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「松原勝也(ヴァイオリン)の現在」/ 日本橋HD DVD プラネタリューム [観劇・踊り・イベント・ライブ]

今週は、アサヒビール本社ロビーで不定期に開催されるロービーコンサートに行ってきました。今回は101回目。私は10回くらいしか参加したことないのですが、今回は「松原勝也(ヴァイオリン)の現在」と題し以下の演目が演奏されました。ヴァイオリンの他、ピアノ、ギター、フルート、パーカッションによる演奏会。

「4つのスペイン民謡」(F.G.ロルカ採譜)
  1.トランプの王様(伊左治直編曲)
  2.4人のラバひき(林光編曲)
  3.セビーリャの子守歌(寺嶋陸也編曲)
  4.アンダ・ハレオ(吉川和夫編曲)
「散歩についての、3つか4つ」(伊左治直)
「ヴァイオリン・ソナタ 第3番」(吉川和夫)
「冷たい風吹く地上から」(高橋悠治)
「メメント~フルートとギターのための」(林光)

「ヴァイオリン・ソナタ」(F.プーランク)

スペイン民謡、特にアンダルシア地方の民謡って初めて聞いたのですが、なかなか素敵でした。また演目はほとんどがアンダルシアのグラナダに生まれた詩人、劇作家のロルカという人に因んだものだったのですが、昨年ロルカ没後70年の記念コンサートなども行われ、それをプロデュースした松原勝也氏が自ら出演、演奏してくれたというのもすごい事なのだなあと思いました。スペイン各地の民謡採集のほか、ロマ(ジプシー、ヒターノ)の歌にも興味を持ったロルカは、自分自身で十数曲しか記譜し残してないらしいのですが、今でもこれらの民謡はスペイン本国で愛唱され続けているとのことです。

そしていつもの事ながらブレイクにはお約束のこれ↓。


 

今回はビールでなくカクテルパートナー(キウイ、今夏限定)を頂きました。ご馳走様

会場のアサヒビール本社のある浅草は(厳密に言うと浅草でなく墨田区吾妻橋ですが)かなり近くて、嬉しいです。このロビーコンサートは”市民パトロネージュ制”というのを取っていて、アーティストを応援する意味で、気持ちに見合った入場料を最後に払い、アサヒビールがアーティストにこの集まったお金を全額渡すシステムになっています。ちょっと変わってていい仕組みです。

生の楽器演奏聴くのはやはりいい。豊かな時間でした。

スペイン民謡集

スペイン民謡集

  • アーティスト: アンヘレス(ヴィクトリア・デ・ロス), サネッティ(ミゲル), ガルーシア=ロルカ
  • 出版社/メーカー: 東芝EMI
  • 発売日: 2006/11/22
  • メディア: CD
スペインの歌 第2集

スペインの歌 第2集

  • アーティスト: ベルガンサ(テレサ), イエペス(ナルシソ), ファリャ, ロルカ
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルクラシック
  • 発売日: 1997/07/25
  • メディア: CD

 

 


また先日は「日本橋HD DVDプラネタリューム」に行ってきました。日本橋三越本店の斜め前に平屋のカフェとドーム型のプラネタリュームがすぐ見え、かなり目立ってます。「星空の贈り物」(25分)と「宇宙へのパスポート」(40分)の2本が上映されていて、その平屋のHD DVDカフェで、上映の合間にお茶しながら、楽しいプラネタリュームの時間でした。

ホームページ:http://www.tfm.co.jp/star/

IMG_0001 IMG_0002

「星空の贈り物」は日本が世界に誇るブランド「新日本様式100選」に認定された世界最高峰プラネタリューム「メガスターⅡ」によるもので、とにかく画像が素晴らしかったです。何せ世界最高峰プラネタリュームなんです。日本の技術って本当にすごい

