲熙(レオ・ロー)、白鹿(バイ・ルー)が主演が務める本作より登場人物ポスター第一弾。魔神によって蹂躙された現世を救くべく、五百年前の過去へと戻った仙門の黎蘇蘇にまつわる愛憎渦巻く熾烈な仙魔の  ...

白鷺羅雲渓

(Tencent.comから拝借)

2023年の作品。IMDb評価は8.7。ファンタジーラブロマンス時代劇。壮大な物語で大作でした。4月から中国で放送が始まりすごい人気のドラマでこのドラマ関連ワードがたくさんトレンド入りしてました。レオ・ローのweiboにも度々このドラマ動画が投稿されイベントまで行っていたので、私も追うように観ました。芸術性が高い。映像美が半端ない。美しすぎる。3つの世界~人間、神、仙人の世界で男女二人の魂の関わりを描く物語。ストーリー展開も抜群でした。でもかなり苦しく辛かった。幸せな時間がわずかで、苦しい時間が長かったから。出演は好きなレオ・ローと「オオカミ君主とひつじ女王」で共演した息もピッタリのバイ・ルー。切なくて悲しくて苦しいことが多かったけれど、いいものを観ました。レオ・ローの代表作のドラマになりそうなくらい素晴らしいドラマでした。

魔神の澹台烬(タンタイジン)(レオ・ロー)が他の神と戦い魔神だけになりこの世界を破壊しまくり収拾がつかなくなったため、黎蘇蘇(リュ・ソソ)(バイ・ルー)が500年前の魔神になる前の彼の元へ送り込まれる。彼を魔神にさせないように。そして送り込まれた先が盛国で彼女は葉夕霧(イ・シワ)(バイ・ルー)となり、景国の第2王子で人質としてやって来ている澹台烬と結婚していた。澹台烬は盛国でも景国でもずっと人から愛されもせず虐げられてきた。母は彼を産むときに命を落とし、それを父が忌み嫌い父親からも憎まれていた。景国では兄が後に父を殺し自分が王となり弟の澹台烬を憎んでいる。夕霧も彼を嫌っていたわけだけど、中身が蘇蘇である夕霧に切り替わると彼に優しく思いやりのある言葉をかけ、実際に彼を守っていく。それまでは寝る前に鞭打ちしたり、残飯しか与えなかったりしていたが、鴉しか話す相手がいなかった澹台烬が自殺するところを夕霧が止め、二人で大みそかにショッピングに繰り出したりまじないを書いて景色を一変させ楽しい時間を過ごすと次第に澹台?は夕霧に心を許すようになっていく…。その一方で時折夕霧は彼を殺したいと思い、でも殺さず更生させなければならない胸の内がありそのことを簫凛(シュー・リン)(ダン・ウェイ)に話したりするとそれを澹台烬が聞いていて彼はまたもガッカリし裏切られた気分になる。また幼い時に育ての親代わりの家来にも見捨てられ、お迎えが来るがそれもまた彼への裏切り行為で彼を憎む兄の手下になっている。彼はいろんな人から何度も何度も裏切られては絶望する。それが悲しい…。

また舞台が移って夢の中。般若浮生というドラゴンの儚い夢の中に蘇蘇=夕霧が入り込み、桑酒(サンジュ)(バイ・ルー)となる。彼女はこの世界では蛤族の公主。そして澹台烬が戦争の神、冥夜(ミンエ)(レオ・ロー)になっていた。戦神の冥夜が悪い神々と戦い負傷した時、桑酒に助けられる。桑酒は自分のエネルギーを彼に与えたことで不老不死でいられなくなっていた。そのことで父が責任を取ってほしいと冥夜に桑酒との結婚を迫る。そして二人は結婚。しかし冥夜は「桑酒の部屋に行かないし、好きな人ができたら離婚することも構わない」と突き放す。でも桑酒は仲良くなるために冥夜の好きな武術を身に着けて彼に近づこうとする。ある日冥夜が命がけの戦いをしなければならなくなった時少しずつ桑酒を好きになっていたのに「一瞬たりとも好きになったことはない」と嘘をつきわざと彼女を突き放し離婚するが、それも自分がいなくなる後のことを考えてのことだった。別れる前に一度一緒に寝たいと桑酒は冥夜の部屋を訪れる。お互い好きになったのに最初で最後の同衾。切ない…。

