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はじまりへの旅 [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「はじまりへの旅」を観ました。


はじまりへの旅 [DVD]

はじまりへの旅 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2017/10/04
  • メディア: DVD

2017年の作品。IMDb評価は7・7。ヴィゴ・モーテンセン主演。現代社会から隔離して深く森の中で暮らす家族が、母親の死をきっかけに葬儀の行われるニューメキシコまで、バスで出かけるロードムービー。

狩りをして獲物を捕らえ、植物を育て食べる自給自足生活。子供たちは体を鍛え、身を守る術も父から学んでいる。夜は読書をし、音楽を奏で歌い踊る。普通の学校には通わず家で学んでいるのに、一番上の息子は有名大学にすべて合格。小さな子供まで高校生以上の知識を持っている。しかし、ニューメキシコまで行く道のりで、コカ・コーラもナイキもホットドッグも知らず、世間の人たちからは奇異な目で見られる。立ち寄った兄の家でも祖父の家でも。母の遺言で葬儀は火葬にしてほしいと言われていたが、クリスチャンの通例では土葬であり、派手な服装で現れたこの一家はまたも奇異な目で見られる始末。子供たちもこの違和感に気づき、父に反発。母の遺言を叶えると、それぞれが新たな生き方に修正していく…。

自給自足してすべて自分たちの手でいろいろやるという生活は憧れます。でもあまりにも隔離しすぎて世間の流行りも何も全くわからなくなっています。TPOがわからなくなっているので、周りからは変人扱いです。人はやはり人間、人の間で生きることが大切なので、あまり隔離して生活してもどうなのかなあと思いました。長男が「本ではわかって頭ではわかっているけど、実践できていない」と言っているまさにそのことなのかもしれません。ロードムービーでもっとお気楽な映画と思っていましたが、現代社会の抱える問題も少し浮き彫りにされていて、ちょっと考えさせられる映画でもありました。

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ハッピ―エンドが書けるまで [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「ハッピーエンドが書けるまで」を観ました。

ハッピーエンドが書けるまで [DVD]

ハッピーエンドが書けるまで [DVD]

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: DVD

2012年の作品。IMDb評価は7・2。離婚をしても妻を忘れられないでいる夫、両親の離婚で愛を信じることができず真っ当に恋愛に進めないでいる娘、そして恋愛に臆病になっている息子の三人の愛と家族の行方。安心のハッピーエンドでした。ジェニファー・コネリーとリリー・コリンズが出ているので観ました。彼女たちが親子になっているのがとっても目から鱗でした。二人とも親子役にぴったりで。眉が太くて美しい二人。いいキャスティングした。

作家のお父さんの影響で娘も若くして本を出版。弟も作家を目指しています。スティーブン・キングが実際に(映画の中で)電話出演したり、スティーブン・キングの本やレイモンド・カーヴァ―の本からの引用など本にまつわる話が所々出てきました。レイモンド・カーヴァ―の翻訳を村上春樹がしているので、これを機会に読もうと思いました。

またこの映画に、弟が好きになってしまう女の子のボーイフレンド役がアーノルド・シュワルツネガーの息子パトリック・シュワルツネガーが演じていて殴られる役でしたがとってもハンサムでした。シュワちゃんの息子、そしてフィル・コリンズの娘のリリー・コリンズ、そしてしわの増えたジェニファー・コネリーを観て、何だか年月の流れるのを感じてしまいました。この映画はもう9年も前の映画なので、ますます年月が経ってますが。

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きっと、星のせいじゃない [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「きっと、星のせいじゃない」を観ました。


きっと、星のせいじゃない。 (特別編) [AmazonDVDコレクション]

きっと、星のせいじゃない。 (特別編) [AmazonDVDコレクション]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2018/03/16
  • メディア: DVD

2014年の作品。IMDb評価は7・7。ベストセラー「さよならを待つふたりのために」の映画化。不治の病にかかった二人の若者の恋愛と死。

酸素ボンベが離せないヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)。彼女は末期の肺がんだった。サポートグループに出かけると、骨肉腫で義足となったオーガスタ(アンセル・エルゴート)に出会う。二人は親しくなるが、ヘイゼルは先のことを考え、オーガスタと距離を置くことに。オーガスタの配慮で、ヘイゼルが大好きなアムステルダムに住む作家が、彼らを招待してくれることに…。

映画の中で「ウィッシュは使っちゃった」というセリフが出てきて何だろうと調べたら、メイク・ア・ウィッシュ財団(Make-A-Wish Foundation)という財団があることがわかりました。18歳以下の難病を持つ子供たちの夢を叶えるという財団で、日本にもその支部がありました。映画ではヘイゼルがディズニーランドに行くという夢をウィッシュで使ってしまったので、まだ使っていないオーガスタのウィッシュで二人がアムステルダムに行き、憧れの作家に会いに行くのです。

会うのを楽しみにしていた作家はウィレム・デフォーが演じてました。ウィレム・デフォーを久々に見ましたが、思ったほどあまり年を取っていない感じでした。役柄がひどいので二人はひどくガッカリするところが却って現実ぽくて良かったです。

大号泣した、感動したと大絶賛する人たちがいる中、私は大号泣まで行かなかったです。泣けるけど心底泣けるという感じではなく。ストーリー自体が初めから泣けるけど、もっと泣ける映画は他にもたくさんあるなあと思いました。ティーンネージャーの若い人たちの最後まで生き切って青春を謳歌しようとする爽やかなものは残りました。