プラネタリュームは、オーストラリアのどこかの都市で見て以来18年ぶりでした。南極のオーロラ、チベットの雪、日本橋の流星・・・・すごく素敵でした。オーロラをもっと長く見ていたかったです。美しいオーロラは、何かの生き物のような、でも七色で本当に透明なカーテンがあたかも自分の意志をもって動いてるような、不思議な感覚でした。ちょっと恐怖さえ覚えました。空に吸い込まれる感じで・・・。本物のオーロラを見たことがないのですが、まさに疑似体験、というより映像がすばらしいので、もしかしたら本物より本物っぽいかもしれません。それからチベットの夜空に流れ星がたくさん流れたと思ったら、見る見る間に雪が降り出し、こちらもすごく不思議な感覚でした。オーロラ同様、空に吸い込まれるようで、ちょっと怖くて。チベットでの夜空は実際に16年前に見ていて、まさに星降る夜とはこういうことだ、と体験していますが、このプラネタリュームでも体験できて嬉しかったです。久々に見たたくさんの流れ星は幸せな気分にさせてくれます。

また「宇宙へのパスポート」(Passport to the Universe)は宇宙旅行への誘いなのですが、NYの自然史博物館付属のプラネタリュームで2000年から4年間トム・ハンクスの声で、200万人を動員したヴァーチャル宇宙旅行で、日本語版は山寺宏一が担当し、太陽系をめぐる木星、土星、太陽系から離れたオリオン大星雲、超銀河団などへ宇宙旅行に行くというものでした。坂本龍一と矢野彰子の娘、坂本美雨も声の出演をし、ジブリ映画の「ゲド戦記」の主題歌を歌った手嶌葵が歌を歌ってました。こちらは「星空の贈り物」よりさらに感動しました。何せ宇宙旅行ですから。地球を離れて、太陽系を離れて、銀河系を離れて、超銀河団を離れて・・・と実際にお金をいくら積んでもできない宇宙旅行の果て近くまでをバーチャルにできてしまうのですから、すごい。星がビンビンと流れて行き、どんどん地球から離れて一体どこに地球が行ったかもわからなくなり、本当に地球の小ささを体験しました。地球は宇宙から見たら、塵や埃にもならないくらいちっちゃなちっちゃな存在で、吹けば飛ぶ存在。こんな小さな地球にいること、宇宙の底なし沼のような大きさに改めて思いを馳せました。そして最後はブラックホールに吸い込まれて、あっという間に地球帰還です。

この宇宙の巨大さのことを考えると、生物(宇宙人)がこの宇宙にいないと否定する人のほうが可笑しいと思えてしまいました。やはりどこかに宇宙人いるんだろうなあと、これを見終わって素直に思いました。

宇宙連詩という宇宙に関しての詩が、ある言葉を取り出し繋がって詩になり、24篇ほどの詩がこの中で読まれいったのですが、その詩も素晴らしかったです。この詩は2006年10月から今年3月までインターネットにて一般公募と、詩人、文化人による寄稿を組み合わせ完成し、この連詩は2007年12月に国際宇宙ステーション、日本実験棟「きぼう」に保管されるとのことです。

こういったプラネタリュームに行って宇宙の広大さに思いを馳せたり、最近私はメキシコの遺跡のアップをして当時の気分をまた味わっているのですが、そんなことをしていると日常のつまらない些細なことはどうでもよくなり、気分がすごく浄化され、晴れ晴れしい気分になります。日常の憂さも晴れるというもの。このプラネタリュームの「星空の贈り物」「宇宙へのパスポート」は6月下旬まで。すごくお勧めです。

星空年鑑―Astroguide (2007)

星空年鑑―Astroguide (2007)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: アストロアーツ
  • 発売日: 2006/11
  • メディア: 大型本
星空を歩く本

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  • 作者: 藤井 旭
  • 出版社/メーカー: インデックスコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 単行本
星空ガイド2007

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
  • 発売日: 2006/12/20
  • メディア: 大型本
Newton (ニュートン) 2007年 06月号 [雑誌]

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ニュートンプレス
  • 発売日: 2007/04/26
  • メディア: 雑誌
天文年鑑2007年版

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
  • 発売日: 2006/11/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 
いま二人が一番伝えたい大切なこと―アセンション・フォトンベルト・多次元世界・プラズマ宇宙論-これからこうなる。こう

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  • 作者: 船井 幸雄, 中丸 薫
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 単行本
富と宇宙と心の法則

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  • 作者: ディーパック・チョプラ
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 単行本

 

宇宙を味方にする方程式

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  • 作者: 小林 正観
  • 出版社/メーカー: 致知出版社
  • 発売日: 2006/02
  • メディア: 単行本


メキシコのサンクリストバル・デ・ラス・カサス [旅の思い出・中南米編]