冥夜は戦いの後吹き飛ばされ傷ついていた。宇宙の女神からもらった一度だけ使える冥夜との手に絡ませた糸によって空間と時間を超えて桑酒は冥夜を救いにいく。桑酒は冥夜に嫌われていると思っているので彼の目の負傷が治るまで看病すると決める。目が治った冥夜は桑酒が看病してくれていると気づくが目が見えないふりをして少しでも長くその生活を楽しんでいた。更なる戦が始まったことを天歓(テンファン)(別の世界では冰裳(ビンチャン)(チェン・ドゥリン)が知らせにやって来ると、冥夜が書いた置手紙を天歓が燃やしてしまう。天歓は蛤族のパワーを無断で使い冥夜にエネルギーを補給した上、蛤族を襲撃したため桑酒の父と兄は亡くなってしまう。自分が関わらなければ父も兄も国も滅ぼされることはなかったと後悔する桑酒は、怒りを爆発させいきなり悪魔になり誰の手にも負えなくなる。そこへ戦神の冥夜が手を差し伸べようとする。天の怒りを買い稲妻が桑酒に当たるのを冥夜が自分の体を張って阻止する。そして桑酒がおかしくなって悪の道に進んだのは自分のせいだと思い、冥夜自身も魔神になろうとする。人生を振り返って冥夜は涙を流す。そして夢から醒める。

そしてまた元の世界、澹台烬と夕霧がいる世界に戻る。夢、涙、愛の糸の3つが澹台烬を魔神にしない鍵と言われていた夕霧は、夢と涙は達成したので残る愛の糸を成長させるため澹台烬に自分を愛してほしくて、元九尾の狐、今は七尾の狐から恋愛のアドバイスをもらいながら実行しようとする。そして澹台烬の心も溶け笑顔が多くなっていくのもつかの間、澹台烬が夕霧が裏切ったのではないかと疑心暗鬼になる。夕霧が自分の国の盛国のために兄の清宇に情報を流していたのではないのかと。そして盛国が滅びると冰裳が澹台烬の庇護を求めてくる(それは今まで相思相愛だった冰裳の簫凛への裏切りの行為でもあった)好きでもない冰裳を澹台烬はそばに置くことにし夕霧をわざと避ける。澹台烬は景国の王となり盛国をも治める王となる。夕霧は本気で澹台烬が好きになり仲直りし、またも少しラブラブになり、七夕祭りと水かけ祭りのような祭りを楽しむ。美しい花火や灯火、フロート。幸せもつかの間毒入りおかゆ騒ぎがあり、またも夕霧が自分を殺そうとしているのではと怪しむ澹台烬(実際は冰裳の仕業だと後になってわかる)そして怪しい夕霧をそれでもそばに置きたいけれど夕霧は昔から簫凛が好きと豪語しているので心が複雑な澹台烬。その後夕霧が女王になることを受け入れ二人が結婚する。そして結婚式当日、夕霧は澹台烬に向かい合うと彼を刺す。じわじわと毒が回る釘を彼の心臓に刺す。「戻ってきたのは殺すため」「一度も愛したことはない」と夕霧は澹台烬に言う。またしても裏切られ傷つけられる澹台烬。その後災難を全部チャラにするというブレスレットを手に入れ、夕霧と自分でつける。ある日夕霧は澹台烬に自分の使命を告白。「澹台烬が魔神になるのを妨害するため自分がいる」と。そして夕霧は自分の神聖な魂のエッセンスのようなものを澹台烬に与え、「これでイーブン」「もう会わない」と言い残し亡くなる。その前には雷に打たれる澹台烬を庇って夕霧が雷に打たれていた。澹台烬は災難をチャラにするブレスレットが夕霧の腕から外れて壊れてしまったのに気づき元に戻そうと必死になる。彼女の死によって彼女と離れ離れになるのが耐えられない。なぜなら彼女が愛を教えてくれた唯一の人だったから。澹台烬はどんなことがあっても夕霧と一緒にずっといたいと願い、棺に一緒に入り寄り添って寝るのでした…。涙なしには観れないシーンでした。

長くなったので②に続きます。

先に評価を。naonaoお勧め度★★★★★[王冠]

そしておまけ:このドラマは二人の苦しい胸の内が続き、明るい場面は観終わってみると全体からみるとわずかでしたが、この曲が流れる場面は二人の幸せなシーンの時でした。このメロディが聴いた瞬間から好きでした。双笙さんが歌うOnly You。


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-05-21 12:10) 

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