家族の名において

中国ドラマ「家族の名において」（原題：以家人之名）(Go Ahead)を観ました。

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2020年の作品。IMDb評価は8・6。血の繋がらない家族のハートフル、ヒューマンドラマ。評価があまりにも高く、出演者のソン・ウェイロン（宋威龍）がハンサムで格好いいと評判だったので観てみました。しんみりとして泣かされ、時にハラハラドキドキ、笑わせてくれてですごく良くできたドラマでした。特に育ての親で食堂を切り盛りしてるお父さんがいい人すぎて、その人柄に惚れました。毎週2話ずつ見てたのですがホッとできるドラマでとっても良かったです。

料理屋を営む李海潮（リー・ハイチァオ）（トゥー・ソンイエン）は妻を亡くし、男で一つで娘の尖尖（ジェンジェン）（タン・ソンユン）を育てていた。二階に引っ越してきた凌和平（リン・ハーピン）は妻と息子の凌霄（リン・シャオ）（ソン・ウェイロン）と娘の４人の家族だったが、 尖尖の持って行ったクルミで喉を詰まらせて下の子供を亡くしたことで妻の陳婷（チェン・ティエン）が錯乱状態となり、夫と息子を残して家を出て行ってしまった。警察官の凌和平は勤務時間が不規則なので下の料理店を営む李海潮のところに息子の凌霄を預け、李海潮と二人三脚で共に子育てを始める。また賀梅（ハー・メイ）（ユエン・ラン）は李海潮とお見合いをし連れ子の賀子秋（ハー・ズーチウ）（チャン・シンチョン）を連れてきたが、賀梅には事情があり子供だけを李海潮の元に置いて行ってしまう。しかしお人よしの李海潮は賀子秋も我が子のように育てていく。

ストーリーは主に凌霄とその母陳婷の関係、賀子秋とその母賀梅、また賀子秋とその父の関係、そして尖尖と凌霄と賀子秋の三角関係（のち尖尖と凌霄がカップルになる）、尖尖と友人の斉明月（チー・ミンユエ）（スン・イー）や唐燦（タン・ツァン）（ホー・ルイシェン）の関係と友人たちの親子関係などを見せながら話が進みます。

ここに出てくるお父さんの李海潮がとてもいいお父さんで人としても素敵で惚れた。若いころ見合いした賀子秋の母賀梅と最後は結婚することになってとっても良かったです。また凌霄の母陳婷が身勝手すぎて、そのために振り回されてる凌霄が気の毒すぎた。最後は何とか和解し、シンガポールから押しかけてきたけど無事戻っていったのですっきり。賀子秋もその母賀梅に自分が愛されていなかったという誤解が解けて良かった。母役の賀梅役のユエン・ランさんがとっても美人だった。全て最後は丸く収まりホッとしました。毎回泣いたり笑ったり、脚本がいいのだと思いました。中国の現代劇には（観たい俳優さんが出ている場合は別です）しかもホームドラマにはあまり興味がなかったのですが、これは観れて良かったです。

またこのドラマに出てくる小説には縁があるなと思いました。好きなパウロ・コエーリョの「アルケミスト」の一節「何かをやろうとしたらその途端に世界が味方する」という言葉が出て来たり、日本のドラマ「silent」に出てきた若菜晃子の本に出てきたガルシア・マルケスの「百年の孤独」を読もうと思っていたら、このドラマにこの「百年の孤独」が出てきたり。それで「百年の孤独」を読んだけれど読めて本当に良かったと思いました（その後ガルシア・マルケスの文章が好きだと思い「コルラの時代の愛」なども読んだのですが、村上春樹の「街とその不確かな壁」のレビューにも書きましたが村上春樹の小説にも「コルラの時代の愛」が出てきて色々繋がり＝シンクロニシティが起きて私としては楽しくなりました）またドラマに出てきたウサギの絵の描いてある飴が懐かしかった。中国旅行してた時よく量り売りのこの飴を買って持ち歩いて食べてたので。味が不二家のミルキーみたいな飴で、歯にべったりくっつく飴だったけれど。もう30年以上前の話ですが、今でもあるんだなあと思いました。文句なしに大好きなドラマでした。naonaoお勧め度★★★★★

おまけ：ドラマで使われたEason Shen(沈以誠)の歌う Rain(雨)。しんみりしたいい曲です。

コメント 1

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-07-29 14:10)