メキシコの都市でどこが一番好きですかと聞かれたら、私はオアハカか、サンクリストバル・デ・ラス・カサスと答えます。オアハカもサンクリストバル・デ・ラス・カサスも、その街とその近郊はスペインの植民地時代の香りもプンプンながら、先住民がたくさん住んでいる地域であでやかな民族衣装が見られるのがすごく素敵です。街もほどよい大きさであまり大きくないのが良かった。特にサンクリストバル・デ・ラス・カサスでは。落ち着けます

サンクリストバル・デ・ラス・カサスの近郊はこんな↓感じ。

土産物屋  Casa

  カサ(家)  こども
近郊のサンファン・チャムラ村↓では日曜日に市が立ち、にぎわいます。華やかです。

サンファン・チャムラ村

サンファン・チャムラ村  サンクリストバル・デ・ラスカラス近郊

本当は教会の中も写真撮りたいくらい素敵でしたが、祈ってる人がたくさんいてシャッター切れませんでした。暗闇の教会内には床一面にろうそくが立てられ、松の葉を焚いてお香にしてました。チベタンの寺を何故か思い出させる同じ雰囲気を持った教会でした。のちにグアテマラのチチカステナンゴの教会などでも同じように感じました(関連記事はこちら)。チベットの寺と中米の教会が同じ雰囲気を持ってるというのも何とも不思議。同じモンゴロイドだから似てるのかな

近くの土産物屋さん↓。刺繍の布が美しいです。

織物

グアテマラにも近いのでここの布はグアテマラの布によく似てます。私はこういう布に目がないので、ここでは我慢しましたが、グアテマラでは思い切ってたくさん買い、飛行便で送りました。

織物

屋根瓦↓も何ともいえず落ち着けます。何だか日本みたいで。オアハカとサンクリストバル・デ・ラス・カサスのあたりはこの屋根瓦が本当に素敵です。

カラフルな織物

こちら↓はサンクリストバル・デ・ラス・カサスのサンクリストバル教会への道。小高い丘の上に教会があります。奥の階段を上らないといけません。

サンクリストバル教会への道

丘の上の教会から街をパチリ↓。高いところに昇ると気持ちいい

サンクリストバル教会からの眺め

サンクリストバル教会かカテドラルの周りにいる布売り屋さん↓。

物売り  物売り

布を売りながら子育ても食事もここでします↓。アジアのマーケットで働く女性と同じです。

物売り

子供が子供をお守り↓してます。昔の日本と同じです。

子守り

街中のメルカド(市場)。たくさんのベルドゥラス(野菜)が売られてました↓。

パパス(じゃがいも)  

もうそろそろ店じまい。

メルカード 

一見素敵なところで雰囲気も良かったので、私は住んでもいいなあと思ったのですが、実際のサンクリストバル・デ・ラス・カサスのあるチアパス州は、経済的にはメキシコで最も貧しい州の一つで、中米からの不法入国者も多く、治安が良いとは言えません。ほとんどが農民で、3分の1はマヤインディヘナ(先住民)、栄養失調に苦しむ人が40パーセントもいるという統計もあります。安宿に泊まっていたとき、一人の6,7歳くらいの女の子が夕方部屋に訪ねてきたので用件を聞くと、「トルティージャ(とうもろこしの粉で作ったパン。こちらでは主食)を買って。これが売れるまで家に帰れないの」と言うのです。「朝からずっとお母さんが焼いたトルティージャを売っていて、いつも完売しない限り家に帰れない」と。子供が小さいながら働いているのは中国でもインドでも良く見てたので、特にショックでもなかったのですが、メキシコもインドや中国に負けず劣らず貧しいんだなあと実感したのを覚えてます。特にメキシコの南部、チアパス辺りは。またマヤインディヘナ(先住民)たち=サパティスタ民族解放軍(EZLN)が権利を主張して武装蜂起、政府に対抗する一方、そのEZLINに反対する組織が出て対立し、お互いに村を襲撃したり、ツーリストの乗るバスを襲ったりといろいろあり、2000年代に入ってかなり物騒になったようです。

今はどうなってるのだろう愛しのサンクルストバル・デ・ラス・カサス

メキシコのごはん

メキシコのごはん

  • 作者: 銀城 康子
  • 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 大型本
 
極彩色メキシコ巡礼

極彩色メキシコ巡礼

  • 作者: 小野 一郎
  • 出版社/メーカー: 晶文社
  • 発売日: 2001/02
  • メディア: 単行本
 
オアハカ日誌

オアハカ日誌

  • 作者: オリヴァー・サックス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2004/02/20
  • メディア: 単行本
 
