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ホームレス女子大生川を下る 庭は私の秘密基地 人生の旅をゆく4 新しい考え [本]

最近まで読んでた本です。

ホームレス女子大生川を下る―inミシシッピ川

ホームレス女子大生川を下る―inミシシッピ川

  • 作者: 佐藤 ジョアナ玲子
  • 出版社/メーカー: 報知新聞社
  • 発売日: 2021/11/01
  • メディア: 単行本

作家の角幡唯介さんがこの本のレビューを書いていたので、興味を持ち読んでみました。ネブラスカの田舎町で貧乏学生がついに家賃まで払えなくなったのを絶好のチャンスと捉え、ミシシッピ川の川下り(終点はメキシコ湾まで)を決行。3か月10万円でカヤックを漕ぎ出した女子大生の旅の冒険記。

カヤックで川下りとはいえ、陸に上がることもあるのでたくさんの人たちの出会いがあり、そういう意味ではバックパッカーの旅と変わらないなと思いました。億万長者と言われるグループや、ミシシッピ川下りを2回やってHPがバイブル的存在、会社まで起業した有名人のマディ氏との出会い。また著者がクライミングが趣味なので行く先々で寄ったクライミング先での人たち。同じクライミング仲間の家に泊まるのは敷居の高いことではないというのが、気軽でバックパッカー仲間のノリと変わらない感じもしました。そしてリバーエンジェルと言われる川下りの人たちをもてなしてくれる人たちとの出会い。いい人たちはどこにも存在しているものなのだとまた再認識しました。川下りをしていて必ず聞かれることが「お水ある?」「ご飯ある?」「銃持ってる?」銃を持ってるかどうか聞くのは流石にアメリカらしいけれどちょっと物騒で怖いと思いました。「私もあなたのような旅がしたい」「女の子一人で怖くないのか?」「女の子なのにすごい」…私もバックパッカーで世界旅行してたとき掛けられたのと同じ言葉だなあと思いました。

SNSを通じてこの旅を知ったテントやキャンプ道具の会社がキャンプ道具など送ってくれたことや、クラウドファンディングを活用して本を出版するなど、この時代ならではの凄い繋がりにいい時代なのだなあと思いました。本を読んでいて私は普通に世界を回り彼女の冒険の足元にも及ばないけれど、感じていることはとっても共通点が多いと思いました。旅行をしていた頃の昔の自分、人と出会うのが楽しくて楽しくて貧乏旅行自体が楽しくて楽しくてということを思い出してもいました。

庭は私の秘密基地

庭は私の秘密基地

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2022/01/28
  • メディア: 単行本

銀色夏生さんの庭の写真がふんだんに使われた本。素敵な家と素敵なお庭。時々つれづれノートには植物の一部の写真が載ったりもしましたが、全体的に俯瞰的に撮ったものを観るのは初めてで、こんなに素敵な庭になっているんだなあと思いました。いつもつれづれノートに綴られていた庭づくりの成果が一目でわかる本でした。

人生の旅をゆく 4

人生の旅をゆく 4

  • 作者: 吉本 ばなな
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2022/02/25
  • メディア: Kindle版

吉本ばななのエッセイ。「人生の旅をゆく4」食べること、旅のこと、尊敬する人のことなど、いろんな思い出と共に綴っています。読後感はやっぱり幸せで温かい気持ちになること。いろんな思い出に感謝していろんな人に感謝して幸せな感じがとっても心地いい。あっという間に読みました。

新しい考え どくだみちゃんとふしばな6 (幻冬舎文庫)

新しい考え どくだみちゃんとふしばな6 (幻冬舎文庫)

  • 作者: 吉本ばなな
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2021/12/09
  • メディア: Kindle版

こちらも吉本ばななのエッセイ。メルマガをまとめた「どくだみちゃんとふしばな」の6。前作に続き身近な人たちの死を経験したその余韻みたいなものが残ったままのエッセイでした。さくらももこさんは2018年の8月に亡くなったらしいのですが、自分の父が2018年の5月に亡くなったので、さくらももこさんの訃報の記憶があまりなく、たぶんこのシリーズの5でも触れてもいましたが今回また彼女の死を確認した感じでした。作家としてやってきた著者のいろんな苦労も垣間見え、特にお子さんが生まれたときにはたくさんの生き物も飼っていて大変な様子もよくわかりました。またものを書きたいという気持ちが強くて、このまま彼女はコンスタントにものを書いてくれるだろうなあと思いました。ファンとしては嬉しいです。それと「ユリイカ」という言葉が何度か出てきて~「ユリイカ」とはギリシャ語で「わかった」「見つけた」「発見した」という意味~偶然の一致の時のような発見した喜びがあって、いい言葉だなあと思いました。生活の中に「ユリイカ」が多ければ楽しいに違いないです。

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