300(スリーハンドレッド) [戦争関連映画]
映画公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/300/
「300(スリーハンドレッド)」観てきました。
スパルタ軍とペルシャ軍がそれぞれ300人対100万人で戦うという戦争映画。スパルタ軍の兵士のマントが赤いほかは目立つ色も特別ないので、まるで白黒映画を見ている感覚です。時々セピア色の映画にもなって語りの部分もあり、物語風です。奇妙な生き物が出てきたり、大勢の戦士、矢を映し出したり、うまくCGも使っていました。
基本的に私は戦争映画は好きではないのですが、鍛えた肉体と矢と盾のみで戦いに挑むスパルタ軍が格好良かったし、スパルタの精神を全うするスパルタ王のレオニダスの一貫した生き方が潔く、心に響きました。またその王を支える王妃との愛も素敵でした。
最強国家を作り上げたスパルタの掟とは、①戦えない子供は谷底へ捨てろ②7歳で母親とは決別せよ③空腹なら盗んで生き延びよ④情けを捨てろ、傷みを隠せ、恐怖を受け入れろ⑤生き残ったものだけが一人前の男になれる⑥服従はしない、退却はしない、降伏はしない
映画の中には数々の酷い、情け容赦のないスパルタのやりかたが映し出されて(例えば相手国の使者をいきなり底なしの穴に突き落としてしまったり、相手軍の死人を石とともに壁を作り上げるのに使ったり、最後の最後まで息の根を止めるまで刺して刺して刺し殺したり・・・・)その映像を思い出すと夢にうなされそうですが、こうした残虐無残な戦争を繰り返すことで、人類は歩んできたのだなあと改めて思います。今も世界では戦争があり、いつまでも懲りない人類なのだなあと思いました。
この映画は「シン・シティ」、「バットマン・ビギンズ」、「デアデビル」などの原作コミックが続々と映画化されているフランク・ミラーの作品。大量のペルシア軍に、たった300人のスパルタ兵が果敢にも立ち向かったという伝説の「テルモピュライの戦い」をベースに描かれました。実際のテルモピュライの戦いにはスパルタ軍側が5200人、ペルシャ軍側は21万人とヘロドトスが述べているようですが、様々の学者の説ではペルシャ軍側は6万から21万まで様々な推定がされているようです。この戦いでスパルタ軍は全滅するまで3日間戦ったとのこと。すごいです。脱帽です。
300 [Original Motion Picture Soundtrack] [Deluxe Edition]
- アーティスト: Allen Walley, Christopher Laurence, Dominic Black, Leon Enrique Bosch, Mary Scully, Paddy Lannigan, Simon Benson, Stacey Watton, Tyler Bates, Chris Chaney
- 出版社/メーカー: Warner
- 発売日: 2007/03/06
- メディア: CD
ホンジュラス [旅の思い出・中南米編]
ホンジュラス。中米メキシコの下にグアテマラがあり、その下にホンジュラスがあります。
まずはホンジュラスのロアタン島↓。カリブ海を堪能するために、私はロアタン島に行きました。ホンジュラスにはたくさんの島があり、カリブ海に面してます。メキシコの島に行けなかった分をここで取り戻しました。不思議なことにこの島はスペイン語圏でなく英語圏で、しかも物価も安いので穴場。シュノーケルだけでたくさんの熱帯魚を見ることができ、魚介類も美味しかったです。グラテマラのアンティグアでスペイン語留学してた女性とホンジュラスを廻ることになり、途中国境越えするときにイギリス在住の医者であり経営者の女性も加わり、女3人の旅になりました。女3人でかしましく、でも楽しかったです。
こちら↓はコパン遺跡。コパンは学芸都市だったため、「マヤ世界のアレキサンドリア」と言われてます。
残念だったのは行ったときにはあちこちにテントが張られ修復中だったこと。だからメキシコの遺跡のように頂上まで昇ることができなかったのです。こんな↓感じです。
また他の人と廻ると人物を入れて写真を撮ることが多くなり、残念ながらお見せできない写真がたくさん。でもコパン遺跡はどうせ布で覆われてるところが多かったので、まああまりいい写真も撮れていませんが・・・。
ホンジュラスの首都テグシガルパの一流ホテルでお昼を食べたのですが、物価が安いため一流ホテルと言えども食事料金が確か3ドルもせず、また宿泊も30ドル~50ドルといった世界だったように記憶してます。物価の安い国の都市で、たまの贅沢の一流ホテルでの宿泊や食事はかなりなごみます。基本的にはバックパッカーで安宿ばかり泊まり歩き、現地の庶民の食事をしてきていますが、たまには高級ホテルでの宿泊、一流レストランでの高価な食事にありつくのも素敵なものです。