仲間と誇りと夢と―メキシコの貧困層に学ぶ

仲間と誇りと夢と―メキシコの貧困層に学ぶ

  • 作者: 工藤 律子, 篠田 有史
  • 出版社/メーカー: JULA出版局
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 単行本
 
図説 メキシコ―混血が生む新しい民族文化

図説 メキシコ―混血が生む新しい民族文化

  • 作者: 宮本 雅弘, ベアトリス・バルバ・デ・ピニャ チャン, 白田 良子, ロマン・ピニャ チャン, 村上 達也, 敦賀 公子
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2001/10
  • メディア: 単行本

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メキシコのパレンケ遺跡 [旅の思い出・中南米編]

メキシコの遺跡第2弾はパレンケ遺跡。パレンケ遺跡はメキシコの遺跡の中でも最も素晴らしい遺跡のひとつだと言われてます。そして私がメキシコの中で一番好きな都市、サンクリストバル・デ・ラス・カサスからバスが出ています。(サンクリストバル・デ・ラス・カサスに関しては近いうちにアップします)

行ったときにはこんな感じで靄がかかって神秘的でした。

パレンケ遺跡   パレンケ遺跡

パレンケ遺跡   パレンケ遺跡

神殿に人が小さく見える↓と思いますが、ここも他のメキシコの遺跡同様、昇れます。あちこち歩き回り、こんなとこに昇るにはやはり体力が必要なので、できるだけこういう場所は若いときに出かけるのがお勧めです。 
パレンケ遺跡

パレンケ遺跡

ここパレンケ遺跡はマヤの遺跡です。マヤ文明の遺跡はほとんどがこんな緑の生い茂るジャングルの中にあります。行った時はかなり蒸し暑く、うだる感じでした。ジャングルの中の遺跡は素敵だけど、歩き回ってると暑く、汗だくです。さすがにジャングルの中

パレンケ遺跡  パレンケ遺跡

パレンケ遺跡  パレンケ遺跡

いつものことながら、何が何の神殿なのか不明です。碑銘の神殿、太陽の神殿、葉の十字架の神殿、十字架の神殿などがありますが、どれが一体どの神殿だったのか、よくわかりません。すぐに整理しないとダメですね。知ってる方、教えてください

パレンケ遺跡  パレンケ遺跡

パレンケ遺跡  パレンケ遺跡

パレンケの遺跡のピラミッドの中から王の墳墓が発見され、そのひとつの石版がまるで宇宙人ではと思わせるようなレリーフが発見されたので「パレンケ宇宙人説」まであります。下の写真↓は何代目かの王のレリーフ。メキシコシティのメキシコ国立人類学博物館に行くと、たくさんこのようなレリーフが見られます。(この博物館は絶対に外せません。ここに行けばメキシコ全土から出土したものが見られます。しかもすごく立派な博物館で、感激しました)

パレンケ遺跡

以下、マヤの予言集「チラム・バラム」からの詩。

食べよ、食べるがいい、何時にはパンもある。飲め、飲むがいい、汝には水がある。あの日、汝は土地を手に入れた。あの日、大地は輝かしい光に満ちていた。あの日、雲が湧き上がった。あの日、山が怒った。あの日、一人の強者がこの土地を襲った。あの日、全てのものが廃墟と化した。あの日、しなやかなる木の葉は散っていった。あの日、死者の目は閉ざされた。あの日、木には三つの死体がかけられていた。あの日、老人もその木につるされた。あの日、戦いの旗が高く掲げられた。そして、彼らは森の奥深く散り散りになっていったのだ。

パレンケの人々は世界を知っていたのではと言われてます。アンコールワットと似たモチーフが多く、エデンの園の木に似てるモチーフ、また土偶の顔は世界中の民族の顔になっていて、インド人、アラビア人、中国人の顔などに見えます。謎だらけのマヤ文明、パレンケ遺跡。真実はいつ明らかにされるのでしょう

マヤ文字解読

マヤ文字解読

  • 作者: マイケル・D. コウ, 増田 義郎
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2003/12
  • メディア: 単行本
幻のマヤ文明―メキシコの遺跡と文化遺産 (1972年)

