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大地 [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「大地」(The Good Earth)を観ました。

大地(字幕版)

大地(字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2020/09/05
  • メディア: Prime Video

1937年の作品。IMDb評価は7.5。パール・バックの「大地」を映画化。アカデミー賞主演女優賞受賞(ルイーゼ・ライナー)、撮影賞受賞。パール・バックの「大地」は好きな小説なので観れて良かったです。映像化するとより訴えるものがあり(特にその貧しさやイナゴの大群が農地を襲うその凄まじさ)白人の手によってしかも1930年代によくこうもうまく映像化ができたなあとびっくりです。白黒映画、英語音声。

農夫である王龍(ワンルン)(ポール・ムニ)が近くの屋敷で働く奴隷の阿蘭(オーラン)(ルイーゼ・ライナー)を娶ることになった。式の前日お茶を出したり体を洗ったりしていると父親が贅沢だと王龍を叱り飛ばす。「結婚したって食いぶちが一つ増えるだけだ」という。阿蘭は無口で、従順、よく働き料理もうまい。収穫時に嵐に見舞われ出産日間近なのに阿蘭も畑に出て収穫を手伝い親戚や近所の人にも褒められる。「出産前日まで働く嫁は他にはいない」と。長男が生まれ、次男が生まれ、そして長女が生まれる。飢饉で北から人が移動してきた。土地が枯れ収穫できない。それまでコツコツ働いて貯めたお金で土地を買ってきた王龍だが、叔父に土地を売って食べ物にしろと言われても決して土地を売らなかった。土の入ったスープを飲んで飢えと寒さを忍んでいた。いよいよこの土地を離れなければならない時、家族全員で汽車に乗り込み南へ移動。時は1911年の辛亥革命時で、街では金持ちの家から金品を略奪。その時妻の阿蘭も群衆に紛れて屋敷に入りもみくちゃにされ宝石を発見。持って逃げようとしたところ軍人に捕まり銃殺される一歩手前で解放され命拾いをする。阿蘭が見つけた宝石を持って一家で村に戻ると、たくさんの田畑を買い、村人に施し、家を買い、長男は大学へ、次男は畑を手伝い、そのうち王龍は歌踊りを楽しむようになり踊り子に夢中になる。土地屋敷を彼女に与え、宝石はすべて使い果たす。宝石がたくさんあった時に真珠2粒が欲しいと言った阿蘭に残したその真珠も取り上げ、その踊り子に上げる始末。その踊り子は王龍の次男に目をつけ靴を渡し告白(女性が靴を男性にあげるのはその女性が男性がを好きという意味)。次男は父の王龍に隠れて踊り子に会うようになり、それから王龍はハッとする。イナゴの大群が田畑を食い荒らすのを防ぐため、長男の知識を使って石油をまき火をつけイナゴを焼き殺す作戦に。見事成功。風向きも応援してくれた。踊り子の屋敷を売り真珠も妻の阿蘭に戻し、以前から具合の良くなかった妻が息を引き取った…。

CGがない時代、イナゴの大群の撮影などどうやってできたのだろうかと不思議です。だからこそアカデミー賞撮影賞を受賞してるのでしょうが。パール・バックの小説はこの後その子供、また孫の時代を描いていきますが、初代の王龍の時代が最も貧しくてそして一番ダイナミックな人生なので映画化するのに最もふさわしいと思いました。細かいところは忘れていたのでもう一度「大地」を読み直そうかなあと思いました。naonaoお勧め度★★★★★[王冠]

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2023-09-26 15:37) 

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