私はこの島からホンジュラスのテグシガルパに戻り、片道切符でコロンビアのサンアンドレス島に飛び、そこでまたチケットを買いなおし、コロンビアのサンタフェタ・ボゴダに入りました。サンアンドレス島に寄ったほうが、直接首都のサンタフェタ・ボゴダに入るよりエアチケットが安かったので、当時の旅行者は皆そうしていました。またテグシガルパで片道切符を買うとき、旅行会社では普通往復しか売らないらしいのですが、そこをお願いして片道を売ってもらったためか、ホンジュラスを出国するとき、空港では所持金の確認やら何故コロンビアに行くのか執拗に質問を受けました(麻薬の運びやを疑われてるのかなと思いました)でもいざというときのためのカード、VISAを見せたら即、OK.Go.と言われて、事なきを得ました。日本ではカードを持っていても特に何のステイタスにもならないしすごく役にたったという経験もないのですが、この時ばかりはVISAカードの威力たるやすごい、と感心しました。
コロンビアについては次回に続く・・・・。
メキシコのトゥルム遺跡 [旅の思い出・中南米編]
まずはこれ↓。エメラルドグリーンの海、カリブ海です。エメラルドグリーンの海ってカリブでしか見たことがないので、初めて見た時は大感激でした。本当にエメラルドグリーンなのです。
トゥルム遺跡はユカタン半島カリブ海にある遺跡。海岸にある遺跡と言うとインドのチュンナイ(マドラス)近くのマハバリプラムの海岸寺院を思い出してしまいますが、単純に海と建物の組み合わせで両者は雰囲気がとっても似てます。海があると実に開放的。ここでは水着を着て出かければビーチと遺跡を自由に行き来できます。
トゥルム遺跡は12世紀のマヤ遺跡。毎日いい天気がずっーと続いてました。
メキシコを廻っているとき、考古学を専攻してる日本人留学生に会いました。毎日メキシコの遺跡を発掘するため朝から晩まで遺跡発掘にこもりっきりだと言ってました。メキシコにはまだまだ発掘されてない数多くの遺跡があり、それを発掘するのが楽しみだとか。ガイドブックに載ってるだけでもかなりたくさんの遺跡で廻りきれないなあと思っていたのですが(実際私が行ったのはほんのわずか)、まだまだ地中埋もれてる遺跡があるなんてすごすぎます。でもそれぞれに特徴があったメキシコの遺跡巡りは本当に楽しかった。
ピラミッドというといつもエジプトのピラミッドだけが特別視され特集されているのですが、メキシコやグアテマラのピラミッドはエジプトのピラミッドより見ごたえがあります。どちらかひとつと言われたらエジプトのピラミッドより、私はメキシコやグアテマラのピラミッドをお勧めします。雰囲気も格段にいいので。
たぶんエジプトはピラミッドが売りですが、メキシコの売りはたくさんあるので(カリブ海、マリンスポーツ、メキシコ料理、マリアッチ、コロニアル時代の建物、ルチャリブレ、先住民族、その華やかな衣装など)その中にメキシコのピラミッドは埋もれてしまってるのではないのかなあといつも思ってます。ラテンのノリで毎日楽しいし、メキシコ最高です。ビバメヒコ。
ちなみにこの近くのカンクンはアメリカ人の旅行者がたくさんいて、英語がバリバリに通じます。他の都市ではあまり英語は通じないのにカンクンは別。アメリカのリゾート地って感じになってました。カンクンからたった15分で行ってしまうイスラ・ムヘーレス(スペイン語で女性の島)も人気がありましたが、私はカリブの海をもっと満喫するためにホンジュラスの島に行きました。物価が一段と安く、海も一段ときれいで時間ある方はホンジュラスの島もお勧めです。シュノーケルするだけで熱帯魚がうじゃうじゃいます。
メキシコは宿が大抵ツインなので、一人で行くより二人で行かれたほうがいいです。シングルの部屋はないことはないのですが、かなり少なく、ツインを一人で使うこともしばしばでした。これはメキシコに限ったことでなく中南米全体+スペイン+ポルトガルなどラテンの国に言えることです。
海岸近くの都市に行ったらトルティージャにペスカルド(魚貝)のフリート(天ぷら)とサラダをたっぷりのせて食べるのがお勧めです。たくさんのトルティージャを食べましたがこれが一番美味しかった。食事はメキシコに限らずこちらも中南米全体がそうなのですが、昼食がメインで、コミーダ・コリーダとかメヌ・デ・オイとか言われるその日のスペシャルメニューの昼食が、格安です。現地の人も朝や夜より昼にたくさん食べるので、旅行者も昼食メインに考えたほうがいいです。
メキシコは世界の国の中でも観光するには本当に最高の国なのだと思います。一度は是非行かれることをお勧めします。メキシコの遺跡シリーズはこれで最後。そしてメキシコ特集もこれで最後。今までお付き合いいただいた皆様ありがとうございました。Adios Mexico.(アディオス メヒコ=さよならメキシコ)
主人公は僕だった [アメリカ映画 ドラマ]
「主人公は僕だった」を観てきました。