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沈黙ーサイレンスー [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「沈黙ーサイレンスー」を観ました。


沈黙-サイレンス- [Blu-ray]

沈黙-サイレンス- [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2017/08/02
  • メディア: Blu-ray

2016年の作品。IMDb評価は7・2。遠藤周作の「沈黙」をマーティン・スコセッシ監督が映画化。公開当時観たいと思っていたのに、今になってしまいました。まるで日本映画を観ているようで素晴らしかったです。かなり昔、原作を読んでいますが、神に何度も何度も問うてもその答えを返してくれない、その沈黙の場面で大泣きしたのを覚えていますが、映画では泣けはしませんでしたが原作を全体的にうまく生かして作られていると思いました。

17世紀のキリシタン弾圧下の長崎。日本で棄教した師フェレイラ(リーアム・ニーソン)の真相を確かめるため、キチジロー(窪塚洋介)の案内で日本にやって来た若き宣教師ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライバー)。日中は身を隠し、夜になると村のキリシタンの集会を行う二人。そのうち五島列島の村でもミサを執り行ってほしいと言われ出かけていくが、彼らの存在がお上に知られてしまい、村人は踏み絵でキリシタンかどうかを調べられ拷問を受けじわじわと殺されることに…。その度に踏み絵を踏んでは懺悔をしたいと言って何度も何度もロドリゴの元にやってくるキチジロー。

そしてやっとロドリゴは目的であったフェレイラに会うことに。試練をなぜ神は与えるのか、神に問うても答えてくれず沈黙したままで苦しむロドリゴ。自らの信仰に向き合うロドリゴ。そして目の前の人が殺されないためにすべきことをしろとフェレイラに促され、ロドリゴ自らも棄教することを決心。最後ロドリゴが亡くなったとき、かつて村人からもらったキリスト像が彼の手のひらの中にあるのでした。

窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、小松菜奈、加瀬亮、片桐はいり、青木崇高など日本人キャストもたくさん出ていて皆本当にうまかったです。スコセッシ監督が実に28年もかけて構想を練っての念願の映画だったとのこと。日本映画ではないのかと思えるほど日本人が見ても違和感なくて、今でもハリウッド映画を観たのでなく日本映画を観た気分が残っています。お勧めです。

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名もなき生涯 [アメリカ映画 ドラマ]

明けましておめでとうございます。

今年もゆるりとブログ更新いたしますので、よろしくお願いいたします。


昨年の年末に渋谷ユーロライブで「名もなき生涯」を観てきました。



ポスター画像


エキュメニカル審査員賞受賞。テレンス・マリック監督作品。第二次世界大戦中、ヒトラーへの忠誠を拒否した男が辿る実話を元に描いた半生。

映画鑑賞後にトークショーがあり、主人公とイエス・キリストとの人生の類似性や、主人公の人物像、監督が謎であることなど、いろんな話が出ました。


舞台はオーストリア。アルプスの山々に囲まれた美しい村で、妻子とともに幸せに暮らしていた農夫。しかし時代は戦争へと突入し、「指導者が悪魔なら国民はどうしたらいいのだろう」と悩む農夫にやがて召集令状も届き、出向くが、どうしても忠誠を誓えない彼は投獄され、最終的には死刑が待っていた…。


内容はとっても重たいものでした。信念を貫くことがどんなことなのか。ただ残虐的なシーンも一部ありましたが、全体的に映像が美しく、自然の美しい風景が残像に圧倒して残り、静かで淡々とした牧歌的な映画の印象がありました。テレンス・マリックはマスコミ嫌いとかで顔さえもインタビューさえも禁止されていて謎の監督と言われているらしいのですが、彼の映画は「アメイジング・グレイス」と「ニューワールド」を観たことがあります。「アメイジング・グレイス」は「名もなき生涯」と同じくキリスト教とか信念、このタイトルの由来についてがテーマで、また「ニューワールド」はやたらジャングルの美しさや鳥の鳴き声みたいなものが際立った印象が残っていて、基本的に神様と映像美に関してがこの監督作品のキーワードなのかもしれません。


近年この映画の主人公となった夫婦の手紙、往復書簡がオーストリアで出てきたことで彼の存在が広く知られることとなり、ローマ・カソリック教会で彼を殉教者として名前を刻むこととなったそうです。

戦時中は教会がヒトラーをも支持し、一般のクリスチャンをも守ることができなかったことも明らかになりました。キリスト教に詳しい人たちによると、この映画はイエス・キリストがまさに歩んだ半生と似たものがあると、解説されていました。キリスト教で大切な麦の育成を詳しく映像にとり、また処刑に至るまで3人の人たちに改心を迫られ(悪魔のささやきが3回)…とクリスチャンが観ればいろんなところに隠された共通点を見出すことができるらしいです。


右へ倣えで生きなかった人生。強い信念で生きた主人公。到底私自身は真似することなどできません。それだけに頭が下がります。が、美しい妻や可愛い子供3人を残して死ななければならなかった、そして残った妻子のことを考えるとやるせません。こういう人たちがいたお陰で、世界はいい方向へと少しずつ動き、彼らは隠れたヒーローだという見方もありますが、どうしても残された人たちのことを考えてしまいます。

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