幻のマヤ文明―メキシコの遺跡と文化遺産 (1972年)

  • 作者: 並河 万里
  • 出版社/メーカー: 形象社
  • 発売日: 1972
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新しい考古学と古代マヤ文明

新しい考古学と古代マヤ文明

  • 作者: ジェレミー・A. サブロフ
  • 出版社/メーカー: 新評論
  • 発売日: 1998/10
  • メディア: 単行本
 
マヤ終焉―メソアメリカを歩く

マヤ終焉―メソアメリカを歩く

  • 作者: 土方 美雄
  • 出版社/メーカー: 新評論
  • 発売日: 1999/12
  • メディア: 単行本

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龍宮物語を観劇 / 人にやさしいコンサート [観劇・踊り・イベント・ライブ]

チラシ画像

麻布die pratzeにて劇団ブギ☆ウギによる「龍宮物語」観てきました。

浦島太郎の話と沖縄の海の保護問題をミックスさせたストーリーで、竜宮城にいる乙姫様がずっーとずっーと浦島太郎と再会できる日を待っているのですが、その一方でサンゴで出来てる竜宮城が人間のためにサンゴ礁がダメになり、困り果てて乙姫様が地上に出て浦島太郎に再会する・・・というなんとも奇妙な、でも面白い話でした。

地上での浦島太郎のほうは何度も何度も何度も何度も生まれ変わって、すっかり乙姫を忘れてるのですが、会えば何となく懐かしく見覚えがある感じなのです。一方乙姫のほうは既に1000年も生きていてずっとひとすじに浦島を思ってきたので、それはそれは再会を喜びます。

海の中でも悪の勢力と善の勢力がしのぎ合い、途中ドタバタに走って、何ともヨシモトを思わせるノリの笑いも盛りだくさんでしたが、どうせ笑いに走るならもっともっとコメディタッチにしたほうが楽しかったかもなあと思えました。

玉手箱の中に本当に入っていたのは龍球という大変大切なものだった、というのですが、本来浦島太郎が玉手箱に入れて地上に持ち帰るはずだったのに、それが何故か竜宮城の中にいる一人の男の子の体に入って、彼の感情によってコントロールされてしまい、彼が怒ると龍が外に飛び出して竜宮城を破壊するという話になっていて、最終的には龍が外に出て竜宮城は破壊、地上に龍が舞って、浦島太郎も乙姫も沖縄の人たちが信じる天国、ニライカナイという桃源郷へと行ってしまう、という話でした。

「ニライカナイ」で会いましょう。それがこの話の合言葉でした。

この地球温暖化やリゾート開発で、沖縄の海からどんどんサンゴ礁がなくなっているのも事実だと思います。本当に沖縄のどこかで竜宮城の乙姫様たちが困っているんじゃないかなとふと思わせてくれる劇でした。

会場に入る前に、水色のシリコン製のリストバンドを頂きました。それはこの劇団がこの劇をするに当たって沖縄の海を守るために収益金の中からお金を寄付して買ったリストバンドだったようです。今はいろんなリストバンドがあるのだと感心しました。

ニライカナイや浦島太郎の謎を扱った本が結構出ていてびっくり。この機会に読みたいと思います。

ニライカナイ 神の住む楽園・沖縄

ニライカナイ 神の住む楽園・沖縄

  • 作者: 三好 和義
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2002/06
  • メディア: 単行本
ニライカナイからの手紙 ポストカードブック

ニライカナイからの手紙 ポストカードブック

  • 作者: 松岡 寛
  • 出版社/メーカー: キネマ旬報社
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 単行本
 
浦島太郎はどこへ行ったのか

浦島太郎はどこへ行ったのか

  • 作者: 髙橋 大輔
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2005/08/24
  • メディア: 単行本
 
浦島太郎の謎

浦島太郎の謎

  • 作者: 長田 ふみと
  • 出版社/メーカー: 文芸社
  • 発売日: 2002/04
  • メディア: 単行本

 

 