公式サイトhttp://sonypictures.jp/movies/strangerthanfiction/
この映画には実力派俳優さんたちがずらり。「プロデューサーズ」のウィル・フェレル、「いつか晴れた日に」「ラブアクチュアリー」「ナニーマクフィー」のエマ・トンプソン、「卒業」「クレイマークレイマー」「レインマン」のダスティン・ホフマン、「モナリザスマイル」「セクレタリー」のマギー・ギレンホール。そして最近ダスティン・ホフマンは大活躍。「ホリディ」「パフューム」でも観たばかりなのにこの映画にも出演し、いい味出してました。
ストーリーはかなり奇想天外で、突然どこからかウィル・フェレルが演じる主人公のことを語り始める女性の声が彼にだけ聞こえ、それが自分の死の予告をしているから大変。そしていろいろしてるうちに、自分がある作家が作ってる話の主人公であるとわかってきます。そこから自分自身の物語を喜劇にすべく、今までとは違った生き方を始めます。恋をしたり、好きだったギターを始めたり、規則正しい生活をやめたり・・・・。本当に自分にとって何が大切か、どんな風に生きたらいいのか、主人公は考えざるを得ません。それをさらりと描いてます。監督曰く、これは「可笑しすぎもなく、シリアスすぎもしない、シリアスなコメディ」に仕上げたかったらしく、見事その意図通りの作品になっています。
会場に入る前にクッキーをいただいたのですが、なぜクッキーと思った謎が映画を観終わってわかりました。この映画を観たら無性にクッキーが食べたくなるのです。マギー・ギレンホール演じるクッキーを焼く主人公の恋人が、クッキーをご馳走してくれてホッとさせてくれるし、クッキーのことを語るエマ・トンプソン演じる作家の言葉が妙に心に染みます。映画を観て何かを食べたくなったのは、「かもめ食堂」以来。「かもめ食堂」ではシャケのおにぎりやシナモンロールが食べたくなったのですけど・・・。家に帰ってきて早速頂いたクッキーを食べました。映画でやっているようにミルクにどっぷりクッキーを浸して。クッキーがバターたっぷりのクッキーだったので本当においしかった。
皆がその人生の主人公であるはずなのに、いつの間にか主人公でなく脇役になっています。それをさらりとこの映画では、自分を人生の主人公にし、やりたいと思っていたこと、望みのものを手に入れなさい、と言っているようでした。なかなか楽しめました。
noon~ジャズライブ [観劇・踊り・イベント・ライブ]
先週末は青山ベルコモンズ9Fのホールでnoonのジャズライブを観てきました。
ホール自体はきれいだったし天井が高くて素敵でしたが、普通のフロアに椅子が並べてあるだけなので、前の人の頭が重なりちょっと観にくく、段差のあるホールだったら良かったなあと残念でした。そして彼女のライブは、初めて聴きましたがやはりプロ元気で張りのある伸びやかな声で、うまかったです。ピアノ、ベース、ギターのシンプルな演奏に、誰もが知ってるスタンダードナンバーを次から次へと歌い、私の好きなカーペンターズの懐かしい曲も2曲披露してくれたのでノリノリ。2時間くらいやるのかと思って出かけてたのですが、実際はアンコールを入れても45分のステージ。曲数も7、8曲でした。ちょっとガッカリ。せめてその倍の15曲、1時間30分はやって欲しかった。たぶん他のお客さんもそう感じたのではないかなあと思いました。でもまあ招待なので仕方ありませんけどね。
伸びのある彼女の歌声は彼女のビクター公式サイトで聴けます。http://www.jvcmusic.co.jp/noon/
歌手が違うと曲が同じでもその曲のティストが違ってきますが、noonのコンサートで歌った何曲かを他の歌手で探してimeemを貼り付けました。曲自体もいいので、いい天気のお休みの昼下がりにでも聴くとすごくいいです。
- アーティスト: noon, リロイ・ジョーンズ, クレイグ・クレイン, アロンソ・ボウエンズ, クリストファー・トッド・デューク, ポール・ロングストリース, ネッド・ワシントン, ヘレン・ジレット, 尾崎伸昌, バーナード・ジョンソン, マット・ローディー
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2007/03/21
- メディア: CD
- アーティスト: noon, ユキ・アリマサ, 佐藤“ハチ”恭彦, セシル・モンロー, 小島勉, 原朋直, JOE, 小沼ようすけ
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2006/02/08
- メディア: CD
- アーティスト: noon, 秋田慎治, 荻原亮, 富永寛之, 佐藤慎一, スティーヴ・サックス, 山上一美
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2003/10/22
- メディア: CD