また先週末は、毎年恒例となる5回目のマルサンアイ主催「人にやさしいコンサート」に行ってきました。私は3回目の参加。今年はエプソン品川アクアスタジアム内のステラボールにて。出演アーティストはマルサンアイの豆乳のCMに出演中のZuTTO(篠原ともえ・松本英子)、MAY、玉城ちはる、浜崎貴司。ライブはどんなライブも楽しく、いいですね。ZuTTOのほかは知らないアーティストだったのですが、皆それなりにいい味出してうまかった。さすがプロです。3時間半くらいの長いライブでしたけどちょこちょこ休憩入ってよかったです。帰りには、お約束のお味噌と豆乳をお土産に頂いて帰ってきました。豆乳体にいいし大好きなので、すごく嬉しいです。マルサンさん、毎年ありがとう

      

 

豆乳おいしいレシピ

豆乳おいしいレシピ

  • 作者: 千葉 真知子
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2005/07/08
  • メディア: 大型本
 
カラダに効く豆乳100レシピ―驚きの大豆パワーでキレイになる!

カラダに効く豆乳100レシピ―驚きの大豆パワーでキレイになる!

  • 作者: 井上 正子
  • 出版社/メーカー: ヌーベルグー
  • 発売日: 2002/09
  • メディア: 単行本


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モダン・ミリー(ミュージカル) [観劇・踊り・イベント・ライブ]

モダンミリー

公式サイト:http://www.fujitv.co.jp/events/stage/millie/index.html

初台にある新国立劇場で「モダン・ミリー」観てきました。幕間が15分入って2時間30分ほどのミュージカルです。生演奏、煌びやかな衣装、たくさんの変わる舞台セットが素敵でした。ポンポンとテンポが良く、出演者皆がそれぞれの役の個性を存分に出してるので本当に笑えました。2002年のトニー賞でベストミュージカル賞をはじめ6部門の受賞をしたラブコメディミュージカルというタイトルに恥じない素晴らしいミュージカルでした

1920年代を舞台に田舎からNYに出てくるモダンな娘ミリーを中心に話が進みます。前田美波里演じる、ホテル経営で怪しい人身売買をしてる中国人役が妙におもしろかったし、主役のミリー役の紫吹淳とともに財閥令嬢役の樹里咲穂が女性の可憐さを出していて、社長役の岡幸二郎とのやりとりがメチャクチャ笑えました。皆、歌がうまくて惚れ惚れ。チャールストンの踊りも決まってたし、数々の歌も素敵でこのCDが思わず欲しくなりました。ほかに得たいの知れないハンサムボーイに川崎麻世、大スターを今陽子が演じ、本当にそれぞれがその役に徹して、味を出してるのでブラボーな舞台でした。

日本人の演じるミュージカルは今回初めて観たのですが、決して本場ブロードウェイのミュージカルにも引けを取らず、レベルが高くて、あまり期待して行かなかったのを良い方向に見事に裏切ってくれました。宝塚の男役トップスターだった紫吹淳の、退団後初主演ミュージカルとなるこの作品に、紫吹淳自身は「(玉の輿を夢見る田舎娘ミリーの)愛よりお金というのは自分とリンクする。お金より愛とは言い切れない」とインタビューで沸かせ、「役を通じて私が変わることを期待して」とアピールしていたようですが、劇の中では「お金より愛」にミリーが変わっていきます。

ストーリーはラブコメディなので軽くて素敵。途中までそれなりに波乱万丈、ドタバタでテンポ良く進み、最後はハッピーエンドとなるので見終わった後の気分も最高。去年の夏のムービンアウト以来のミュージカルですが、生でのミュージカルはやはり本当にいいものだなあと、しみじみ思いました。

演出、振付けは全米での「モダンミリー」の演出、振付けをしたジョーイ・マクニーリー。また2002年にミュージカルとなる前に作られたジュリー・アンドリュース主演の映画があり、こちらも是非見てみたいと思いました。会場にはたくさんの花が飾られていて、米倉涼子、由紀さおり、菊川玲などの芸能人からの花などたーくさん。花の香りが会場中に漂っていて花の香りに窒息しそうなほどでした。また行きたいなあ、ミュージカル。

こちら↓は映画「モダンミリー」

モダン・ミリー

モダン・ミリー

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2004/11/26
  • メディア: DVD
 
こちらは↓モダンミリー(原題Thoroughly Modern Millie)の2002年トニー賞でのパフォーマンス。Forget About the Boyを歌ってます。衣装が日本での公演とかなり似てます。でも日本のステージのほうが日本人が華奢で小さいのでもっと軽やかです。


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